みぎへ みぎへ みぎへ

じゅもんのように唱えるから

ひだりをさしながら みぎへぬかれてく



それでは

いちど立ち止まってみよう

はい

めをとじて
息をすって

そのままそのばでぐるぐる自転



さて
まだ目は閉じたまま

さっきまでのみぎはどっち
さっきまでの”ただしい”みぎはどっち


ちょっとまった

うえをさしてうえをみあげて

ほらそこにもみぎがあるんだ
気付かなかった?

なんならそこに
大の字で寝転がって
そのままいびきをかいて寝てしまお
目の前が白く消えて行く
拭き取られるように

傾きは補正され
染まった形は戻される

久しぶりに白い夢を見た
何年ぶりかの懐かしさだった

これは何の前触れだろう

進んでこれたのか
それとも元に帰ったのか

答えに気付く日はいつか来るだろうか

そのときに
そのどちらも抱えていられるだろうか

わからないことが怖くない今
白い夢をこのまま抱こう

入り口も出口も知らない今
白い世界と共にあろう

問いも答えももともとなかったと
頭(こうべ)をあげよう

白と無色はちがうものだと
確かな思いを語ろう

さあ
白い幸せへ向ってゆけ
かけらばかり拾い集めて
君は何をつくりたいの

不器用にしか手を引けないけど
せめて同じときの中に

わかっているよ 知っているよ
だって本当にそう思うんだ
なのにそれを
言葉にしちゃいけないんでしょ?

軽い戯れ言が嫌い
だけど自分も特別じゃない

それでも手を離せない
捨てられないことはそんなに罪なの
世界が曇って見える時 僕の魂は浮遊する





ひとは一人では生きてゆけないとか
所詮ひとは独りだとか

自立はそんなに”偉い”ことなの?
独り歩けないのは幼いから?

弱いから?

だけど

傷がいくら傷ついても
この刹那(せつな)のほうがずっと苦しい

生きていて 死んでいく と感じるよりは

そんなに責めないでよ
世間と上手くつき合えないこと

それでも手を離せない
捨てられないことはそんなに罪なの

世界が曇って見える時 君の魂は浮遊する
うん そうか
やっぱりそうか

だからいったじゃない
だからそうだっていったじゃない

あたたかくなろう
まあるくなろう
目をひらこう

みて
ちゃんとみて

あなたのひとみに映るもの

ぼやかさないで
前向きに後ろをみないで

そっと手をそえて
そっと

ちんけな歌詞をどうしようもない音楽にのせて
誰かの置いていった傘をさし
しびれる吐息を胸に収め
さぁ 一歩を

星も 風も 海も 夜も
全部(すべて)を肌に寄せて

さあ 一歩を

時も 街も 空も 声も

ねえ 痛いから押さないで

ちゃんと行くから

ちゃんと来るから


くだらない目配せも 拾ったコインを裏返せば
見た事も無い文字に重ねて
ふるえる目に気付くから

さあ一歩を

星も 風も 海も 夜も
全部(すべて)を肌に寄せて

さあ 一歩を

時も 街も 空も 声も

ねえ 痛いから泣かないで

ちゃんと聞くから

ちゃんと言うから