シュタイナー学校で過ごしている中で、ルドルフ・シュタイナーが今の時代にいたら子供達にどんな教育をするんだろう?と思う事がよくありました。
海外に住んで、学校に通わせて、改めて確認できた事は「教育は家庭から」という事です。良い教育方法があっても、基盤となるのは家庭。良識ある親や大人と過ごしている事がとても大切な事なんだと、学びました。
シュタイナー教育は、私や主人の受けた教育と比べると、色彩豊かで健康的だったなと思います。
教科書がないので、学んだ事を書いたノートが作品のように残っている事も楽しいです。
自然の中での体験が多かった事もとても良かったと思います。自分と自然との繋がりを感じ、共生する事を体験し学びました。
頭だけではなく、全身を使って学ぶ日々。
全ての教科が連動して進められる授業によって、子供達の体と心にしっかりと浸透する学び。
エポック授業や手仕事で得た集中力。
手触りの良いシルクの布や、良い香りのする木や花、美しい水彩画、ハープの音色、少し埃っぽく薄暗い衣裳部屋、羊毛や蜜蝋の手触りや匂い、旅行で行った場所、授業を受けた時の香りや質感、景色を我が子は思い出しています。
自分の目に映る世界だけではなく他の人の目に映る世界を知ろうとする意識を持てた事。自分から広がる繋がりを想像する事ができる感性を育む事が出来た事。
いつでも、どこでも自分のスペースを確保し、くつろぐ事ができるようになった事も学びで得ました。
13年を振り返ると、本当にいろんな事がありましたが、我が子を通してシュタイナー教育を見た時、この学校に通って良かったんだと思います。
我が子が3歳の頃、大きな黒目をキラキラさせてこの世界で覚えた歌を大声で歌い、体の動くままに踊り、小さな体に収まりきらないエネルギーを放出していて「この子のこの姿をずっと覚えておこう」と思った事がありました。
今、我が子の中にこの姿が確かにあるので、教育によって失う事なく成長できたんだと、嬉しく思っています。私はこれを失ってほしくなくてシュタイナー教育を選んだのかもしれません。
2017年から書き始めたブログもこれで書き終えます。
いつも読んで頂いた皆様、ありがとうございました。