
本当は、『アデルの恋の物語 』を観たかったのだけど、行きつけのレンタル屋に
なかったので・・・けどこちらはあったので、借りて観ました。
以前、N○Kで実際のカミーユ・クローデルについてのドキュメント番組を
やっていたのを偶然見たことがあり、クローデル自身にも興味が
あったのもあって。
その番組は、実弟がクローデルについて実際にコメントしていて
ほんとうに生っぽかったけれど・・・クローデルというひとは、
絶世の美女だったので、その美貌に不似合いな閉塞された
人生に惹かれるものがあった。
なんでも、クローデルを演じているイザベル・アジャーニは、
映画に初めて出たときから「フランス史上最高の女優」と
言われているという。
この映画を観て、なっとく・・・。
こんなに可愛らしい顔をしているのに、クローデルが
本当に乗り移ったかのような演技だった。
けれど、終わりの方のクローデルは、あんまりにも
可哀そうで観ていられない。
ロダンが純粋なクローデルを誘惑さえしなければ・・・とも
思い、ロダンに憎しみさえ湧いたほどだったが、
ロダンも、苦しんでいたのだろう。
というか、クローデルの情熱は、クローデル自身も、
周りの人間も燃やし尽くしてしまった。
誰が悪いというのでもないのだろう。
ただ、後に残ったのは、灰ではなく、
芸術だったのが救いか?!








