米小売社長インタビュー:次世代機は成功。任天堂はコンソール戦争に敗北した | みらいマニアックス !

米小売社長インタビュー:次世代機は成功。任天堂はコンソール戦争に敗北した

Buyvia(米オンライン小売)社長Norman Fong氏がインタビューにて:


Q(Sknrのインタビュア)「PS4と、そのロンチはどうだったか」
A(Norman Fong氏)「予想通り。もう何年もの間新ハードを求める声が高まっていたし、あっという間に売り切れた。いまだに在庫がない状態だ。


Q「PS4のロンチを一言で言えば」
A「ソニーとデベロッパはいい仕事をした。コアとカジュアル向けのバランスがいい。ゲームの多くはマルチで、本当の意味で独占タイトルと言えるのはKillzoneだけだ。(ゲームとしてはあっても、グレートじゃないので)


Q「Xbox Oneと、そのロンチはどうだったか」
A「XB1のロンチは10月22日金曜だったが、サンフランシスコに集まった群集から見て需要が充分あったのは間違いない。PS4ではなくXB1を買う人などいるのかと我々は疑問に思っていたが、ゲームに加えたメディア機能に興味をもった人が多かったようだ。XB1を買う人たちはXbox liveをすごく好んでおり、PS4ではなくXB1にするのが自然だったわけだ。


Q「XB1の混乱は充分に手当てされたし、今後は起こらないと思うか」
A「オン常接の問題は懸念しすぎだ。どっちにせよすべてのコンソールはアプデやパッチの際にオンに接続するし、PS4だってコンソールをフルに使うにあたってはオンに繫ぐだろう。MSが中古ゲームを禁止するとしても、大きな問題が起こってからだろう。


Q「XB1が720p、PS4が1080pとのことだが、ゲーマーはそれを気にしているか」
A[CoDとかBFとかの同じタイトルを両方のハードで再現して並べてみないと分からないほどの違いだ。開発の問題なのだし、時間がたてばネイティブ1080pが増えるだろうとみな言っている。実際問題、ネイティブ1080pとスケールアップされた720pを識別できる人はほとんどいない。


Q「PS4とXB1がしなければならないことは何か」
A「ハード的には非常に似ているので、ソフトや独占タイトルが差別化要因になる。デベロッパがハードを使いこなすには時間がかかる。オンラインサービスはさらに拡充する必要があるし、これがパズルの最重要ピースだ。これまでのことから考えると、オンライン関連ではMSがリードしていると思う。


Q「任天堂とWii Uは次世代においてどのような位置を占めるか」
A「任天堂が敗北したのは明白だ。彼らはコアなゲーマーを満足させることができていないし、カジュアルなゲーマーは雪崩を打ってスマホとタブレット、iOSとAndoridに移ってしまったからだ。


NS: sknr  Buyvia CEO Talks Playstation 4 VS. Xbox One and How Nintento Lost The Console War


みらい的コメント:


次世代機の現状をバイアスなしに見ればこう、という見本のような回答。
ハードによる差がはっきり出るのは数年後だろうし、オンこそが未来だというのも全く正しい。


ブランドとかファンベースというものの影響力を感じる内容でもある。

かつてPS3が序盤の大失敗にもかかわらず生き延びたのもその力があってのものだろうし、
ターンはかわってXB1が序盤にあれほどの醜態をさらしたにもかかわらず大きく崩れないのもそのためだろう。

逆に任天堂の最大の問題は、ブランドとかファンベースの根底が崩れてしまったことだ。
馬車が自動車にとってかわられてしまえば、馬車の世界でどんなに強いブランドがあったとしてもそれにはもはや何の意味も無い。任天堂に今起こっているのはそういうことだ。

現在の任天堂には大きな問題がいくつもあるが、これを座視していることは、他のどの問題と比べても遥かにマズいと思う。


あと「MSが中古ゲームを禁止するとしても、大きな問題が起こってから」というのは面白い。
ハードがわられたらDRMでブロックするというわけだ。That makes sense.


(追記)
タイポを修正。

あわせて訳文を若干見直し。微妙に意味が変わっている箇所(MSがリード→オンライン関連ではMSがリード)もあるので、その旨ここに注記しておく。