Angry BirdsのRivio: ゲーム会社なんかじゃなく、第二のディズニーだ | みらいマニアックス !

Angry BirdsのRivio: ゲーム会社なんかじゃなく、第二のディズニーだ

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Angry Birdsは累計7億ダウンロードを達成した、世界で最も人気のあるモバイルゲームの一つだ。

最新作 Angry Birds Spaceのロンチでは、WalmartだけでなくNASAやNational Geographicともクロスプロモーションを行い、Rivioブランドの商品が何千もの店舗で販売されている。Rovioが急激にビジネスを拡大していることが見て取れる。

Peter Vesterbacka氏(Rovio CMO)はIGNITION Westで述べている。

Angry Birds Spaceのロンチはただのゲームのローンチではなく、フランチャイズのロンチなのです。たいていのハリウッド映画のプロモーションよりも大規模です。Rovioはデジタルから実世界にロンチした最初のブランドです。

Vesterbacka氏はRovioのビジネスをディズニーのそれになぞらえ、単なるゲーム会社からネズミの館のようなマルチメディア企業となることが究極の目標だと述べた。

「Zyngaはゲーム会社ですが、わたしたちはもはや自分達をゲーム会社だと考えていません。わたしたちは昨年に2,500万体のぬいぐるみを売り上げました。いつでもどこでもAngry Birdsというのは私達にとって実現可能な目標です。

「もし中国で買い物に行けば、至るところにAngry Birdsを見かけるでしょう。Angry Birdsは中国で最もコピーされたブランドで、つまり一番愛されるブランドです。海賊行為を擁護するわけではありませんが、中国にはAngry Birdsのファンが何百万人もいる、そういうことなのです。


NS: Gamesindustry
http://www.gamesindustry.biz/articles/2012-03-22-angry-birds-makers-no-longer-view-themselves-as-a-game-company


みらい的コメント

一瞬ぷよ饅が頭をよぎった。
それはさておき、個人的にはこれこそが任天堂が目指すべき道だったのではないかと思う。

マリオ、ポケモンといった、特に低年齢層に対して強力無比なキャラクターをもつ任天堂であれば、ゲーム、教材、トイ、映画や雑誌等、キッズ向けのコンテンツ販売をワールドワイドで展開して第二のディズニーになる、ということは充分可能だろうと思う。

数多のプリンセスを擁するディズニーが伝統的に女児向けに強いが、任天堂のマリオ、ポケモンといったキャラクターは男児向けに強い。マーケットは充分あるのではないか。

逆に世界のITジャイアントとこのまま正面切って殴りあっても任天堂の勝ち目は薄い。考えることはプラットホームホルダとしての延命戦略ではなく、コンテンツホルダとしての成長戦略であるべきだ。

そういった成長戦略を打ち出せれば、任天堂の株価は再び青天井に舞い上がると思うのだが。