SOPAを巡る戦い： MSに続き、Sony、任天堂も不支持に回る

ここ数ヶ月間、米系のゲームサイトでもしばしば話題になっているSOPA（※1）だが、著作権保護の法制化を長年働きかけてきたゲーム関係の関係各社が不支持に回っている。

まず支持を撤回したのはMS。昨年11月25日に同社が支持リストから消えていることが報じられた。またMSのロビーであるBSA（The Business Software Alliance）のPresident：Robert Holleyman氏は最近になって、同法案は再検討が必要であるとブログで述べている。
これまで著作権の法規制強化に極めて熱心だったMSにとっても、さすがにこの法案は適当でなかった模様だ。なお同社がはっきりと反対に回っていないのは、下院法務委員会との関係を損ねないためだと見られている。

続いて12月末に、これまで同法案を支持していたソニー、任天堂、EAが同様に支持を撤回した。理由等詳細は不明だが、支持リストから消えていることは確認されている。これでゲーム業界で同法案を支持しているのはESA (Entertainment Software Association)だけになったことになる。

なお米下院での決議投票は当初12月16日に予定されていたが、現在まで先送りされている。近く投票が行われる見込み。



※1：SOPA＝Stop Online Piracy Act。
著作権保護を目的とした法案で、現在米国下院で審議中。米国政府によるインターネットの完全な検閲を目的としているとも言われている。インターネットを破壊するものだとして、GoogleやFacebook等を始めとするIT企業各社やネット世論が反対運動を実施中。


NS：CNet
http://news.cnet.com/8301-31921_3-57330078-281/surprise-microsoft-quietly-opposes-sopa-copyright-bill/
NS：支持リスト最新版
http://judiciary.house.gov/issues/Rogue%20Websites/List%20of%20SOPA%20Supporters.pdf
NS：BusinessInsider
http://www.businessinsider.com/the-largest-game-companies-in-the-world-have-dropped-their-support-for-a-bill-the-internet-hates-2011-12?nr_email_referer=1