Google+がFacebookを急追。ユーザ増百万人/日のハイペース
Google+がFacebookを急追中。
・Google+のユーザは現在約2,500万人。これはUSの成人オンラインユーザの9%にあたる
・Bloombergの予測では、このユーザ数は今後1年間で9%増加し、22%となる見込み
・これと同じ期間において、Facebookは2%増加し、69%となる見込み
・現在、Google+のユーザは百万人/日のペースで急増中
・Google+は今年6月末に開始され、7月24日時点、約1ヶ月で2500万人ユーザを達成した
・このユーザ数の達成にFacebookは3年、Twitterは2.5年を要している。
これについてMichael Nardis氏(YouGov investment products社長)は、「Google+はFacebookの初期と同じような成長曲線をトレースしています。コアとなるアーリーアダプターに熱狂的に受け入れられている状態です」とコメントしている。
NS:Bloomberg
(http://www.bloomberg.com/news/2011-08-05/google-may-pass-twitter-with-one-fifth-of-u-s-adults-online.html )
みらい的コメント
Googleは猛追。Facebookは停滞。
2%程度の成長など、インターネットITビジネスではゼロ成長も同然。
Facebookの収入は、ざっくり2/3を広告が占める。Facebookの主力ビジネスである広告は、対象ユーザ数によるところが大きい(もちろんユーザ毎の利用頻度の面ではFacebookに大きな利があるので、一概には比較できないが)。ユーザ数の伸び悩みとは、すなわちFacebookの成長の主力エンジンが停止するということに他ならない。
そしてFacebookの収入の残り1/3がゲームだ。GoogleはFacebookの広告収入の伸びにストップをかける一方、ゲームサービスを通じてFacebookの残り1/3のゲーム収入を切り崩そうとしている。
Google+はデベロッパへの課金をFacebookよりも遥かに安く設定し、これを武器に有力なデベロッパを集めつつある。これは以前のエントリでご紹介したとおりだ。
SNSの一強としてある意味独占的な立場にいたFacebookだが、これによって独占の甘みを奪われることになり、売上の減少は避けられない。仮にシェアを維持できたとしてもだ。
結局Facebookも、音楽・映像・デジタル配信といったサービスに切り込まざるを得ず、これらのサービスプロバイダである、Apple、Googleとの戦いは激化していくことになるだろう。
目が離せない状況が今後も続きそうだ。