湘南うまいもん巡り・後編 片瀬江ノ島『Big Sur』 | シーラブ食堂

湘南うまいもん巡り・後編 片瀬江ノ島『Big Sur』

『埜庵』のかき氷に舌鼓を打った 後、夕飯までの間カラオケで時間潰すことに。



 今は反省している。

 そして空腹Maxで訪れたのが、行ってみたいなー行ってみたいなーと思い続けて早8年、限界カレーLOVERSなら一度は名前を聞いたことあるであろう名店『ビッグ・サー』。

 小田急江ノ島線『片瀬江ノ島』駅おりて徒歩約10分、国道467号沿いにあります。

 早々に書いてしまうと、

 何でもっと早く行かなかったんだろう。

***

 マスター1人で切り盛りされてる店内はわずかカウンター6席。

 月末土日限定の『世紀末カレー』が特別に今日もできるよ、ってことで注文。

 セットの『ドラゴンプレート』にしてみました。



 カレーと、レタスと牛肉の炒めものをライスと一緒にいただく『ビーフディッシュ』の両方を味わえます。

 日替わりのライスですが、この日は白米/玄米のブレンド米。

 その他、古代米ブレンドの日とかもあるそうです。



 フライパンで、特に何のアレンジもなく牛肉とレタス炒めただけ(失礼)のビーフディッシュの具なんですが、醤油ベースの、甘さ控えめ旨みたっぷりの自家製ステーキソースをドボドボとかけて、ライスとともにいただくともうたまりません。

 味の想像が容易と思えたシンプルな一品が故に、美味さのギャップに驚きます。

 マスター只者じゃねぇ。



 鶏もも一本どーん、の世紀末カレーは、町田『アッチャ』 に通ずるサラサラのスープ状。辛さ控えめ、塩加減薄めのあっさり味。

 で、ありながら、食べ進めば食べ進むほどにスプーンが止まらなくなります。

 様々な種類が使用されたスパイスは、各々が鮮烈に主張するのではなく、1つに混じり合って優しく鼻腔をくすぐります。そして胃に収まってからは、長時間じんわりじんわりとカラダに心地良い刺激を与え続けてくれます。

 最初は全てが控えめに感じられるんですが、味/香りをカタチ作る全ての要素が同じ方向を向いてるから、食べ進むほどに味の輪郭がハッキリしてくるんだと思います。

「同じ方向って、どっちの方向?」と聞かれると困りますが、

 斜め上じゃないことだけは確かです。

「これ食ったら元気になっちゃうよー」

「ホントそうっすよねー。

 でも元気になっても困っちゃうんですけどねーオレ」

「藤沢にたくさんキャバクラあるから寄ってけばいいじゃない」

 いやいやいやいやマスター。

***

 スプーンでほぐれるチキンとライスとカレー、一緒に口に運んで「あぁ幸せ噛み締めてるわー」と思いつつ完食。



 じっくりと時間をかけて作られたチャイを最後にいただいて大満足。

 最後まで一切の手抜きなし。

(時間かかるんで最初に注文しときましょう)

***

 浮世離れしたオーラを発するマスターは最高に饒舌。

 語らいながら食ってるとつい時間を忘れます。

 カレーがカラダを内側から元気にしてくれるとするならば、マスターとの会話はココロを元気にしてくれます。

 是非一度味わってみてください。

 もとい、

 味も含め、是非一度この店の空気に触れてみてください。

***

Big Sur

『Big Sur』(公式

 所在地:神奈川県藤沢市片瀬3-17-32
 
 電話番号:0466-24-0503

 営業時間:18:00~22:45

 定休日:第2/第4火曜日

(補足)

 いちおー営業時間が18:00~となってますが、

 18時ちょーどに行っても確実に開いてません。

 18時半くらいから行くと良いと思います。

「この地域の住人は、そんな時間通りに働いちゃダメなんだよ」(マスター談)

 素晴らしきかな湘南タイム。