大切な暦が一部欠けて
遺された月達は盛大に葬うだろう
加わり損ねた睦月は一人で
霜月の影を追い続ける
菊が葉もろとも涸れ落ちて
血塗られた緋の眼の地に臥す傍らで
それでも蜘蛛は止まらない
遺る手足が半分になろうとも
大切な暦が一部欠けて
遺された月達は盛大に葬うだろう
貴方は仲間と墓標に血をそえる
霜月が寂しくないようにと
黒い商品ばかり収納場で
貴方は永い眠りを強いられる
何よりも孤独を恐れなさい
2人きり程怖いものはないのだから
赤目の客が貴方の店を訪れる
半月は天使で半月は死神
月達の秘密を売るといいだろう
霜月のそれが特に喜ばれるはずだ
熱い日に件の客の仲介で
逆十字の男と2人きりになれるだろう
偽りの卯月は暦からはがされる
これで残りは6枚となる