本心 五井昌久
地球の未来を輝かすために
人々が是非共知らなければならぬ事がある
それは御身たちの真実が
御身たちの本心が
肉体生活にまつはる欲望と恐怖と
そして悲哀と憎悪と云ふ
黒い翼に蔽はれてゐると云ふ事である
それよりも亦一層深く知らねばならない事は
御身たちの本心は
御身たちの真実は
宇宙を動かしてゐる大いなる智慧
無比絶対なるエネルギーの源泉に
基の基を置いてゐると云ふ事である
御身たちの本心は常に神と一つであり
御身たちの真実は神から発する光であり
そして御身たちは嘗(かつ)ては本心そのものであつたと云ふ事である
欲望 恐怖 悲哀 憎悪
そうした業生の想念は
御身たちが神の光の世界から
肉体と云ふ形の世界に自己限定した時から起つたもの
現はれては消え去る大海の泡沫
夢幻が画く一夜の劇
人類が争つてゐるのではない
人間たちが迷つてゐるのではない
争つてゐる想ひが
迷つてゐる想ひが
今 消え去らうとして人類の前を本心の前を通り過ぎてゆくところなのだ
御身たちは只黙つて
御身たちの本心が神と座を一つにしてゐる事を想つてゐるがよい
光り輝く神と本心とをみつめつづけるがよい
心を落ちつけ 想ひを静め
只々 神の光明を観じてゐるがよい
そうしてゐるときが一番
様々な業生の想念(おもひ)が消え去り易い時なのだ
御身たちよ
消え去る業生を止める事はない
夢幻の苦痛を想ひかへす事はない
御身たちが止めさへしなければ
想ひかへしさへしなければ
業生は再び御身たちの下に戻つてくる事はない
御身たちは今
本心そのものである
神の大光明と全く一つの者である
地球の未来を光一色で画き出すものである
(詩集『ひゞき』より)
こころ 五井昌久
こころよ こころよ どこにゐる
まことのこころよ どこにゐる
探し求めて 幾転生
私はこころの在り場所を
はじめて しっかり識りました
こころは天にありました
いのちの中にありました
光の中にありました
私の中にありました
こころは私でありました
こころはいのちでありました
こころは光でありました
人と人とをまんまろく
天(あめ)と地(つち)とをまつすぐに
つなぐ光の波でした
(詩集『ひゞき』より)
世界が平安でありますように