福島第一原発事故に関する、放射線量調査結果の記事です。
読売新聞(3月19日09時50分)から下記抜粋。

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文部科学省などがまとめた各地の放射線量調査結果によると
18日午後5時現在、福島県や周辺の茨城、栃木、群馬などで
平常より高い値が測定されているが、
ただちに健康に影響を及ぼす心配はないとみられる



原子力発電所がある福島県では、
1時間当たり1マイクロ・シーベルトを超えた地点が多かったが
その他の県は1マイクロ・シーベルト以下だった。
1マイクロ・シーベルトは胸のエックス線検査1回分の50分の1の放射線量。
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しかし「原発事故」に対する日本政府と各国政府の危機意識には、
かなりの落差があるように思います。
自国民に退避を求めている国・地域の情報を見ると
今回の事故がいかに危険かなものかがわかります。


「原発事故、自国民に退避を求めている主な国・地域」
読売新聞(2011年3月19日08時17分)
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▽米国
 福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告
 チャーター機で約100人が台湾へ退避
 外交官らの家族約600人に退避許可
 軍人の家族2万人の国外退去を支援
▽英国
 福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告
 チャーター機を香港まで運航
▽フランス
 出国または東京以南への移動求める
 政府機で241人がソウルへ退避
 エールフランスに増便を指示
▽イタリア
 出国または東京とその以北からの退避勧告
 特別航空便の運航を検討
▽スイス
 被災地と東京・横浜からの一時退避勧告
 チャーター機の運航を検討
▽オーストリア
 出国または東京・横浜からの退避勧告
▽スペイン
 福島第一原発から120キロ圏外への退避勧告
 チャーター機を運航
▽ベルギー
 軍用機を派遣
▽チェコ
 軍用機で106人が帰国
▽クロアチア
 出国または南部への退避勧告
▽オーストラリア
 福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告
▽韓国
 福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告
▽台湾 
 高齢者、子供、女性に出国検討求める
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原発事故が及ぼす人体への被害はコチラの記事にまとめましたので、
合わせてご覧下さい。


福島第一原発事故に関連して、
国際原子力機関(IAEA)の調査団は、東京都内で行った放射性物質の第一回測定で、
有害な放射線物質である「ヨウ素131」の検出さされなかったことを明らかにしました。
読売新聞(3月19日)


原子力機関で事故が起こると、
放射性物質である「ヨウ素131」が大気中に拡散する危険があります。


この放射性ヨウ素131が空気中に放出されると
通常のヨウ素(非放射性ヨウ素)の代わりに
その放射性ヨウ素が取込まれてしまうため
甲状腺(のどのあたり)に蓄積されて
甲状腺腫、甲状腺がんなどの障害を引き起こす危険があります。



過去のチェルノブイリの原発事故では
当時0~5歳だった人の甲状腺癌発症率が高いことが報告されています。
放射性ヨウ素を食べた乳牛のミルクを摂取したことで
生物学的濃縮が起きたのだと考えられています。
→日本経済新聞(3月18日)



そこで、放射能を持たない安定ヨウ素を前もって摂取しておくことで
甲状腺に放射性ヨウ素(ヨウ素131)が取り込まれることを抑制、
障害の予防ができると考えられています。



特に、胎児への悪影響が懸念される妊婦さんや、
放射性物質の影響を受けやすい15歳以下の子ども
には、
前もって安定ヨウ素剤を飲ませたほうがいいと言われています。
先のチェルノブイリ原発事故の際も、安定ヨウ素の緊急投与を行ったポーランドでは、
子どもに甲状腺がんが出なかったという結果が報告されています。


ヨウ素は海草類、特に「コンブ」に多く含まれているため
予防に有効だと言われています。
成人の有効摂取量をコンブだけで摂取するのは大変ですが
インターネット上では、乾燥コンブのエキスを凝縮した
ヨウ素サプリメントが販売されています。

→根昆布濃縮粒

まだまだ不安定な余震が続いていますので
いざというときのために用意しておくと安心かと思います。