『号泣する準備はできていた』 江國 香織
またしても先日 帰省の際に実家の棚からパクってきた
母上の所有物であることは明らかだが 読み終わったものかは不明
著者が 江國 香織 だということと 短編集だということだけ確認して
帰り際にバッグに放り込んできてしまった1冊
読み始めてから直木賞作品であることを知る
それならどうなのかと 批評欄を流し見したら賛否両論
きっと何を期待して彼女の作品を読み始めたかによるんだろう
主人公の結末に何かを求めたい人には向かないし
若い人にも男の人にも向かない作品だと思う
ともすれば心をクシャっと潰されかねない内容が多いけれど
それも30代以上の女性でなければ共感も反論もできないクシャである
といったら それ以外の人には理解できないと言ってるように聞こえるか
この後これをしよう!とか 明日はあれがある!とか
日々何の不安もなく 満ち満ちている人よりは
さてこれから何しようかな ぐらいのペースの人の方が
後味サラリで消化不良を起こさないということですよ
しかし 題名がこうなった理由はなんだろうか
