いつもいつも、送ってもらっては家の前で何時間も話してるから

日が長いこの時期は、すぐに辺りが明るくなってくる。




あの日も、そんな風に明るくなってきたところだった






親が厳しい私の家




一回帰って、窓から抜け出していた






窓に入る前のロミオとジュリエットみたい・・・。




そんなこと思いながら 彼とキスするのを夢見てた。








「あなたしか好きじゃないっ!!!」


そう言ったあとの一瞬の出来事が、夢見たいで

今も思い出す






ずっと好きだった先生とキスした日









恥ずかしくて顔が見れない私を見て

また抱きしめてくれた 強く



「今すぐ付き合うことは出来ない・・・やっぱり前の彼女をまだ引きずってる。でも、今の言葉で一歩近づけた気がする。だから、キスした・・・。」



嬉しくてしかたなかった


気持ちが少しでも届いたんだ・・・




キスできたことが、抱きしめられたことが、言われた言葉が


嬉しくて 溶けてしまいそうだった









その日以来、私の頭の中は彼でいっぱい





好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き 笑



学校にいても、家にいても、バイト先にいても



何処にいても、何をしてても彼を考えてた







その気持ちは収まらないし、抑えようとも考えてなかった。






メールをするのが日常で

電話をするのが日常で

二人になったら手を繋ぐのが普通で

最後にはキスをするのが定番になってきていた・・・。




そんなある日、いつものように夜電話をすると・・・


『トゥルルル・・・・トゥルルル・・・・・・ただいま電話にでることができません―――』



「でないや・・・」

取り込み中なのかと思っていると

メールがっ!




「今塾長と高橋さんと飲んでるんだ(^▽^;)」


うちの塾長は女の人で、仕事が出来る人って感じ

でも気さくで凄くいい人


私は生徒の時からお世話になっているので話しやすい


高橋さんは晃さんと同期の先輩講師


初めは怖い先輩だと思っていたけど 本当は優しくて面白い

お姉さんのような存在の先輩




「そっかぁ・・・何時まで飲んでるの?晃さん、終電なくなっちゃうよ??
もし、、なくなった後に解散したら家まで来てドキドキ


高橋さんの地元は私と一緒だし(塾は地元の駅にある)塾長はタクシーで帰れるから

問題は晃さん 笑


彼はいつも周りに流されちゃって楽しくなると終電とか関係なくなっちゃう人

しょっちゅうそんなことをやっているから今日も終電を逃すんじゃないかなって思った



「どうかな、まだ解らんが・・・。とりあえず終わったら連絡するようにするよ(・∀・)」


「わかった♪待ってるねラブラブ


その言葉を信じて晃さんからの連絡を待った。



とりあえず終電の時間を過ぎても連絡はなかったから
たぶんまだ飲んでるのだろうと思って

寝ないように漫画を読んだり音楽聴いたりで時間をつぶしていた。


2時・・・・3時・・・・


まだ連絡は来ない。



「忘れちゃったのかな・・・」



4時・・・



あと1時間もすれば始発が出る時間だ。


なかば諦めムードで連絡を待ちながら うとうとしてた・・・



音譜音譜



晃さんからのメールっ

すばやい動きでケータイを開けてメールを見る


「飲んだあとカラオケ行くことになって(^▽^;)
今から始発で帰る感じなんだ。ごめんな(><;)」




やっぱり(-。-;)

気付いたらもう5時を過ぎてて始発はもう動いていた

そんな気はしてたけど・・・しょうがない


すぐにメールを返した

「そっか・・・じゃあしょうがないね~・・・(><;)」





音譜音譜



メールを送ってすぐにケータイが鳴った


着信・・・晃さんだ




「もしもしっ??」



向こうから電話なんて珍しいから驚きながら出た



「お前!!起きてたのか!?」



「へ??う、うん。だって連絡するって・・・」


「そうだけど・・・ずっと!?もしかして寝てないのか!?」



なんだか凄くあわててるみたいで・・・
考えてみれば12時前からずっと起きて待ってるほうが珍しいのか 笑


「う・・・ん。だって連絡に気付かないとやだな~と思って(^▽^;)」




「まぢかよ!!・・・大分時間たってるから寝てると思ってて・・・うわぁ、まじごめん。連絡するなんていわなきゃ良かった・・・。」



晃さんが凄く気に出しちゃって凹んでるのが伝わってきた


「あ・・・でも!ちょっとは寝たよ!?メールで起きたんだよ~(^▽^;)」

今更ながら必死に訂正 笑



「うそだろ・・・じゃなきゃあんな早く返さないだろ・・・。
まぢごめん。。。お前、明日なんか予定ある??・・・明日っていうか今日か 笑」





その日は日曜に日付が変わってたから学校はないし、何も予定はなかった


「ううん~♪何もないよ♪だから夜更かししても大丈夫だったよo(^▽^)o」



「そっか・・・ってゆうかやっぱり起きてたんだな・・・」


「・・・・ハッ( ̄Д ̄;; (言っちゃったよ、夜更かしって) ま、まぁでもホント大丈夫だよ♪私が好きで起きてたんだし!!待ってるのも勝手に待ってただけだから! 」


頑張ってフォローしていたけど晃さんは相当気にしているみたいで
ずっと うーんうーんってうなってた 笑


「もし、、、今日お前が何もないんだったら、お詫びってゆうのもアレだけど、どっか行く??」




「・・・・・・それって・・・・・」




それってデートのお誘いですか!?




若干落ちていたテンションが・・・・アップアップアップ


「もし、お前が平気だったらの話だけど・・・眠いとかだったら全然断っていいし・・・。」



断る理由が見当たりません 笑



「行く!行く!絶対大丈夫!!!!・・・・でも晃さんこそ平気なの??」


「俺は・・・もうお前が行きたいって行ったら何がなんでも付き合うよ!今日のことは申し訳なさすぎる・・・。」


そんなこと言われて私がどれだけ嬉しいか知ってる??

嘘でもいいから言われただけで眠気とかふっとんでいくんだから・・・


「私は嬉しいけど・・・予定とかないの??」


それでも気遣いは忘れないようにしなきゃ

もちろん本音は即答で『行きたい』だけど・・・



「ん~・・・ほんとのところは学校で実験があるから午後から行く予定だったんだけど・・・でもそんなもんもういいよ 笑」



!!

それを捨ててまでなんてこっちが申し訳なくなる・・・


そんな申し訳ない合戦をしていたら

「わかった・・・じゃあとりあえずお前も俺ももうこの時間まで起きてるわけだし、どちらにしろ午後から動き出そう。で、お前からの連絡があったら俺はすぐに行くから。少しでも一緒にいたいって思ってるなら呼びつけて。たとえ学校に行く途中であってもすっ飛んでいくよ!」



あぁ・・・




神様、今日私起きていてよかったです。。。。





心からそう思った 笑




とりあえずそういう結論で電話を切って二人とも休むことにした。

とは言え心臓がドキドキいってなかなか寝れない・・・。


どうしようか・・・
晃さんのことを思えばこのまま何も言わず学校に行かせてあげたほうが・・・


でも・・・でも・・・・








そんなことを思いながらいつの間にか私は夢の中に入っていった。





彼と別れて、先生だけを見るようになった私。





メールが返ってこないとそわそわして




夜になると電話して






会えないと寂しくて









どんどんハマっていった。
















呼び方も「先生」から「さん」に



あんなに嫌いだったタバコを彼の影響で吸ってみた


いつしか同じ銘柄を買って


一緒に吸うようになってた






いつもの飲み会の後、送ってくれて
手を繋いでた


家の前まで送ってくれた時




「キスしたい・・・。」




お酒のせいじゃなかった。

もっと傍にいたかった。




戸惑いながら
「それは、彼氏彼女がやるもんだろ~(^▽^;)」






でも、、好きなの





「でも、好きだよ。あなたが好きだよ。だから彼氏とも別れたよっ
・・・・っあなたしか好きじゃない!あなたしか好きじゃないよっ・・・・!」




言葉の途中で握っている手に力がこめられたのが解った。



一瞬すぎて何が起きたのか解るのに時間がかかった





キス・・・してる。



握っている手を引き寄せて キスしてくれた。





嬉しすぎて

恥ずかしすぎて




顔が見れなかった 顔が・・・熱い
授業をさぼって彼の家へ走って行った私。



会った時、彼は普通にしていた。

普通に笑ってこっちを見ていた

私はその笑顔に安心して、彼に抱きついた










彼と元にもどってから、私は今までと同じように毎日を過ごしていた。

でも・・・私の中にあった不安。


先生



先生にあったら私・・・どうなるのかな








バイトの日、先生と会った。
ドキドキする・・・


やっぱり好きな気持ちはまだあるみたい・・・

その日は飲み会で、遅くまでみんなで楽しんだ。




そのあとまた先生は私を送ってくれた。

お酒のせいもあって、いつものように手を繋いで・・・

先生は

「こらぁ・・・またそうやってくっついて(^▽^;)彼氏に怒られるぞ~」



繰り返される「彼氏」という言葉。


私はこの間の出来事を話そうと思った。



「私、別れたよ、彼氏と。」





でも、さみしくなっちゃってまた戻っちゃったけど



そう言うつもりだった。

「え!?まじで!?」


「え・・・あ、うん。」



「なんで!?」



「だって・・・・私。。。」





「そっか・・・じゃあ、ほんとに考えなきゃな・・・。」





え?それって私をってこと?

そんなことを思いつつも・・・・もう後もどりできない雰囲気になっていた。
その続きがあったのに

言えないし、言おうとももうしてなかった自分。

お酒のせい?それとも?




次の日になって悩みだした・・・。

「やばい・・・言っちゃった。」


もう一度ちゃんと考えよう。

彼と別れた時も、先生に言っちゃったのも全部いきおいだったから。
本当にどちらを選ぶのか考えよう。





結果、私は先生を選んだ。

彼からは正式にプロポーズもされた。
だけど、私はまだ結婚はできない。あなたとだからじゃなくて、誰とも。

そして、二人は、お互いが結婚したいと思った時に相手がいなかったら
結婚しようという話で別れた。


今度は泣いたりせず、冷静に話ができた。
彼のことが嫌いなわけじゃない、離れるのはさみしい気持ちはあった。

でも、それは恋人として、という感情より、友達として。

それがちゃんと解ってからは、前のような苦しさやつらさはなかった。






そして、私は先生だけを見るようになった。