かれこれ・・・・もう5年以上前だと
思うけど、近所に一人暮らしの親戚の叔母がいました
結婚もせず、ずっと独り身だったので晩年はヘルパーさんや
デイケアに通っていました
私は親戚の子供たちの中でも特に可愛がってもらって
近所に住んでいたこともあり何かしらちょくちょく電話が
来ては家に呼ばれていました
洗濯機が動かない・・・
ガスの火が着かない・・・
ガスの警報機が鳴りやまない・・・
冷蔵庫が冷えない・・・・
そのたびに仕事を抜けて急いで行っていたので
もう・・・・って気持ちの連続でした
それからしばらくして家で転んで自分では起き上がれなくて
ヘルパーさんが来るまでの数日誰にも気づいてもらえなくて
床に糞尿まみれで寝転がっていたりなんてことが
何度かあり、これはもう一人では無理だよねってことで
看護付きのホームを探して入居することになりました
そこからの最後の一年間は本当に色々あって
今でもよくわからないのは体調を崩して入院していたのですが
ある日を境に一言も喋らなくなりました
話しかけても目も合わせないし頷きもしない
ただただ空虚に天井を眺めているだけで・・・・
看護師さんに聞いたら
「えっ、そうですかお話しされますよ~」
って・・・・
「はぃ・・・・ではなぜ」
もう、ぜんっぜんわからなかった
先生にも相談したけど
「話すのが面倒なんでしょう」
・・・・そんなこと、あります
まるで無視されているのでなんだか話している自分が
虚しくなりました
その後、本当に最後の日々を過ごす病院に転院しましたが
その時はまた気分が変わったのかとても元気で話も
たくさんしてくれました
今振り返ってもあの日々は何だったのか、あの時の
叔母はどんな気持ちだったのかはわからないままですが
ただただ・・・・本当に
面倒臭かっただけかもしれない