私は迷い込んだアリス
君を追いかけた私が悪いのよ
歪んだ時間の中で
眠りから覚めた私のポッケには
古びた懐中時計ひとつ

事実だけが残っていた。
一度だけでいい 私を愛して
その瞳で狂わせて
貴方の鼓動を刻み込んで
一夜の夢物語でもいいから

一度だけでいい 私を愛して
貴方で狂わせて
貴方を私に注ぎ込んで
夢が覚めても忘れないように
走り出したバイク
西日が眩しい時間帯
冷たい風とエンジン音
暖かい貴方の背中
鮮明に覚えてる

人気のない砂浜
西の果ての果てには
きっと天国があること
教えてくれたのは
紛れもない貴方でした

西の空に後光がさすのは
それはきっと貴方が言うように
天使が登っているからでしょ?
あなたも登っているのでしょ?
西の空天使のはしごをみつけた 
雨の降り始めや
小雨模様が嫌いです
アスファルトのにおいと
きりのない偏頭痛

いっそ激しく降ってくれ
ガラス窓砕く勢いで
そしたら僕は
楽になれるから

貴方の前ではさめざめと
泣くのが惨めですから
泣かないようにしていた
だけど、小雨は止むことを知らない