私がパートで働いているレストランの元マネージャーは、
それはそれはできた人でした。
レストランを仕切るというのは、大変です。
お客さんからのクレーム処理だけでなく、
サーバー、シェフ、バスボーイ、ディッシュウオッシャーなど従業員の不平不満を解決し、
果てはオーナーの意向を取り入れて、みんなが働きやすい環境を作らなければなりません。
それに加えて、オペレーションのことも考えなくてはなりませんから。
昔のマネージャーは人の扱いにたけていました。
まず従業員が怒鳴っても決して声を荒げることはありませんでした。
どんなにくだらないことでも、熱心に耳を傾けるふりをしていました!
結局みんな、自分の言い分を聞いて欲しいから、聞くだけですっきりするのだと
よく説明してくれました。
陰でどんなに陰口をいわれようとも全く気にしていませんでした。
管理職というのは、そういう仕事だからだと。
お客さんにも紳士的な態度で接し、あまりにも常軌を逸した人には
堂々と力強く「出て行ってくれ」と、怒りを面に決して出さずに
問題解決をしていました。
彼が辞めると聞いたとき、私はおお泣きしました。
私だけでなく、従業員みんなが途方にくれていました。
「オーナーが変わり、どうしても自分の力だけでは、従業員を守れなくなった」
それが理由です。
今思うと、彼は会社の言いなりになりたくなかったのだと思います。
自分をしっかりもった実績のあるマネージャーでしたから。
あれから数年たった今でも、ホテル中で
彼の評判は語り継がれています。
私はつらいことがあるといつも彼に電話します。
声を聞くだけで落ち着くのです。
彼から学んだことは、今でも役に立っています。
そういうできた上司に一度でも恵まれたことのある私は
幸せなのかもしれません。
今まで数社の会社で働いてきましたが、
尊敬できる上司がいたのは、そのうち3社。
まあ確率的にはましなほうかもしれません。
尊敬できない、わけの分からないへんな上司に出会うと
いつも元マネージャーのことを思い浮かべます。
そして思うのです。全ての上司に期待してはだめだと。
元マネージャーとは人間としての格や質が根本的に違うのですから。
上司とは名ばかりのできそこないで卑怯な人間もそこらじゅうにたくさんいることを
改めて認識しなければと思います。
なので、今上司に恵まれている方々はラッキーだと思ってください。
何かを学べる職場にいられることが一番です。
忙しさは関係ありません。
私も過去、会社で学べることは何もなかったという経験をしてきました。
そういう時は、反面教師として上司をみていました。
私とは人としての常識も何もかも全く正反対でしたから。
今こういう立場にたって思うのが、あっち側の人間でなくてよかったということ。
そういう意味では、ちゃんと人を敬うことを教育してくれた父と母に感謝です。
今日マネージャーに電話してみよう!