久しぶりに、
自分を愛してくれていた人を見ました。
人混みの隙間から。
隙間から見えるあの人は、
とても元気そうでした。
恋人が出来た様で、
楽しそうに寄り添って居ました。
…しかし、素直に喜べない自分が
そこに居ました。
きっと…、
あの困難を二人が乗り越えられていたら
隣には今も、自分が…
と、考えてしまい
久しぶりの再会を、
素直に喜べない自分が居ました。
『未練はもう無い』と言ってしまえば、
嘘になります。
別れてから5年経った今でも…
貴方以上に、
人を愛する事が出来ないのですから。
いい加減、
忘れないといけないと思いながらも
貴方の笑顔が…
貴方の涙が…
手の温もりが…
華奢な身体が…
柔らかな唇が…
…大切なあの日々が
………ずっと忘れられない。
戻れるのであれば、
出逢う前に戻りたい…。
そうすれば、
貴方を愛さずに居られたのに。
こうして今でも貴方を忘れられなくなる事も
無かったのに…
無かったのに…
貴方を、あの日…
泣かせる事もしなくて済んだのに…
いつまでも…
『さよなら』が言えない。
いつまでも、
『愛してる』が
消えない。