人が多く行き交う街を歩いている時、
ふと、
もし自分が道で急に泣き崩れたら、
名も知らない自分に
手を差し伸べてくれる人は居るんだろうか?
でも、すぐにこう思う。
『きっと、居ない』…と。
『これが現実だ』…と。
今や、簡単に他人と繋がる事の出来る社会になり
今もこうして、
名も知らない液晶の向こうの誰かと繋がろうとしている。
それは凄く素晴らしい事だと思う。
だけど、ふいに寂しくなる。
これは現実では起こらない事だと、
脳裏に過るから。
ネットで誰かが
「さみしい」と呟いた時、
多くの何処かの誰かが
「どうしたの?」と聞く。
ネット上では優しく手を差し伸べても、
街中では大概の人が
名も知らない他人に手を差し伸べたりはしない。
これが、匿名の世界と現実の世界との違い。
もし、これが
ネット上だけの善意じゃなければ、
きっと、この世界は平和になるのに。
現実にも、
そんな些細な優しさがあればいいのに。
そんな事を、ふと考えていた。