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<出典:CSD ユートブレーン>
http://www.utobrain.co.jp/news/20120621.shtml
世界の医薬品売上高ランキング 2011年度版
▶ 売上高とR&D費の単位は100万ドル
▶ 日本企業は赤字で示しています
| 順位 | メーカー名 | 売上高 | 前期比 | R&D費 | 
|---|---|---|---|---|
| 1 | Pfizer | 57,747 | 1.3▼ | 9,112 | 
| 2 | Novartis | 47,925 | 14.1 | 9,583 | 
| 3 | MSD | 41,289 | 3.7 | 8,467 | 
| 4 | Sanofi | 40,607 | 5.2 | 6,041 | 
| 5 | Roche | 36,439 | 7.6▼ | 7,632 | 
| 6 | Glaxo Smithkline | 34,293 | 5.1▼ | 6,045 | 
| 7 | AstraZeneca | 32,981 | 1.4 | 5,523 | 
| 8 | Johnson&Johnson | 24,368 | 8.8 | 5,138 | 
| 9 | Eli Lilly | 22,608 | 4.3 | 5,021 | 
| 10 | Abbott Laboratories | 22,435 | 12.8 | 4,129 | 
| 11 | Brystol-Myers Squibb | 21,244 | 9.0 | 3,839 | 
| 12 | 武田薬品工業 | 17,556 | 7.2 | 3,642 | 
| 13 | Teva Pharma | 16,689 | 3.5 | 1,095 | 
| 14 | Amgen | 15,582 | 3.5 | 3,116 | 
| 15 | Boehringer Ingelheim | 13,976 | 4.4 | 3,072 | 
| 16 | Bayer Healthcare | 13,774 | 0.3▼ | 2,015 | 
| 17 | アステラス製薬 | 12,523 | 1.6 | 2,452 | 
| 18 | Novo Nordisk | 11,557 | 9.2 | 1,677 | 
| 19 | 第一三共 | 11,535 | 3.2▼ | 2,391 | 
| 20 | 大塚HD | 10,106 | 4.1 | 2,057 | 
| 21 | Gilead Sciences | 8,385 | 5.5 | 1,229 | 
| 22 | エーザイ | 8,014 | 16.4▼ | 1,616 | 
| 23 | Baxter International | 8,014 | 6.4 | 946 | 
| 24 | EMD | 7,666 | 2.9 | 1,580 | 
| 25 | Mylan | 6,106 | 13.0 | 295 | 
| 26 | 田辺三菱製薬 | 5,066 | 0.7▼ | 907 | 
| 27 | Biogen Idec | 5,049 | 7.1 | 1,220 | 
| 28 | Servier | 4,985 | 6.9 | 1,246 | 
| 29 | 中外製薬 | 4,826 | 1.6▼ | 722 | 
| 30 | Celgene | 4,823 | 33.6 | 1,600 | 
CSDユート・ブレーン事業部調べ
為替レートはいずれも12月末のレートで換算/前期比は決算通貨に基づく
原則として医療用医薬品、造影剤、ワクチン、ロイヤリティの売上を集計。
詳細非公表のメーカーはOTCや診断薬を含む。
中外製薬以外の日本のメーカーは3月期決算の数字
100億ドル超のメーカーは20社に
前回の2010年版ランキングで100億ドルを超えるメーカーは19社だったが、抗精神病薬エビリファイの好調な大塚ホールディングスが、円高も寄与して101億ドルを超え、20位に入った。
そのうち200億ドル以上のメーカーは9社から11社へ増えたが、11社の順位は2010年と同じ。
日本のエーザイはトップ製品であるアルツハイマー病薬アリセプトがパテント切れで米国は92%減の1.44億ドルまで減少し、全体の医薬品売上高は16.4%減の80.14億ドルとなり、順位を2つ下げて22位となった。
上位20社のうちでも、超大型品のパテント切れ(パテント・クリフ)の影響で、2012年の売上高が減収となる見込みのメーカーが8社ある。
パテントクリフの影響
世界最大の医薬品であったファイザーの高脂血症剤リピトールは、2011年11月に米国でジェネリックが登場し、2012年第1四半期の売上げは9.9億ドル減少して14.0億ドルとなり、2012年にはリピトールだけで40億ドルが消えると予想される。
米国では2012年6月時点で、ブランド品(月30錠が約180ドル)の9%程度の価格(月約16ドル)でジェネリックが登場している。
2012年にこのような影響を受ける製品の例として、イーライリリーのジプレキサ、アストラゼネカのセロクエル、ブリストル・マイヤーズスクイブ及びサノフィのプラビックス、メルク(MSD)のシングレア、武田薬品のアクトス、ノバルティスのディオバンなどがある。
セロクエルやプラビックスの米国のジェネリックは今年3月以降の登場にもかかわらず、早くもブランド品の7%以下で販売する薬局もあり、今年は欧米主要国の医薬品市場が縮小すると予想される。
つまり、2011年は欧米先進国の医薬品市場がいったんピークを打った年と言える。
すでにイギリスやスペインは2011年に医薬品市場が縮小した。
R&D費ランキング
10億ドル以上のR&D費を投じた27社のランキングを示した。
1位は眼科関係に強いアルコンを完全買収したノバルティスで、95.8億ドルとなり、ファイザーを抜いた。
ジェネリック最大手のテバ製薬がセファロンを買収してブランド品に力を入れていることから、初めて10億ドルを超えた。UCBは医薬品売上高の上位30社に含まれていないが、医薬品売上高では35位で42.0億ル。
ブランドメーカーは新製品がなければ売上を伸ばせないため、今後の減収傾向が明らかになっても、世界的大手はR&D費を増やしているメーカーが多い。
なお、ロシュはスイスフラン高が続き、トップ製品の抗がん剤アバスチンも為替固定ベースで7%減となり、医薬品のR&D費も10%減らした(決算のスイスフランでは19%減)。