志村辰弥 編著より
「貴婦人は、私が約束を守ったことをおほめめになって、また後に知らせることがあるとおっしゃいました。今日は 貴婦人とお話ししているうち、地の底から 恐ろしい声が聞こえてきました。その大きなことといったら、 たとえようがありません。 なにかがたくさん集まってたがいに叫び合い 、激しく争っているようでした そして誰かが大声をあげて 『逃げろ逃げろ』と叫びました。 そのとたん、 貴婦人が、ちょっと 眼をあげて 、きっと彼方をおにらみになったら、その騒ぎはぴったりと やんで、まるで大嵐のようでした。」
フランスのルルドにある巡礼地でのお話です。この場所は、1858年2月11日から19回に渡って、ベルナデッタという少女の前に聖母が現れた場所です。そこを流れる泉の霊水は、病を癒す水として知られ、多くの病で苦しむ人たちに奇跡を起こしてきました。
抜粋した箇所は、4回目のマリア様のご出現の場面です。悪魔はマリア様に弱く、めでたしの祈りを聞いただけで逃げ出すというような話をよく聞きます。つまり、聖性の極みであるマリア様にその逆の立場である悪魔は太刀打ちできないということなのでしょうね。しかもこの場面のように、睨まれただけで、そそくさと黙らせてしまうなんて…。人間の世界では、清さというものは強さに含まれることはありませんが、本当は清さというものは最高の武器になるということなのでしょうね。
清い心を持って、常に悪魔の誘惑を蹴散らしたいものです。
