30日 日曜日
以前からやりたかった、ピクニックを、雨天決行。
ツマミにチーズとピクルスを持って、海へ。
夏の名残のヴーヴ・YELLOWのクォーターを数本用意してた。
独り酒かと思いきや、入水自殺志願者に間違えられる。
確かに、己を鑑みれば、怪しい。
お騒がせして申し訳無い。
浮き輪を持って、態々ホテルから様子を見に来てくれる人が居るあたり、世知辛い世の中でも、捨てたもんじゃないと思う。
容姿は若そうな方。
日曜にスーツ。
そう言えば、名前も聞いていない。
感謝はしている。
「南方洋行」
その後、物腰の柔らかい方に傘に居場所を貰う。
彼の肩も濡れたのが申し訳無い。
落ち着いた妙齢。
ホテルの部屋を、健全にシェア。
寂しがりの称号を戴く。
でも、ホテルの布団のフカフカ具合と、起きた時の、独りの現実は好きでは無い。
そう言えば、名前を矢張り聞いて無い。
インド映画のセクシー論など、なかなかの、博識。
「滝本薫」
29日土曜日
狼ハンター
山路千騎さん
これでカズキと読むのだそう
言葉の少ない人
酒は好きな様子
ラフロイグのハイボール
何のヒントも無く、初めて話す人の次の酒を当てるという過酷なゲーム
惨敗
言葉の少ない割りに、手がグラスを叩いたり。
趣味の良い時計をしていた。
ビール ラガーの瓶
話下手、人当たりは良くない、無骨、男臭い、目付き悪し。
年の頃は、直に三十路って所か。
血塗れメアリーを、俺の小指の血でとか言う辺り、洒落は通じるらしい。
特徴、言葉に主語が無い。
バーからの帰りに背中に感じた、スタッフの視線は何であろうか。