持ち歩き手帳 -11ページ目
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30日 日曜日

以前からやりたかった、ピクニックを、雨天決行。

ツマミにチーズとピクルスを持って、海へ。

夏の名残のヴーヴ・YELLOWのクォーターを数本用意してた。


独り酒かと思いきや、入水自殺志願者に間違えられる。

確かに、己を鑑みれば、怪しい。

お騒がせして申し訳無い。


浮き輪を持って、態々ホテルから様子を見に来てくれる人が居るあたり、世知辛い世の中でも、捨てたもんじゃないと思う。

容姿は若そうな方。

日曜にスーツ。

そう言えば、名前も聞いていない。

感謝はしている。


「南方洋行」



その後、物腰の柔らかい方に傘に居場所を貰う。

彼の肩も濡れたのが申し訳無い。

落ち着いた妙齢。

ホテルの部屋を、健全にシェア。

寂しがりの称号を戴く。

でも、ホテルの布団のフカフカ具合と、起きた時の、独りの現実は好きでは無い。

そう言えば、名前を矢張り聞いて無い。

インド映画のセクシー論など、なかなかの、博識。


「滝本薫」




29日土曜日

狼ハンター

山路千騎さん

これでカズキと読むのだそう



言葉の少ない人

酒は好きな様子

ラフロイグのハイボール

何のヒントも無く、初めて話す人の次の酒を当てるという過酷なゲーム

惨敗


言葉の少ない割りに、手がグラスを叩いたり。

趣味の良い時計をしていた。

ビール ラガーの瓶


話下手、人当たりは良くない、無骨、男臭い、目付き悪し。

年の頃は、直に三十路って所か。

血塗れメアリーを、俺の小指の血でとか言う辺り、洒落は通じるらしい。


特徴、言葉に主語が無い。


バーからの帰りに背中に感じた、スタッフの視線は何であろうか。


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