季節の谷間でみつけた断想 
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眠る前に

たとえばお気に入りのラテを片手に


窓際のソファーにふかっと座り


空をみあげて飛行機雲を指でおう。


たとえば偶然すれ違ったあの人が


昔の彼と同じ香り、


大きく吸い込んでまた前を向く。


たとえば庭先の頼りなげなねじり草に


白尾の鳥が遊びに来て


わたしも入れてと戯れる。


そして、そっと願う。


やさしく願う。夢であえますようにって。


おやすみなさい、ゆっくり、ゆっくり。





きょうは雨。


傘は黄色、橙色に似たあたたかな黄色。


広げるとそこに太陽があるみたい。


だから、いわれるのかな、


雨の日でも楽しそうだねって。


雨だと憂鬱?


いいよ、憂鬱でもかまわない。


だって明日は晴れるもの。


晴れる明日を探しに行こう。


2人で行こう、この雨を浴びながら。