でもカンボジア、どうしても普通に楽しいだけでは素通り出来ない事がある。

カンボジアの印象と言ったら、途上国、アンコールワット、地雷、難民、過去の悲しい歴史等かな。

この国の平均年齢は２５歳！信じられますか？

ポルポト時代に知識層約３００万人が虐殺された、そして現在若者を教育指導する人が極端に少ない為に、教育水準も極めて低い。

１９７５年から１９７９年のポルポト時代。自分はその頃、のほほんと１５歳から１９歳の青春中だったはず。馬鹿な俺はニュースなどで聞こえてくるポルポト派やクメールルージュ、内戦、大虐殺などの重大事に何も関心を持たなかった。

もし自分がカンボジアに生れていたら、多分私の親はとっくにいないだろうし、私自身も殺されていたかもしれない。人は、生れてくる場所や親を選ぶ事が出来ない、たまたま日本に生れたと言うだけで呑気にこれまで生きてこれたのだ。

現代の日本人はどれだけ恵まれているのだろうか！？俺たちは、貧しくなりたくても成れないほど豊かなのだ。

彼らは生きる事そのものがまだ完全でない気がした。

今回この国を見て感じたのは、極めて発展途上であり、自力では簡単に発展できない。我々先進国が技術やお金を提供して二人三脚に発展するべきだと。私たち個人には出来る事はあまり無いのかもしれない。それは日本を代表する大企業に任せたい。またそれが閉塞した日本の経済の発展に繋がるのだと思う。

聞くところによると、この国の４０歳前後の世代の人達は殆ど親がいないらしい。そして未だに不幸にも小さな子供達の孤児も多くいる。

そんな子供たちがいる孤児院にちょっとだけお菓子などお土産を持って行ってきた。

ここは、日本のNPOが支援しているらしく、日本人の先生がいて日本語教育も行われているらしい。

子供達は、元気で屈託のない笑顔をみせてくれた。

ここの説明はもういいか。

戦後生まれの自分、そして日本の若者達。

戦後の日本を復興し発展に導いたのは殆どが戦争経験者だ。俺たちは国の為人の為に何か貢献できているのだろうか。

健康な身体で生れ、飢える事もない豊かな国で育ち、高度な教育を受ける機会に恵まれていて、それでも自分がいかに幸せであるかを忘れる事がある。うまくいかない事があると、愚痴ったり他人のせいにしたりする。

どうすれば何かに貢献できるのかは分からない。

目の前にある仕事を必死でこなし、一生懸命に生き、自身が成長し会社や国家に貢献する。それしか今は方法がない気がする。

それが、直接ではないにしろ我が国が今後も発展し続け、その結果世界の国々も豊かに出来るのだろうと思うのだ。

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