長女は幼稚園も後一年。
先日長女が幼稚園に行きたくなかったとお風呂上がりに話していた。
なぜかと聞くと、家で遊びたかったのだという。
毎日頑張っているからそう思う時もあるだろう。
私は娘に次のように話した。
家はこれからも毎日ずっと過ごせる。
休みの日にはいつでも遊べる。
でも幼稚園はあと1年で卒園になる。
教室に入りたくても、先生と話したくても、出来なくなる。
小学生になるから。
幼稚園に通えるのも後一年だけ。
卒園するのは、次は自分たちの番。
だから残りの幼稚園での時間を、やっぱりもっと楽しんでおきたかったなんて思うことがない位、たくさん楽しんでおくといいと思うよ。
私はこのやり取りで、小学生になるまでに育てたい力が明確になった。
それは、どんな考えや意見であっても自分の正しいと思ったことを伝える力である。
小学生になると、先生から認められることも減る。友達のこともよくわからない。初めはそんな状態になる。
この時に、自分の正しいと思った思いをきちんと伝えることができる人がリーダーになっていける。
授業が発表主体で行なわれるように、そういう自分の意見を伝える力が、すでに一年生から求められている。
リーダーにならなくとも、自分の意見を見失ってはいけない。
6年間という長い時間を楽しむには、主体性が大切だ。
だから私はこの一年をかけて、娘になぜそう思うのか、どう思ったかなどを問いかけ、自分の考えに気づかせて、言語化させる練習を丁寧に重ねていくことが必要である。
娘には、幼稚園に行きたくなかったことを素直に話してくれて嬉しかったと伝えた。
そういう機会が今あって良かった。