宮崎吐夢 (俳優)X 行達也(モナレコーズ)が語る「サーチャーズ2.0」!DVD発売記念イベント
なぜこのお二人にトークショーをお願いしたのか?
皆さん、「日本の態度」http://www.universal-music.co.jp/nippon/ という「スネークマンショー」http://tokyo-radio.net/snakemanshow/ の現代版ともいうべきオモロいコンピCDをご存知でしょうか。企画したのは下北沢でモナレコーズ http://www.mona-records.com/ というカフェ兼ライブハウス兼レコードショップを経営されている行達也さん。シモキタ・オルタナポップ・シーンの発信地です。このコンピで今をときめくSAKE ROCK、小西康陽さん、蓮実重臣さん、岸野雄一さんなどによるつわものたちの楽曲を繋ぐかのように爆笑コントをカマしていたのが宮崎吐夢さんでした。
http://www9.big.or.jp/~otona/profole/p_miyazaki.html
そのコント「ハロルド」シリーズ(ハワイの邦人観光客を相手にするスタンダップ・コメディアンのショー)を聞いた時タモリさんの初期のアルバム「タモリ1」収録の必殺ネタ「四カ国語マージャン」に匹敵する衝撃を受けました。その言語感覚!アバウトながらツボを得た知識と屈折した知性と弾けるアドリブ力の融合!ハナモゲラです!フリージャズ的言葉のインプロヴィゼーションです!しばらくそのハロルド口調が頭を回り続けていたものでした。
その宮崎さんに引き合わせてくれたのが「日本の態度」と同じ頃僕が企画した蕎麦好きアーティストによる蕎麦屋の為の環境音楽コンピ「ソバアンビエント」にも参加して頂いた蓮実重臣さん http://www.tsunamipacific.com/ でした。当時この2枚のコンピはAmazonで「このCDを買った方はこんなCDも買ってます」という紹介を相互にされていたものでした。http://www.jvcmusic.co.jp/speedstar/-/Discography/A010090/VICL-61047.html
SAKE ROCKの田中さんと伊藤さんにも参加して頂いたとあるイベントの楽屋で蓮実さんから宮崎さんをご紹介された時に持っていた僕が制作した哲学者ブルース・リーに捧げたまた別のコンピレーション「Re-Enter The Dragon」を宮崎さんにお渡ししたところ数日後ご丁寧にご自身のアルバム「宮崎吐夢記念館」を手書きのお手紙付で送って頂き感激したのでした。その収録曲の「Ne Mets Pas De L’Ocaca Sur Mon Oqueque!~オケケにオカカをまぜないで~」はまたしても僕のハナモゲラ好きな心を鷲づかみにしたのでした!!
http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%AE%E5%B4%8E%E5%90%90%E5%A4%A2%E8%A8%98%E5%BF%B5%E9%A4%A8-%E5%AE%AE%E5%B4%8E%E5%90%90%E5%A4%A2/dp/B00024Z84W
といった僕の一方的な宮崎さん好きの心と行さんが「日本の態度」が試みた9.11(ナイン・イレブン)への日本の反応、対応の優柔不断さに対してコメディーとポップスに包んで警鐘を鳴らすという手法とアレックス・コックスがこの「サーチャーズ2.0」で試みたマカロニウエスタンやコメディというジャンル映画の様式という蓑に隠しながらハリウッドやワシントンを批判するという手法に類似性を<勝手に>感じたというのがこのDVD発売イベントでのトークショーをお二人にお願いした理由です。

トークショーで語られたこと(抜粋)
宮崎さんは私の思い込みからの押しかけのお願いにのってくれようとしたものの(音楽としての)パンクへの抵抗感(花粉症なのでザラっとした砂っぽいものは苦手だそうです)やアレックス・コックス作品を見たことが無いといった理由から当初逡巡されたようですが作品を見ていただいて「面白い」と感じて頂き快く引き受けて頂く事が出来ました。トークの中では沢田研二のニューロマンティック歌謡「六番目の憂鬱」の元ネタと「サーチャーズ2.0」のオープニングテーマ曲の元ネタクラシック曲が同じと言うことを見破ったり、メルとフレッドのゆる~い行き当たりばったりの「思い出し復讐」がこれから来るのでは!と予言したり、DVDの特典映像まで丹念に見ていただいた上でアレックス・コックスが映画制作者のわきまえとして語った「謙虚であれ」という部分を捉えて、めちゃくちゃ立派な人!どこがパンク?!と突っ込んだりと大変面白いお話を披露して頂きました。面白くてよく出来ていて賛否両論が有り得ない、誰もが楽しめる、が、突っ込みどころがないのが敢えて言えば欠点、という鋭い見解も頂きました。行さんもモナ・レコーズ開店5周年イベント連夜開催のご多忙な中作品を面白いと感じていたき、トークの中ではメルとフレッドにとって映画ファンというスモール・サークルがその二人にとって世界のすべてという、個々の人と人の関係がつくる個々の世界観の成り立ちの面白さについて語って頂きました。
お二方、本当に有難うございました。
尚、「サーチャーズ2.0」のDVDは大充実の5大映像特典付でアップリンクのウエッブショップ(映画公開時のポスター型プレスキット付)でも絶賛発売中です!
http://www.uplink.co.jp/webshop/log/002967.php
サーチャーズ2.0は「カウパンク」映画だ!!??
マカロニ・マニヤの皆さん、カウパンク、ラスティック好きの皆さん、コンバンハ!
先日元祖パンク音楽雑誌DOLLの編集長のTさんを尋ねて杉並区高円寺の編集部まで行って来ました。
Tさんには弊社が昨年配給したロッキン・アニメンタリー映画「ラット・フィンク~ボクのビッグ・ダディ~」の公開時にも山の様に秘蔵されておられるラット・コレクションから厳選されたオタカラットをお借りし劇場のロビーに展示させて頂きました。
そのお宝の返却方々「サーチャーズ2.0」の宣伝に伺いました。
DOLL2月号では昨年のAlex Cox来日時にパンクな監督と位置づけて取材をしていたた模様が掲載されています。聞き手はBad Brains好きの行川和彦さんでした。さすがパンク誌の頂点DOLL、監督とJoe Strummer(ex-The Clash)の関係性についてスルどく読み解いていました。
私自身がこの映画の脚本を読んだ時に思い浮かんだキーワードは「カウパンク=Cow Punk」でした。
西部劇クリシェをやんちゃにマッシュアップしたこの映画「サーチャーズ2.0」はアメリカに憧れを抱くUKのワルガキバンドがウエスタン音ネタをパンキーにディフォルメして遊んでいた80年代のCow Punk/Psychobillyバンドの発想と同じだと思ったからです。
ロンドンナイト・クラシックのSplodgenessabounds のCowpunk Medlum http://www.youtube.com/watch?v=ztZl8nyMB5c やKing Kurt(このバンドはもろラットフィンクのり!)のLand of Ring Dang Doなどは今聞いても楽しさ満点です!
そんな話をTさんに聞いてもらいながら昨今のCowpunkシーンについて伺ってみたのです。
すると驚く事に・・・・・・!!!
(そろそろ終電なので続きはまた明日お届けいたします!)
先日元祖パンク音楽雑誌DOLLの編集長のTさんを尋ねて杉並区高円寺の編集部まで行って来ました。
Tさんには弊社が昨年配給したロッキン・アニメンタリー映画「ラット・フィンク~ボクのビッグ・ダディ~」の公開時にも山の様に秘蔵されておられるラット・コレクションから厳選されたオタカラットをお借りし劇場のロビーに展示させて頂きました。
そのお宝の返却方々「サーチャーズ2.0」の宣伝に伺いました。
DOLL2月号では昨年のAlex Cox来日時にパンクな監督と位置づけて取材をしていたた模様が掲載されています。聞き手はBad Brains好きの行川和彦さんでした。さすがパンク誌の頂点DOLL、監督とJoe Strummer(ex-The Clash)の関係性についてスルどく読み解いていました。
私自身がこの映画の脚本を読んだ時に思い浮かんだキーワードは「カウパンク=Cow Punk」でした。
西部劇クリシェをやんちゃにマッシュアップしたこの映画「サーチャーズ2.0」はアメリカに憧れを抱くUKのワルガキバンドがウエスタン音ネタをパンキーにディフォルメして遊んでいた80年代のCow Punk/Psychobillyバンドの発想と同じだと思ったからです。
ロンドンナイト・クラシックのSplodgenessabounds のCowpunk Medlum http://www.youtube.com/watch?v=ztZl8nyMB5c やKing Kurt(このバンドはもろラットフィンクのり!)のLand of Ring Dang Doなどは今聞いても楽しさ満点です!
そんな話をTさんに聞いてもらいながら昨今のCowpunkシーンについて伺ってみたのです。
すると驚く事に・・・・・・!!!
(そろそろ終電なので続きはまた明日お届けいたします!)
黒沢清監督、アレックス・コックス作品と映画制作について大いに語る!
オトナでマっとうなエイガファンの皆さん、コンばんは!
アレックス・コックスの新作、http://www.uplink.co.jp/searchers/ かなりイイらしいよね、まだやってるよね~?とコダワリ派なのに相変わらず気長な(ワタシのような)皆様!そろそろ上げましょう、その重い腰を!今週末あたりに!痛快パンキー・シニカル・マカロニ・ロードムービー・コメディー「サーチャーズ2.0」を見てスカっとする為に!
上映館は渋谷駅を背に渋谷東急本店通りの奥、白洋社手前にある90年代初頭よりデレク・ジャーマンの作品を配給したり、パティ・スミスの詩集やロバート・メープルソープの画期的な写真集を出版したり、いつも新しくて面白いものが芽吹いているオルタナティヴ・カルチュラル・パワースポット=アップリンクの二階にあるミニシアター、アップリンクX(03-6825-5503)です!今回来日したアレックス・コックスと対面したアップリンク主宰者の浅井さんは80~90年代をハードに駆け抜けたどうしという事もありすぐに旧くからの戦友のように仲良くなっていました。
この「サーチャーズ2.0」、本当に沢山の映画好きの方々からのアツい支援の声を頂戴しております。昨夜(1/30)はついに映画監督黒沢清さん(「トウキョウソナタ」「アカルイミライ」「回路」「CURE」)とライターわたなべりんたろうさん(「ホットファズ」日本公開署名運動主催者)がアップリンクXの21時の回終了後に行われたトークショーに登場してくださいました!

日本の映画監督の中でも超映画マニアとしてツトに知られる黒沢さんならこの映画バカ映画をきっと気に入ってくれるはずだ!とチラシ用にコメントをお願いしたところ「この映画、たぶんわからない人には全然わからないだろう。ちなみに、私はよーくわかった。ちょっと誇らしかった。まさに、映画の映画による映画のための映画だ!」とオバマ米新大統領が尊敬するリンカーンのスピーチの名フレーズをもじったかのようなタイムリーなリップサービスを盛り込んでご回答いただき、それに乗じてトークショーにもご出演して頂く事になりました。
ナヴィゲータわたなべさんも映画制作現場の経験がある事からテーマは『「サーチャーズ2.0」で読み解く映画業界の「裏」』になりました。
「サーチャーズ2.0」の発想が映画についてのたわいのない議論を延々と続けてしまう役者というものの生態を描く事にあったという点について黒沢さんは黒沢組では撮影中は他の映画の話はご法度であると話され、他には無いものを撮るんだという気概が無ければ映画は撮れないと説明されました。これは鮨屋で他の鮨屋の話をしてはいけないというのと同じだ!と瞬時に理解できました。
「サーチャーズ2.0」の総製作費がちょっとした邦画でも雑費だけで飛んでしまいそうな2,000万円であることについて黒沢さんはその金額を予算があるとするか無いとするかは考え方次第である、自分の作品の製作費と正直に比較した上で、2,000万円でも大金であり、どんな予算であっても予算がないから撮れないとは言えないと話されました。日本の制作現場の過酷さ、報酬の低さ、権利の不明瞭さ、予算繰りの大変さなどもリアルに明かされ、黒沢さんの東京芸術大学での映画制作講義を受講されている生徒さんと思しき方々も熱心にメモを取っていました。それにしても2,000万円であれを作り上げたとは!と驚かれていました。
またある年の東京国際映画祭に参加したロジャー・コーマンの質疑応答を見た際、映画製作関係者から「撮影が延びてしまう監督と上手く折り合いをどう付ければ良いか」と問われたコーマン氏は「そんな監督はハナから雇わない!」と即答していた、という逸話も披露してくれました。
そして映画好きを売りにする監督でその映画愛(ネタ)を思いっきりストレートにぶつけて映画を撮っているのは現在アレックス・コックス、クエンティン・タランティーノ、そしてホラーについての本を共同で執筆されている篠崎誠さん(「おかえり」「0093 女王陛下の草刈正雄」)だけである!と賞賛(?)、今後の自身の制作予定を問われ「俺はこれが好きだ!悪いか!」という彼らの様なまっすぐな態度で映画を撮りたい!と真面目に語って満席の会をシャープに締められました。
その横顔は好きなものだけを撮ってばかりいられないジレンマをいかに潜り抜けながら撮り続けるかという監督業に終始ついて回る命題に想いを馳せておられるように見えました。
黒沢監督、わたなべさん、お疲れさまでした!有難うございました!

アレックス・コックスの新作、http://www.uplink.co.jp/searchers/ かなりイイらしいよね、まだやってるよね~?とコダワリ派なのに相変わらず気長な(ワタシのような)皆様!そろそろ上げましょう、その重い腰を!今週末あたりに!痛快パンキー・シニカル・マカロニ・ロードムービー・コメディー「サーチャーズ2.0」を見てスカっとする為に!
上映館は渋谷駅を背に渋谷東急本店通りの奥、白洋社手前にある90年代初頭よりデレク・ジャーマンの作品を配給したり、パティ・スミスの詩集やロバート・メープルソープの画期的な写真集を出版したり、いつも新しくて面白いものが芽吹いているオルタナティヴ・カルチュラル・パワースポット=アップリンクの二階にあるミニシアター、アップリンクX(03-6825-5503)です!今回来日したアレックス・コックスと対面したアップリンク主宰者の浅井さんは80~90年代をハードに駆け抜けたどうしという事もありすぐに旧くからの戦友のように仲良くなっていました。
この「サーチャーズ2.0」、本当に沢山の映画好きの方々からのアツい支援の声を頂戴しております。昨夜(1/30)はついに映画監督黒沢清さん(「トウキョウソナタ」「アカルイミライ」「回路」「CURE」)とライターわたなべりんたろうさん(「ホットファズ」日本公開署名運動主催者)がアップリンクXの21時の回終了後に行われたトークショーに登場してくださいました!

日本の映画監督の中でも超映画マニアとしてツトに知られる黒沢さんならこの映画バカ映画をきっと気に入ってくれるはずだ!とチラシ用にコメントをお願いしたところ「この映画、たぶんわからない人には全然わからないだろう。ちなみに、私はよーくわかった。ちょっと誇らしかった。まさに、映画の映画による映画のための映画だ!」とオバマ米新大統領が尊敬するリンカーンのスピーチの名フレーズをもじったかのようなタイムリーなリップサービスを盛り込んでご回答いただき、それに乗じてトークショーにもご出演して頂く事になりました。
ナヴィゲータわたなべさんも映画制作現場の経験がある事からテーマは『「サーチャーズ2.0」で読み解く映画業界の「裏」』になりました。
「サーチャーズ2.0」の発想が映画についてのたわいのない議論を延々と続けてしまう役者というものの生態を描く事にあったという点について黒沢さんは黒沢組では撮影中は他の映画の話はご法度であると話され、他には無いものを撮るんだという気概が無ければ映画は撮れないと説明されました。これは鮨屋で他の鮨屋の話をしてはいけないというのと同じだ!と瞬時に理解できました。
「サーチャーズ2.0」の総製作費がちょっとした邦画でも雑費だけで飛んでしまいそうな2,000万円であることについて黒沢さんはその金額を予算があるとするか無いとするかは考え方次第である、自分の作品の製作費と正直に比較した上で、2,000万円でも大金であり、どんな予算であっても予算がないから撮れないとは言えないと話されました。日本の制作現場の過酷さ、報酬の低さ、権利の不明瞭さ、予算繰りの大変さなどもリアルに明かされ、黒沢さんの東京芸術大学での映画制作講義を受講されている生徒さんと思しき方々も熱心にメモを取っていました。それにしても2,000万円であれを作り上げたとは!と驚かれていました。
またある年の東京国際映画祭に参加したロジャー・コーマンの質疑応答を見た際、映画製作関係者から「撮影が延びてしまう監督と上手く折り合いをどう付ければ良いか」と問われたコーマン氏は「そんな監督はハナから雇わない!」と即答していた、という逸話も披露してくれました。
そして映画好きを売りにする監督でその映画愛(ネタ)を思いっきりストレートにぶつけて映画を撮っているのは現在アレックス・コックス、クエンティン・タランティーノ、そしてホラーについての本を共同で執筆されている篠崎誠さん(「おかえり」「0093 女王陛下の草刈正雄」)だけである!と賞賛(?)、今後の自身の制作予定を問われ「俺はこれが好きだ!悪いか!」という彼らの様なまっすぐな態度で映画を撮りたい!と真面目に語って満席の会をシャープに締められました。
その横顔は好きなものだけを撮ってばかりいられないジレンマをいかに潜り抜けながら撮り続けるかという監督業に終始ついて回る命題に想いを馳せておられるように見えました。
黒沢監督、わたなべさん、お疲れさまでした!有難うございました!

直撃Q &Aシリーズ!アレックス・コックス映画のサウンドスケープを作る男登場!
パンキーなオトナの皆様、コンバンハ!バンブー・ボーイによる直撃Q&Aシリーズ、今回は新作「レポ・チック」(あの「レポマン」の女版!)の撮影に今週月曜日から突入してしまった監督にかわり、今やコックス作品になくてはならないサントラ担当のダン・ウール(aka Pray for Rain) http://www.prayforrain.com/index.htm にその映像にピシャリ!な劇伴制作のヒ・ミ・ツ等についてお尋ねしました。本日はその前半をドウゾ!
Q.1: What music did Alex want for the picture?
アレックス・コックスは「サーチャーズ2.0」にどんな音楽を付けて欲しいと言っていたのですか?
A.1: Since the script was based on two actors who had worked in westerns as children, a western-style score was called for. There was talk early on of it being a more American-style western score ala composer Stan Jones or something from a John Ford film, but since the epic climactic ending scene of Searchers 2.0 required an epic Italian-Western approach ala Ennio Morricone, it made more sense to stick with that genre for the entire film. Plus Alex and I both much prefer Morricone's scores to those from conventional American westerns.
脚本が子役として西部劇に出ていた二人の役者の話でしたので西部劇調の音楽が求められました。当初はスタン・ジョーンズといった作曲家やジョン・フォードの作品といったもっとアメリカの西部劇調にといった話もありましたが壮大なクライマックスのシーンにはエンニオ・モリコーネのような壮大なイタリア式西部劇風の音楽が必要になりました。そのことから劇伴全体をそのジャンルに統一しようと言うことになりました。もともとアレックスも私も陳腐なアメリカ式西部劇調の劇伴よりモリコーネのものの方がずっと好きなものですから。
Q.2: How did he explain it to you?
監督は音楽のありかたについてどうやって説明しましたか。
Alex and I have worked together on several projects before so there's a shorthand between us. While reading the script I knew pretty much where he was going to put music. After he was done shooting Alex went back to Oregon and edited a rough-cut. He placed temp music (music from other films etc. used as place-holders) in many of the spots where he wanted music. When the edit started to get close to being finished he came down to San Francisco, where post-production was done on the film, and we went through and discussed specifically where all the music should go and exactly how that music should work with the film.
今までにいくつかの作品を一緒にやっているのでアレックスと私の間には符丁のようなものがすでに存在しています。脚本を読んでいる間に私はアレックスがどこに音楽を入れたがるかがかなりはっきりと見えました。撮影が終わるとアレックスはオレゴンに戻ってラフ編集に入りその時に音楽を入れたい場所に他の映画などからとった参考音源を仮で貼り付けました。編集が最終段階に入ってきた時にアレックスはポストプロダクションが行われていたサンフランシスコにやって来て私と音楽について詰めた打ち合わせをしました。
Q.3: How did you show him your idea?
あなたの発想をどのように監督に伝えましたか?
Normally I send Quicktime movies as demos when working on a film, but Alex lives in the woods where there is only a slow spigot of an internet connection. In his case I just send mp3s of music-only along with specific timecode notes to tell him where the demo cue starts.
通常はクイックタイムのデモ動画を送るのですがアレックスの場合住んでいるのが山の中でインターネットの接続が遅い為に音楽だけをmp3にして頭出しのタイムコードと共に送ってやりとりをします。
Q.4: How did you proceed to get into the production?
制作はどのように進んでいきましたか?
It was a pretty long post-production schedule so I just sent cues to Alex as I wrote them. Every few days Alex would call with some comments. Any demos that didn't need any big changes I sent to Richard Beggs the sound-designer so he could hear what we were up to. Since the score was very orchestral I used synths to mock up the demos. Once all the demos were approved I went back and recorded as much live instrumentation as the production could afford. Mostly strings, trumpets and voices. It's still largely a sample-based "orchestra" on the score, but the addition of some live players gives it a much bigger and realistic sound.
ポストプロダクションのスケジュールが長期にわたっていたので各トラックの出だしのデモを作ってはアレックスに送っていきました。二、三日おきにアレックスからコメントが返ってきました。大きな変更がなかったものはサウンド・デザイン担当のリチャード・ベッグズにまわして行き、進行状況を把握しておいてもらいました。音楽が交響楽的でしたのでデモ制作にはシンセサイザーを使いました。デモにOKがでると予算が許す限り生音に差し替えました。ストリングス、トランペット、声を主に差し替えました。それでも大半がサンプル主体のオーケストレーションですが生音を少しでも多く足したことによりより大きくてリアルなサウンドになりました。
Q.5:What's the best part in working with him?
アレックスと一緒に仕事をして一番良いところはどこですか?
While Alex always has his eye on the film as a whole, in most cases he'll differ to the creative input of the people he's chosen for the job. He's extremely particular about who he works with, but once he's made that choice, once they have his confidence, he really gives that person a lot of latitude to make their own creative decisions as long as they're serving the film.
アレックスは常に映画の向かうべき姿に目を光らせていますが任せたスタッフが提案してくるクリエイティブなアイデアには柔軟です。彼は誰と組むかと言うことに非常にうるさい人ですが一旦人選を決定し行けると思ったら映画の為になるアイデアについては驚くほど自由に裁量させてくれます。
Q.6:What could be the hardest part, too?
それでは一番難しい点はどこですか?
I can never send anything that's half done or a work-in-progress. Once Alex hears a demo and likes it, that's it. I can usually remix and sweeten the instrumentation as I described, but any noticeable musical change can throw him off. So any demo I send, I have to be prepared to live with as-is forever.
完全に仕上がってないものは送れないとう点です。一旦監督がデモを聞いて気に入ったらもうそれでキマリです。若干のバランスやトーンは調整しますが少しでも音楽的に変更すると監督をうろたえさせるからです。ですからデモを送る時点でそのまま使えるようにしておかなくてはならないのです。
Q.7: How did you meet him?
監督とはどうやって出会ったのですか?
A.7: Alex went to UCLA with my sister Abbe Wool (co-writer of Sid and Nancy).
アレックスは私の姉のエイブ・ウール(「シド&ナンシー」の共同脚本家)とUCLA時代の同窓生だったのです。
Q.8:What other productions you did/are going to do for yourself, him and other directors etc?
他にどんな作品を手がけてきたのですか?今後の制作予定はいかがですか?
A.8: Quite a few. Alex is shooting Repo Chick as I write. I'll be composing the score for that. Also, I work on a lot of tv commercials (including any for Japan!) as well as producing and recording artists in the San Francisco Bay Area. I'm also hoping to compose for a contemporary dance ensemble in the near future. My website will give a more complete picture of my past endeavors: http://prayforrain.com
沢山あります。アレックスが今撮影中の「レポ・チック」の劇伴もやります。テレビのCMも(日本のものも含め)沢山やってます。サンフランシスコ周辺のアーチストのプロデュースやレコーディングもやってます。将来はダンスグループ用のスコアも書いてみたいと思っています。私のウェブサイトに過去の仕事集が詳しく載せてあります。
Q.9: What do you think the role of the music in the picture?
映画における音楽の役目は何だと思いますか?
A.9: [i'm not sure if you're asking about S2.0 specifically or in film in general so:]
The music in S2.0 serves one main purpose: to make the two main characters of the film, Mel and Fred, look ridiculous. The score plays big and dead serious to make the characters seem small and absurd. It's an exercise in counter point. I wanted the music to take itself extremely seriously. Just like Mel and Fred did themselves.
My view overall is that in film, to put it simply, the role of music is to add dimension or depth. Film is a two-dimensional medium - images on a surface. The sound and dialogue (conventionally) support those images. Music is powerful stuff. It has direct access to a lot of emotions that visuals do not. Film, of course, is a viewing medium, but used well, music can enhance the viewing experience immensely.
ご質問が「サーチャーズ2.0」についてなのか映画全般なのかわからないのですが「サーチャーズ2.0」における音楽のもっとも重要な役割は主人公のメルとフレッドをオバカに見せると言うことです。劇伴を壮大にアホらしいほど生真面目に響かす事によって人物をよりチンケでタガが外れたように見せるのです。音楽対位法を地で行く感じですね。音楽に必死に鳴って欲しかったのです。メルとフレッドが(あほらしいほどに)そう行動したように。
映画全般にとっての音楽の役割という意味では新たな次元と深度を与えると言うことです。映画は二次元で表現されています。音や台詞は絵に肉付けをします。音楽の効果は絶大です。絵だけでは届かない情感にも直接訴えかけます。映画は見るものですが音楽を上手く使えば見る楽しみがより大きくなります。
(後半をお楽しみに!)
Q.1: What music did Alex want for the picture?
アレックス・コックスは「サーチャーズ2.0」にどんな音楽を付けて欲しいと言っていたのですか?
A.1: Since the script was based on two actors who had worked in westerns as children, a western-style score was called for. There was talk early on of it being a more American-style western score ala composer Stan Jones or something from a John Ford film, but since the epic climactic ending scene of Searchers 2.0 required an epic Italian-Western approach ala Ennio Morricone, it made more sense to stick with that genre for the entire film. Plus Alex and I both much prefer Morricone's scores to those from conventional American westerns.
脚本が子役として西部劇に出ていた二人の役者の話でしたので西部劇調の音楽が求められました。当初はスタン・ジョーンズといった作曲家やジョン・フォードの作品といったもっとアメリカの西部劇調にといった話もありましたが壮大なクライマックスのシーンにはエンニオ・モリコーネのような壮大なイタリア式西部劇風の音楽が必要になりました。そのことから劇伴全体をそのジャンルに統一しようと言うことになりました。もともとアレックスも私も陳腐なアメリカ式西部劇調の劇伴よりモリコーネのものの方がずっと好きなものですから。
Q.2: How did he explain it to you?
監督は音楽のありかたについてどうやって説明しましたか。
Alex and I have worked together on several projects before so there's a shorthand between us. While reading the script I knew pretty much where he was going to put music. After he was done shooting Alex went back to Oregon and edited a rough-cut. He placed temp music (music from other films etc. used as place-holders) in many of the spots where he wanted music. When the edit started to get close to being finished he came down to San Francisco, where post-production was done on the film, and we went through and discussed specifically where all the music should go and exactly how that music should work with the film.
今までにいくつかの作品を一緒にやっているのでアレックスと私の間には符丁のようなものがすでに存在しています。脚本を読んでいる間に私はアレックスがどこに音楽を入れたがるかがかなりはっきりと見えました。撮影が終わるとアレックスはオレゴンに戻ってラフ編集に入りその時に音楽を入れたい場所に他の映画などからとった参考音源を仮で貼り付けました。編集が最終段階に入ってきた時にアレックスはポストプロダクションが行われていたサンフランシスコにやって来て私と音楽について詰めた打ち合わせをしました。
Q.3: How did you show him your idea?
あなたの発想をどのように監督に伝えましたか?
Normally I send Quicktime movies as demos when working on a film, but Alex lives in the woods where there is only a slow spigot of an internet connection. In his case I just send mp3s of music-only along with specific timecode notes to tell him where the demo cue starts.
通常はクイックタイムのデモ動画を送るのですがアレックスの場合住んでいるのが山の中でインターネットの接続が遅い為に音楽だけをmp3にして頭出しのタイムコードと共に送ってやりとりをします。
Q.4: How did you proceed to get into the production?
制作はどのように進んでいきましたか?
It was a pretty long post-production schedule so I just sent cues to Alex as I wrote them. Every few days Alex would call with some comments. Any demos that didn't need any big changes I sent to Richard Beggs the sound-designer so he could hear what we were up to. Since the score was very orchestral I used synths to mock up the demos. Once all the demos were approved I went back and recorded as much live instrumentation as the production could afford. Mostly strings, trumpets and voices. It's still largely a sample-based "orchestra" on the score, but the addition of some live players gives it a much bigger and realistic sound.
ポストプロダクションのスケジュールが長期にわたっていたので各トラックの出だしのデモを作ってはアレックスに送っていきました。二、三日おきにアレックスからコメントが返ってきました。大きな変更がなかったものはサウンド・デザイン担当のリチャード・ベッグズにまわして行き、進行状況を把握しておいてもらいました。音楽が交響楽的でしたのでデモ制作にはシンセサイザーを使いました。デモにOKがでると予算が許す限り生音に差し替えました。ストリングス、トランペット、声を主に差し替えました。それでも大半がサンプル主体のオーケストレーションですが生音を少しでも多く足したことによりより大きくてリアルなサウンドになりました。
Q.5:What's the best part in working with him?
アレックスと一緒に仕事をして一番良いところはどこですか?
While Alex always has his eye on the film as a whole, in most cases he'll differ to the creative input of the people he's chosen for the job. He's extremely particular about who he works with, but once he's made that choice, once they have his confidence, he really gives that person a lot of latitude to make their own creative decisions as long as they're serving the film.
アレックスは常に映画の向かうべき姿に目を光らせていますが任せたスタッフが提案してくるクリエイティブなアイデアには柔軟です。彼は誰と組むかと言うことに非常にうるさい人ですが一旦人選を決定し行けると思ったら映画の為になるアイデアについては驚くほど自由に裁量させてくれます。
Q.6:What could be the hardest part, too?
それでは一番難しい点はどこですか?
I can never send anything that's half done or a work-in-progress. Once Alex hears a demo and likes it, that's it. I can usually remix and sweeten the instrumentation as I described, but any noticeable musical change can throw him off. So any demo I send, I have to be prepared to live with as-is forever.
完全に仕上がってないものは送れないとう点です。一旦監督がデモを聞いて気に入ったらもうそれでキマリです。若干のバランスやトーンは調整しますが少しでも音楽的に変更すると監督をうろたえさせるからです。ですからデモを送る時点でそのまま使えるようにしておかなくてはならないのです。
Q.7: How did you meet him?
監督とはどうやって出会ったのですか?
A.7: Alex went to UCLA with my sister Abbe Wool (co-writer of Sid and Nancy).
アレックスは私の姉のエイブ・ウール(「シド&ナンシー」の共同脚本家)とUCLA時代の同窓生だったのです。
Q.8:What other productions you did/are going to do for yourself, him and other directors etc?
他にどんな作品を手がけてきたのですか?今後の制作予定はいかがですか?
A.8: Quite a few. Alex is shooting Repo Chick as I write. I'll be composing the score for that. Also, I work on a lot of tv commercials (including any for Japan!) as well as producing and recording artists in the San Francisco Bay Area. I'm also hoping to compose for a contemporary dance ensemble in the near future. My website will give a more complete picture of my past endeavors: http://prayforrain.com
沢山あります。アレックスが今撮影中の「レポ・チック」の劇伴もやります。テレビのCMも(日本のものも含め)沢山やってます。サンフランシスコ周辺のアーチストのプロデュースやレコーディングもやってます。将来はダンスグループ用のスコアも書いてみたいと思っています。私のウェブサイトに過去の仕事集が詳しく載せてあります。
Q.9: What do you think the role of the music in the picture?
映画における音楽の役目は何だと思いますか?
A.9: [i'm not sure if you're asking about S2.0 specifically or in film in general so:]
The music in S2.0 serves one main purpose: to make the two main characters of the film, Mel and Fred, look ridiculous. The score plays big and dead serious to make the characters seem small and absurd. It's an exercise in counter point. I wanted the music to take itself extremely seriously. Just like Mel and Fred did themselves.
My view overall is that in film, to put it simply, the role of music is to add dimension or depth. Film is a two-dimensional medium - images on a surface. The sound and dialogue (conventionally) support those images. Music is powerful stuff. It has direct access to a lot of emotions that visuals do not. Film, of course, is a viewing medium, but used well, music can enhance the viewing experience immensely.
ご質問が「サーチャーズ2.0」についてなのか映画全般なのかわからないのですが「サーチャーズ2.0」における音楽のもっとも重要な役割は主人公のメルとフレッドをオバカに見せると言うことです。劇伴を壮大にアホらしいほど生真面目に響かす事によって人物をよりチンケでタガが外れたように見せるのです。音楽対位法を地で行く感じですね。音楽に必死に鳴って欲しかったのです。メルとフレッドが(あほらしいほどに)そう行動したように。
映画全般にとっての音楽の役割という意味では新たな次元と深度を与えると言うことです。映画は二次元で表現されています。音や台詞は絵に肉付けをします。音楽の効果は絶大です。絵だけでは届かない情感にも直接訴えかけます。映画は見るものですが音楽を上手く使えば見る楽しみがより大きくなります。
(後半をお楽しみに!)
ニューウエーブ派ミューズ映画評論家三留まゆみさんアレックス・コックス支援に降臨!
オトナな映画好きの皆様、こんばんは!先週土曜日(1/24)、渋谷アップリンクXでの「サーチャーズ2.0」の21時の回の上映前に三留まゆみさん(イラストレータ/映画評論家)と映画雑誌「映画秘宝」の編集者岩田和明さんによる「サーチャーズ2.0」公開記念トークショーが行なわれました。ドクトクな密度の高い描き込みイラスト

で80's「宝島」以来健筆を誇る三留さんは「レポマン」のパンフレットでみのわあつおさんと対談されたのが初のパンフ仕事だったとの事で、当時のユーロスペース公開時のお宝パンフをご自宅から掘り出し御開陳されました!当時「レポマン」にいかに衝撃を受けたか、そして復活作「サーチャーズ2.0」でアレックス・コックスが見せたインディー映画人の三つ子の魂にいかに揺さぶられたかをアツく語って頂きました。ナヴィゲーターの岩田さん(アラサー)も「映画ギョーカイジンは涙なくして見れない!」と大プッシュ!ブライアン・デ・パルマLOVE!の三留さんは「ファントム・オブ・パラダイス」や「ロッキー・ホラー・ショー」が小さな劇場でのラング・ランからカルト・ムービーに変貌して行く現場をリアルに生きた方。その三留さんが「サーチャーズ2.0」にもそんな可能性を感じると帰り道につぶやいてくれました。お二方、有難うございました!


で80's「宝島」以来健筆を誇る三留さんは「レポマン」のパンフレットでみのわあつおさんと対談されたのが初のパンフ仕事だったとの事で、当時のユーロスペース公開時のお宝パンフをご自宅から掘り出し御開陳されました!当時「レポマン」にいかに衝撃を受けたか、そして復活作「サーチャーズ2.0」でアレックス・コックスが見せたインディー映画人の三つ子の魂にいかに揺さぶられたかをアツく語って頂きました。ナヴィゲーターの岩田さん(アラサー)も「映画ギョーカイジンは涙なくして見れない!」と大プッシュ!ブライアン・デ・パルマLOVE!の三留さんは「ファントム・オブ・パラダイス」や「ロッキー・ホラー・ショー」が小さな劇場でのラング・ランからカルト・ムービーに変貌して行く現場をリアルに生きた方。その三留さんが「サーチャーズ2.0」にもそんな可能性を感じると帰り道につぶやいてくれました。お二方、有難うございました!

アレックス・コックス直撃Q & Aシリーズ再開!
オトナなパンキー映画ファンの皆さん、コムばんは!只今渋谷アップリンクX、吉祥寺バウスシアター、横浜ジャック&ベティーで絶賛上映中のアレックス・コックス監督の痛快シニカル・ロードムービー・コメディー「サーチャーズ2.0」はもうご覧になりましたか?元祖パンク映画監督アレックス・コックスはこの不意なる円熟カウンター・パンチ作で元気に大復活です!80年代をカっとばしたミニシアター系の同期監督群(ジム・ジャームッシュ、スパイク・リー、デビッド・リンチ等など)のなかでも今一番迷いなく創作意欲に燃えているのがアレックス・コックスではないでしょうか?!
そんな豪快にして紳士的な監督の人となりは今回の来日でも多くの人(特にワタシのようなパンク/ニューウエーブ世代のアラG(G=ゲー=50才)諸氏のトンガリ映画愛に火をつけた模様です!
そんな監督のパーソナリティをより深く皆さんに知っていただくために直撃Q&A第二弾を決行しました!それではラモーンズばりの高速ビートにのせた全21問、Hey! Ho! Let's ドウゾ!
Bamboo BoyのAlex Cox直撃Q&Aシリーズ
第二回 ~あなたの好きなもの教えてクダサイ!~
Q1: Who is your all-time favorite filmmaker?
あなたの一番好きな映画監督は?
A1: Buñuel.
ブニュエルです。
Q2: Why?
なぜですか?
A2: His sensitivity & intelligence!
その繊細さと知性に!
Q3: Who is your all-time favorite comedian?
あなたの一番好きなコメディアンは?
A3: I don't like comedians very much.
コメディアンはあまり好きじゃないね。
Q4: Why?
どうしてですか?
A4: Everything is already too funny. There is no real need for comedians, just good actors.
何もしなくてもこの世は既にオカしい。良い役者さえいればコメディアンは大して必要じゃないよ。
Q5: Who is your all-time favorite musician?
あなたの一番好きなミュージシャンは?
A5: Ennio Morricone. Or Dan Wool.
エンニオ・モリコーネかダン・ウール。
Q6: Why?
どこがすきですか?
A6: I don't know, because I know nothing at all about music.
わかりません。音楽についてはなにも知らないんです。
Q7: Who is your all-time favorite author?
あなたの一番好きな作家は誰ですか?
A7: Lewis Carroll and Bertold Brecht.
ルイス・キャロルとベルトルド・ブレヒトです。
Q8: Why?
どうしてですか?
A8: Carroll the best writer, Brecht the best playwright. And both the best poets!
キャロルは最高の書き手、ブレヒトは最高の劇作家です。
Q9: Who is your all-time favorite politician?
あなたが一番好きな政治家は誰ですか?
A9: I don't have one.
誰もいません。
Q10: Why?
どうして?
A10: Politicians are a necessary evil, like policemen. The job tends to attract people with bad characters.
政治家は必要悪です、警察官の様に。政治という仕事は人を悪い人格に誘い込んでしまいます。
Q11: What is your all-time favoirite song?
あなたの一番好きな歌は何ですか?
A11: This changes daily. Right now it is SHINY SHINY NEW by Kid Carpet.
これは日ごとに変わります。今現在はキッド・カーペットの「シャイニー・シャイニー」です。
Q12: Why?
どうしてですか?
A12: Because of its gusto and its politics. Kid Carpet is the inheritor of The Clash!
その活気と政治的主張です。キッド・カーペットはザ・クラッシュの後継者です!
Q13: What is your all-time favorite movie?
あなたの一番好きな映画は何ですか?
A13: King Kong or Citizen Kane.
「キング・コング」と「市民ケーン」です。
Q14: Why?
どこが好きですか?
A15: For their beauty and poetry. This was easier to achieve, perhaps, when films were made in black and white.
その美しさと詩情です。多分モノクロ映画の時代のほうがそれを出しやかったかもしれません。
Q16: What is your all-time favorite country?
あなたの一番好きな国はどこですか?
A16: The country which contains on-sen, my wife and my dogs.
温泉があって妻とペットの犬がいるところです。
Q17: Why?
どうしてですか?
A17: Because they matter to me more than where the border is.
私にはそのことの方が国境がどこかということより大事なんです。
Q18: Who is your all-time favorite actor?
あなたの一番好きな俳優は誰ですか?
A18: Sy Richardson or Shimura Takashi.
サイ・リチャードソンか志村喬です。
Q19: Why?
どうしてですか?
A19: Their ability to communicate a great deal while saying and doing very, very little.
ほとんどしゃべったり動いたりせずとも非常に多くを伝えることが出来る能力を彼らが持っているからです。
Q20: Who is your all-time favorite screen writer?
あなたの一番好きな脚本家は誰ですか?
A20: Rudy Wurlitzer.
ルディー・ウーリッツァーです。
Q21: Why?
どうしてですか?
A21: He is my teacher.
彼は私の師なのです。
<バンブー・ボーイ所感>
脚注をつけてじっくり身に着けたい新知識がテンコ盛りなのですがとりあえず鮮度優先で素のままアップいたします!
そんな豪快にして紳士的な監督の人となりは今回の来日でも多くの人(特にワタシのようなパンク/ニューウエーブ世代のアラG(G=ゲー=50才)諸氏のトンガリ映画愛に火をつけた模様です!
そんな監督のパーソナリティをより深く皆さんに知っていただくために直撃Q&A第二弾を決行しました!それではラモーンズばりの高速ビートにのせた全21問、Hey! Ho! Let's ドウゾ!
Bamboo BoyのAlex Cox直撃Q&Aシリーズ
第二回 ~あなたの好きなもの教えてクダサイ!~
Q1: Who is your all-time favorite filmmaker?
あなたの一番好きな映画監督は?
A1: Buñuel.
ブニュエルです。
Q2: Why?
なぜですか?
A2: His sensitivity & intelligence!
その繊細さと知性に!
Q3: Who is your all-time favorite comedian?
あなたの一番好きなコメディアンは?
A3: I don't like comedians very much.
コメディアンはあまり好きじゃないね。
Q4: Why?
どうしてですか?
A4: Everything is already too funny. There is no real need for comedians, just good actors.
何もしなくてもこの世は既にオカしい。良い役者さえいればコメディアンは大して必要じゃないよ。
Q5: Who is your all-time favorite musician?
あなたの一番好きなミュージシャンは?
A5: Ennio Morricone. Or Dan Wool.
エンニオ・モリコーネかダン・ウール。
Q6: Why?
どこがすきですか?
A6: I don't know, because I know nothing at all about music.
わかりません。音楽についてはなにも知らないんです。
Q7: Who is your all-time favorite author?
あなたの一番好きな作家は誰ですか?
A7: Lewis Carroll and Bertold Brecht.
ルイス・キャロルとベルトルド・ブレヒトです。
Q8: Why?
どうしてですか?
A8: Carroll the best writer, Brecht the best playwright. And both the best poets!
キャロルは最高の書き手、ブレヒトは最高の劇作家です。
Q9: Who is your all-time favorite politician?
あなたが一番好きな政治家は誰ですか?
A9: I don't have one.
誰もいません。
Q10: Why?
どうして?
A10: Politicians are a necessary evil, like policemen. The job tends to attract people with bad characters.
政治家は必要悪です、警察官の様に。政治という仕事は人を悪い人格に誘い込んでしまいます。
Q11: What is your all-time favoirite song?
あなたの一番好きな歌は何ですか?
A11: This changes daily. Right now it is SHINY SHINY NEW by Kid Carpet.
これは日ごとに変わります。今現在はキッド・カーペットの「シャイニー・シャイニー」です。
Q12: Why?
どうしてですか?
A12: Because of its gusto and its politics. Kid Carpet is the inheritor of The Clash!
その活気と政治的主張です。キッド・カーペットはザ・クラッシュの後継者です!
Q13: What is your all-time favorite movie?
あなたの一番好きな映画は何ですか?
A13: King Kong or Citizen Kane.
「キング・コング」と「市民ケーン」です。
Q14: Why?
どこが好きですか?
A15: For their beauty and poetry. This was easier to achieve, perhaps, when films were made in black and white.
その美しさと詩情です。多分モノクロ映画の時代のほうがそれを出しやかったかもしれません。
Q16: What is your all-time favorite country?
あなたの一番好きな国はどこですか?
A16: The country which contains on-sen, my wife and my dogs.
温泉があって妻とペットの犬がいるところです。
Q17: Why?
どうしてですか?
A17: Because they matter to me more than where the border is.
私にはそのことの方が国境がどこかということより大事なんです。
Q18: Who is your all-time favorite actor?
あなたの一番好きな俳優は誰ですか?
A18: Sy Richardson or Shimura Takashi.
サイ・リチャードソンか志村喬です。
Q19: Why?
どうしてですか?
A19: Their ability to communicate a great deal while saying and doing very, very little.
ほとんどしゃべったり動いたりせずとも非常に多くを伝えることが出来る能力を彼らが持っているからです。
Q20: Who is your all-time favorite screen writer?
あなたの一番好きな脚本家は誰ですか?
A20: Rudy Wurlitzer.
ルディー・ウーリッツァーです。
Q21: Why?
どうしてですか?
A21: He is my teacher.
彼は私の師なのです。
<バンブー・ボーイ所感>
脚注をつけてじっくり身に着けたい新知識がテンコ盛りなのですがとりあえず鮮度優先で素のままアップいたします!
「サーチャーズ2.0」公式ブログ、始まりました!
皆様、こんばんは!アレックス・コックス監督の最新映画「サーチャーズ2.0」の宣伝マン、バンブー・ボーイです。先月までは同じアメブロで映画「ラット・フィンク~ボクのビッグ・ダディ~」の公式ブログameblo.jp/ratfink-movieもやってました。宜しくお願い致します。
元祖パンク映画監督アレックス・コックスの会心の復活作である「サーチャーズ2.0」は痛快オフビート・コメディーです。作品詳細は配給のアップリンクが運営する公式映画サイトをご覧下さい。www.uplink.co.jp/searchers
それではいよいよ1/10(土)の映画公開まであと3日と迫ってきました中、こんな緊急企画をスクランブル発進しました!
バンブー・ボーイの「アレックス・コックス直撃!公開カウントダウンQ&Aシリーズ !」
~1月7日編:「パンクは死んだ?!」の巻~
Q: クリスマスとお正月はどう過ごしましたか?オレゴンの新年はどんな感じですか?
A: We stayed in both nights, drank wine and ate paella. Three feet of snow outside
our house, covering all the trees. The local fire chief has plowed our driveway,
so that I can drive down to LA on 5 January... hoping it doesn't snow before then!
クリスマスも正月も家でワインを飲み酔っ払いました。パエリアを食べました。家の外では3フィート(約1メートル)の雪が積もり木々を被い尽くしています。地元の消防士が道の雪かきをしてくれたので1月5日にはLAに旅立てそうです。その前にまた降らないと良いのですが!
Q:人々はあなたを最良の意味で「パンク」な映画監督として捕らえています。来日中のインタビューを拝見しているとあなたはそう見られる事に辟易していたようですが、本当のパンク・ムーブメントのが持っていた精神に衝撃を受けた「サーチャーズ2.0」サポーターの40代代表としてはその後それが形骸化した事を知っていながらもやはり誇りを持って自らを「パンク世代」と呼びたいと思います。その運動の当事者であった監督がその後も常に賢く、誠実に、情熱を持って驚くべき娯楽映画を撮り続けている事に励まされています。もし「パンク」が死んでしまった言葉ならその精神を受け継いでそれにとって代わる言葉はなにかありますか。
A: While I respect the old punk idea of rebellion and the creation of one's
own art, it is an old thing now. Like us old men, Ando-san! Punk is like
surrealism or Dadaism or other good movements which have become
fashion statements or expensive paintings in frames.
当時のパンクが持っていたカタにはまらず自分自身の芸術を創造するという考え方には敬意を表しますがもうそれは過去のものです。
パンクもまたシュールレアリズムやダダイズムの様に最初はよき運動でありながら後には流行語やお高い美術品に成り果てたのです。
A: I think the Green movement is the most hopeful revolutionary alternative
since it is anti-capitalist, pro-art, and pro-planet. In that way it combines
the two old enemies, punk and hippy, and moves from the urban alleyways
of the 1970s to the larger world, of city, countryside, air, and sea.
This is a good possibility for change... perhaps the last one.
反資本主義で芸術、自然を大切にする<緑>の運動は今最も希望を持てる斬新な第三の道だと思います。この考え方なら犬猿の中であるパンクとヒッピーを結びつけ、1970年代の都会の裏通りからもっと大きな世界の街へ、郊外へ、山へ、海へと踏み出す事が出来ます。これは変革の為への絶好のチャンスです。・・・多分最後のチャンスです。
<バンブー・ボーイ所感>
パンクという既成概念に囚われないそのアツいキモチこそがパンク!と言いたいのですが毎回バッサリ否定されてしまいます。そこがやっぱりパンク!(笑!)次回もご期待下さい!
元祖パンク映画監督アレックス・コックスの会心の復活作である「サーチャーズ2.0」は痛快オフビート・コメディーです。作品詳細は配給のアップリンクが運営する公式映画サイトをご覧下さい。www.uplink.co.jp/searchers
それではいよいよ1/10(土)の映画公開まであと3日と迫ってきました中、こんな緊急企画をスクランブル発進しました!
バンブー・ボーイの「アレックス・コックス直撃!公開カウントダウンQ&Aシリーズ !」
~1月7日編:「パンクは死んだ?!」の巻~
Q: クリスマスとお正月はどう過ごしましたか?オレゴンの新年はどんな感じですか?
A: We stayed in both nights, drank wine and ate paella. Three feet of snow outside
our house, covering all the trees. The local fire chief has plowed our driveway,
so that I can drive down to LA on 5 January... hoping it doesn't snow before then!
クリスマスも正月も家でワインを飲み酔っ払いました。パエリアを食べました。家の外では3フィート(約1メートル)の雪が積もり木々を被い尽くしています。地元の消防士が道の雪かきをしてくれたので1月5日にはLAに旅立てそうです。その前にまた降らないと良いのですが!
Q:人々はあなたを最良の意味で「パンク」な映画監督として捕らえています。来日中のインタビューを拝見しているとあなたはそう見られる事に辟易していたようですが、本当のパンク・ムーブメントのが持っていた精神に衝撃を受けた「サーチャーズ2.0」サポーターの40代代表としてはその後それが形骸化した事を知っていながらもやはり誇りを持って自らを「パンク世代」と呼びたいと思います。その運動の当事者であった監督がその後も常に賢く、誠実に、情熱を持って驚くべき娯楽映画を撮り続けている事に励まされています。もし「パンク」が死んでしまった言葉ならその精神を受け継いでそれにとって代わる言葉はなにかありますか。
A: While I respect the old punk idea of rebellion and the creation of one's
own art, it is an old thing now. Like us old men, Ando-san! Punk is like
surrealism or Dadaism or other good movements which have become
fashion statements or expensive paintings in frames.
当時のパンクが持っていたカタにはまらず自分自身の芸術を創造するという考え方には敬意を表しますがもうそれは過去のものです。
パンクもまたシュールレアリズムやダダイズムの様に最初はよき運動でありながら後には流行語やお高い美術品に成り果てたのです。
A: I think the Green movement is the most hopeful revolutionary alternative
since it is anti-capitalist, pro-art, and pro-planet. In that way it combines
the two old enemies, punk and hippy, and moves from the urban alleyways
of the 1970s to the larger world, of city, countryside, air, and sea.
This is a good possibility for change... perhaps the last one.
反資本主義で芸術、自然を大切にする<緑>の運動は今最も希望を持てる斬新な第三の道だと思います。この考え方なら犬猿の中であるパンクとヒッピーを結びつけ、1970年代の都会の裏通りからもっと大きな世界の街へ、郊外へ、山へ、海へと踏み出す事が出来ます。これは変革の為への絶好のチャンスです。・・・多分最後のチャンスです。
<バンブー・ボーイ所感>
パンクという既成概念に囚われないそのアツいキモチこそがパンク!と言いたいのですが毎回バッサリ否定されてしまいます。そこがやっぱりパンク!(笑!)次回もご期待下さい!
