*sachi* -2ページ目

ひとつの恋慕。その情景と生と死の行方。














真夜中に母さんが、


いつもの様に
『母ちゃんに逢いたい。母ちゃんに逢いたい。』と泣く。




痛切に訴えられ続けてきたこの願いに今、呟く。



『私も。』と。









父を失くしたことでこの胸に描けた、心の情景のひとつ。










母さんに少し、寄り添えたひとつ。














 

















幼子の見る夢は





























立ち去る人の影を追う




這う身の重さに歳を知り
悲しみの綱に我を忘れ





立ち去る人の影を追う





行くな行くなと叫んでも
向かうしか無い人の影








背中を向けた
立ち去る人のまなこには




這う幼子の泪が伝う






立ち去る人の、まなこには











***寒いですね。
私は元気です*****


















凪いだ静寂に立ちたくて































あの頃の私にとっての未来を今、生きている私。 






ここ数年は今、今、

今をひたすらに生きようとして来たの。










凪いだ静寂の様な心や姿を尊敬し、理想とし乍ら。









在るものを探し続け、
失くしたものを在ると信じ。












私と云う世界の一部と向き合い乍ら。