高市早苗さんに期待した僕が、今イエローカードを出した理由
こんにちは、Dr.初音(しょおん)です。
僕は基本的に、高市早苗さんの政治スタンスが好きだったんです。
安倍リアリズムの継承、特に外交・安全保障でFOIP(自由で開かれたインド太平洋)を軸に、日米豪印と沿岸国との連携を本気で重視する姿勢。 そして何より、ビジョナリーな発信力。
2021年の総裁選で、岸田さんや河野さんに罵詈雑言を浴びせまくる高市ファンダムに対して、「そのような高市支持者なら要らない」とバッサリ言い切った姿は、めちゃくちゃカッコよかった。あの潔さ、忘れられないです。
岩盤保守層を包摂しつつ、ちゃんと理解を得る努力もしてるなって思ってました。 でも最近、なんか期待を裏切られてる気がするんですよね…。
特に残念なのが、台湾有事発言に端を発した日中対立のエスカレート。確かに多くの日本人には、僕を含めて、チョー気持ちいい!。でも冷静に考えれば今だったのかい?…って感じ
2025年11月7日の国会答弁で、「台湾が武力攻撃を受けた場合、これは日本の存立危機事態になり得る」ってストレートに言っちゃった。
保守層をはじめとする多くの日本人には「チョー気持ちいい!」って大喝采だったけど、中国側は即反応。
外務省抗議→渡航自粛呼びかけ→そして2026年1月6日、中国が**軍民両用(デュアルユース)品目の対日輸出規制**を発表。
レアアースや関連磁石が含まれる形で、日本への供給が実質的に滞り始めたんです。
これ、日中共に完全にチキンレースですよ。
中国はレアアースで日本を揺さぶるカードを切った。
日本側はフォトレジスト(特にEUV/ArFの高エンド品)の輸出を事実上ストップさせて報復。
中国の先端半導体工場(SMICとか)が生産中断の危機に陥ってる一方、日本企業はEVモーターや精密機器で在庫頼み&代替調達で耐えてる状況。レアアースの代替供給網や日本のEEZ内での資源開発にもまだまだ時間がかかる。
でも、そもそもこんな騒動を起こして痛い思いをするメリットは、日中両国ともなかったんです…😓
日本が、資源関係で将来の展望があるなら、なおさら今、中国との軋轢を作る必要はないってことを冷静に捉えた方がいい。
南鳥島沖のレアアース泥。
世界初の水深6000m級連続揚泥試験が、2026年1月11日から始まってる(JAMSTECの「ちきゅう」船で2月14日まで)。 成功すれば「国産レアアース元年」って言われてるけど、現実はまだ試験段階。
商業化は2030年頃(一部で2030年代前半)と見込まれ、運よく「一発ツモ」みたいな大成功があっても、すぐに日本市場をカバーできるわけじゃない。
2010年以来準備してきたオーストラリア(Lynas)やベトナムとの供給網多様化の方が、今の現実的な緩衝材です(まだ盤石じゃない)。
つまり、中国依存がまだ60%前後残ってるタイミングで、強硬発言をぶちかましてレアアース規制を引き起こすのは、ジムでトレーニング始めたその日にいきなりリングに上がっちゃったようなもの。
スパーリングも練習試合も十分にこなしてから闘うべきだったよ。
高市さんの基本スタンスや岩盤保守層を包摂する配慮は評価したい。
でも時々見せる高市ファンダムへのリップサービス(あの発言のニュアンスとか)は、ちょっと残念。
国民の溜飲を下げるカタルシスはわかるけど、政治家の本分は「国民の生活を守る」こと。 結果的に経済に無駄なコストと混乱を生んでる今、これはイエローカードを出さざるを得ないです。
日中の友好関係を維持できるに越したことはない。
早く外交ルートで落ち着いて、普通の貿易に戻ってほしい。
民主党政権下、尖閣国有化でボロボロになった日中関係を立て直したのは安倍晋三さんのリアリズム。
南鳥島で本格供給が軌道に乗る2030年頃まで、ちゃんと手札を揃えてから勝負してほしかったです。
高市さん、まだ時間はある。安倍リアリズムの継承を標榜するなら、
ビジョナリーな発信力を、もっと賢く使ってください。
僕みたいな元ファンも、ちゃんと結果で納得させてほしいんです。
Dr.初音(しょおん)
2026年1月25日





