この日の午前中はパウラの弟のミッコが通っている大学を見学させてもらいました。この大学はグリーンエネルギーの開発に力を入れているそうで、至る所にソーラーパネルが設置されているのが見えました。
家に戻ってお昼を食べたら、この日は日本から持ってきた「どうぶつ将棋」をやる事にしました。どうぶつ将棋は、子供でも将棋に親しめるようにと考案された、将棋を簡素化したものです。本物の将棋盤の大きさが縦9マス×横9マスの81マスで、駒が自分と相手でそれぞれ20枚ずつの40枚であるのに対し、どうぶつ将棋は盤が縦4マス横3マスの12マスの大きさしかなく、駒も自分と相手でそれぞれ4枚ずつの8枚しか使いません(ヒヨコがニワトリに昇格した時のためにニワトリが2枚あるので、それも加えると10枚)。どうぶつ将棋の駒はペーパークラフトで自分でハサミと糊で作る事ができるようになっており、ペーパークラフトの素材はインターネット上で無料でダウンロードできます。
まずはペーパークラフトでどうぶつ将棋の駒を作ります。パウラと2人でハサミと糊を使ってせっせと駒を組み立て、2時間ぐらいかけて完成させました。
完成したらコーヒーブレイクで一息。アイスも食べながら、その間ヘイディが作った1年半分のビデオアルバムを見ました。ヘイディは自分自身の日常生活から毎日2秒ずつその日のハイライトとなる瞬間をビデオに収め、月ごとにまとめて編集してBGMと共に1年分のアルバムにしています。別にYouTubeとかにアップするつもりでやっているのではなく、単なる自分自身のための思い出としてやっているのだそうです。
休憩後は、いよいよパウラと僕でどうぶつ将棋の対戦。お互いにどうぶつ将棋をやるのは初めてであるとはいえ、パウラがチェスのやり方を知っているだけなのに対し、僕は将棋の経験者。取った敵の駒を自分の駒として再利用できるという将棋のルールを適用しているどうぶつ将棋においては、やはり僕の方に分があったようで、パウラはなかなか僕に勝てません。
勝負には負けたとはいえ、どうぶつ将棋自体は気に入ってもらえた様子。パウラの彼氏のヴェサは特別支援教育の先生をしており、子供たちも気に入ってくれるかも、という事で、今回組み立てたどうぶつ将棋は今後はヴェサの職場で活躍するかもしれません。
夕食後はヴェサの家に遊びに行きました。そこには既にヴェサの友人のレンネとエルノがおり、いろいろをお喋りをしていた様子。エルノは物静かな感じのタイプなのに対し、レンネは軽いキャラで面白い雰囲気の人。そのテキトーさがたたってか、2月に始めたはずのレポートが未だほぼ白紙状態で、8月末の〆切まで3週間ほどしかないそうです。でもまるで緊迫感が感じられないのがなんか微笑ましくていいなぁと思いました(笑)そういえば僕の大学の時の友達の中にも、mixiの書き込みで卒論の〆切間近のタイミングで「卒論オワタ!4徹しやした\(^o^)/」とか書いてる人がいました。どこの国でも極限まで追い込まれてからエンジン全開にさせるタイプの人は一定数いるようですね(^ω^)
ヴェサの家にはボードゲームやカードゲームがたくさんあってその内の1つをやる事になったのですが、ルールがかなり複雑で1回プレイしただけで相当時間がかかってしまったので、このゲームが終了した時に、僕は「もっと短時間で簡単にできるゲームがあるんだけど、そっちやってみない?^^」と言ってどうぶつ将棋を勧めてみました。するとやろうやろうという事になったので、さっそく簡単にルール説明をして対局開始。第1戦はレンネ対パウラでした。
パウラは昼すぎに僕と2、3局対戦した事があるのに対し、レンネはどうぶつ将棋はこれが初めて。パウラ有利で進むかなと思っていたのですが、案の定レンネは簡単なミスを連発しました。「あ、ただ取られるだけの場所にゾウさん置いちゃった!」「何ゾウさん無駄遣いしてんだよ~^^」「ギャハハハハ!」と、みんな大笑い。レンネは喋ってもどうぶつ将棋をやってても、どういうわけか何をやってもみんなを笑いの渦に巻き込んでくれるキャラのようです^^
その後もリーシ対ヘイディ、エルノ対僕で対局し、気が付いたらこの日も夜の12時近く。遊んでると時間が過ぎるのってあっという間だな~。