ホステル(バッパー)の部屋に戻ると、自分の他に誰か1人が部屋にいた。マテオというイタリアから来た青年だ。既にこのホステルに3ヶ月ぐらい滞在しているらしく、働きながら部屋探しをしているらしい。彼が僕がオーストラリアに来て最初に話をしたバックパッカーなのだが、彼はこれまでの自分の仕事探しの事とかをいろいろ話してくれた。
彼は最初はイタリア料理のレストランで働いていたらしいのだが、時給15ドルで一日10時間もハードに働かなければいけなかったのが不満だったらしく、やってられなくなり2週間で辞めたそうだ(時給15ドルならそこまで酷いとは個人的には思わなかったが^^;)。ただ、2週間で辞めても職歴は職歴であり、その後は同じ業界で同じ様な仕事を見つけるのはそれほど大変ではなかったという。経験がないうちは1つ目の仕事を探すのが難しいが、一度ゲットしてしまえば後は比較的簡単、今はもっと良い条件の職場で働いている、という事らしい。
ほぉ、これは良いことを聞いたぞ。オーストラリアに来た以上はジャパニーズレストランとかみたいな場所ではなく、もっとオーストラリアならではの仕事がしたいと漠然と考えていたが、意外とジャパレスから入るのもありかも?良い人たちがやってるジャパレスだったらそのまま普通に一生懸命働けばいいだろうし、従業員にまともな賃金も払わずに勤務中罵声を浴びせてばかりのような、しょうもない奴がやっているジャパレスだったら、早々に辞め、その「職歴」でもって次の仕事探しに移ればよいということですな。たとえ最初に仕事をゲットした所が劣悪な環境の飲食店だったとしても、一応は次の仕事を探すための役に立つというわけだ。
そして一夜明け、この日からシェア探し開始である。マテオはホステルに拠点を置き、職を持ちながら住む場所を探すというスタイルだったが、僕は先に住む場所を決めてから職探しをしようと思っていたので、このホステルは1週間弱ぐらいしか宿泊の予約を取っていなかった。一応滞在の延長もできるよと受付の人から言われたが、なるべく早く安定した場所に住みたかった。だから昨日のうちに銀行関連と携帯ゲットの2つを済ませておく必要があったのだ。
この最初の数日間だけホステル(バッパー)に滞在し、その間にシェアルームやアパートなどを探すという、「現地に来てから決める」方法、実は僕は最初は知らなかった。海外に長期滞在する以上、自国を出る前に予め住む場所をおさえておき、それから現地入りして住むものだろうと思い込んでいた。実際留学やワーホリのエージェントに頼めば渡豪後の滞在場所を確保してくれるし。
ところが、いくつかオーストラリアのワーホリに関するサイトを巡っているうちに興味深いサイトを見つけ、それが僕の考え方を変えたのだった。それはAPLaCというサイトで、どうやらここもオーストラリアでの留学やワーホリのサポートを行っている所らしいが、他のワーホリサポートのサイトと比べると明らかに質の違うものだった。オーストラリアのワーホリの楽しいことばかり書いているサイトが多い中、APLaCはこういう道を選ぶとどういう利点と難点があり、何故そう言えるのか、その背景にはオーストラリア社会のどのような側面とどうつながっているのか、といった事が非常に事細かく、そして論理的に書かれているのだった。他のサイトでは載ってない内容も多々あり、その情報量は膨大である。そのサイトで初めて「最初の数日間だけ宿を確保してとりあえずオーストラリアに来ちゃって、それから長期の滞在先の候補の見学のアポをとり、一軒一軒実際に見てから決める」というやり方を知ったのだった。
このAPLaCの管理人、シドニーに拠点を置いており、実際にここでこの人の指導のもとでシェア探しを行った日本人は今までに大勢いるようだ。ここを訪れる人の海外経験や英語力も様々で、既にTOEIC900超えをしている人や、世界の国々を何カ国も回ってきた人、既に別の国でワーホリをやってきた人、海外など一度も行った事もなく英語もほとんど喋れない人など、その背景は実に幅広い。APLaCのサイトにはその管理人のエッセイ、そこでシェア探しをスタートさせた卒業生たちの体験談も山のようにあり、それを見てこの人たちに更に興味が湧いてきた。また、APLaCでは何でもかんでも至れり尽くせりで金さえ払えばVIPなお客様として楽してオーストラリアの生活環境を整えてもらえるというものではなく、むしろ自分1人で自立して現地生活が送れるようになるための自立サポート的な性質が強いというのも、僕には魅力的に見えた。
APLaCでサポートをお願いしてシドニーからスタートしようかと考えた事もあったが、メルボルンでワーキングホリデーをスタートさせたかったという事と、原則語学学校に通う人を対象にサポートサービスを行っていると書いてあった事もあって、出費を極力抑えるべく語学学校には通わずにすぐに職探しをするつもりだった僕はメルボルンに直行した。僕はAPLaCのサービスは直接経験していないものの、サービス利用者以外にも普通に公開されているHPの情報だけでも相当な威力がある。実際、この後も僕は何か困ったことがあると度々このHPを訪れて資料を読み漁り、そこで得た情報のおかげで助かっていた。今後の記事でもこのサイトの名前はまた出てくることになると思うが、それぐらい何かあった時は百科事典のごとく読んでいた。APLaC様々である。
さて、現地でのシェア探しだが、僕はなんだかんだでけっこう心配性で、APLaCを見た後でも少し不安があったので、日本にいる段階でできることはある程度はやっておくことにした。Flatmate.comというサイトがあり、そこで1ヶ月プレミアムプランというのに30ドルで登録しておいたのだ。これでよさそうな物件数件のホストに予めメッセージを送っておき、向こうが興味を示せば僕に返事をくれる。逆に、このサイトは自分のプロフィールを設定する事もできるので、「自分はこういう人間でこういう部屋を探している」という記述を残しておけば、運がよければドンピシャの物件のホストの方から連絡をくれるという事もあるかもしれない。さあ、ホステルに着いてネットの接続も確認したことだし、メッセージボックスの中はどうなっているのかな?
彼は最初はイタリア料理のレストランで働いていたらしいのだが、時給15ドルで一日10時間もハードに働かなければいけなかったのが不満だったらしく、やってられなくなり2週間で辞めたそうだ(時給15ドルならそこまで酷いとは個人的には思わなかったが^^;)。ただ、2週間で辞めても職歴は職歴であり、その後は同じ業界で同じ様な仕事を見つけるのはそれほど大変ではなかったという。経験がないうちは1つ目の仕事を探すのが難しいが、一度ゲットしてしまえば後は比較的簡単、今はもっと良い条件の職場で働いている、という事らしい。
ほぉ、これは良いことを聞いたぞ。オーストラリアに来た以上はジャパニーズレストランとかみたいな場所ではなく、もっとオーストラリアならではの仕事がしたいと漠然と考えていたが、意外とジャパレスから入るのもありかも?良い人たちがやってるジャパレスだったらそのまま普通に一生懸命働けばいいだろうし、従業員にまともな賃金も払わずに勤務中罵声を浴びせてばかりのような、しょうもない奴がやっているジャパレスだったら、早々に辞め、その「職歴」でもって次の仕事探しに移ればよいということですな。たとえ最初に仕事をゲットした所が劣悪な環境の飲食店だったとしても、一応は次の仕事を探すための役に立つというわけだ。
そして一夜明け、この日からシェア探し開始である。マテオはホステルに拠点を置き、職を持ちながら住む場所を探すというスタイルだったが、僕は先に住む場所を決めてから職探しをしようと思っていたので、このホステルは1週間弱ぐらいしか宿泊の予約を取っていなかった。一応滞在の延長もできるよと受付の人から言われたが、なるべく早く安定した場所に住みたかった。だから昨日のうちに銀行関連と携帯ゲットの2つを済ませておく必要があったのだ。
この最初の数日間だけホステル(バッパー)に滞在し、その間にシェアルームやアパートなどを探すという、「現地に来てから決める」方法、実は僕は最初は知らなかった。海外に長期滞在する以上、自国を出る前に予め住む場所をおさえておき、それから現地入りして住むものだろうと思い込んでいた。実際留学やワーホリのエージェントに頼めば渡豪後の滞在場所を確保してくれるし。
ところが、いくつかオーストラリアのワーホリに関するサイトを巡っているうちに興味深いサイトを見つけ、それが僕の考え方を変えたのだった。それはAPLaCというサイトで、どうやらここもオーストラリアでの留学やワーホリのサポートを行っている所らしいが、他のワーホリサポートのサイトと比べると明らかに質の違うものだった。オーストラリアのワーホリの楽しいことばかり書いているサイトが多い中、APLaCはこういう道を選ぶとどういう利点と難点があり、何故そう言えるのか、その背景にはオーストラリア社会のどのような側面とどうつながっているのか、といった事が非常に事細かく、そして論理的に書かれているのだった。他のサイトでは載ってない内容も多々あり、その情報量は膨大である。そのサイトで初めて「最初の数日間だけ宿を確保してとりあえずオーストラリアに来ちゃって、それから長期の滞在先の候補の見学のアポをとり、一軒一軒実際に見てから決める」というやり方を知ったのだった。
このAPLaCの管理人、シドニーに拠点を置いており、実際にここでこの人の指導のもとでシェア探しを行った日本人は今までに大勢いるようだ。ここを訪れる人の海外経験や英語力も様々で、既にTOEIC900超えをしている人や、世界の国々を何カ国も回ってきた人、既に別の国でワーホリをやってきた人、海外など一度も行った事もなく英語もほとんど喋れない人など、その背景は実に幅広い。APLaCのサイトにはその管理人のエッセイ、そこでシェア探しをスタートさせた卒業生たちの体験談も山のようにあり、それを見てこの人たちに更に興味が湧いてきた。また、APLaCでは何でもかんでも至れり尽くせりで金さえ払えばVIPなお客様として楽してオーストラリアの生活環境を整えてもらえるというものではなく、むしろ自分1人で自立して現地生活が送れるようになるための自立サポート的な性質が強いというのも、僕には魅力的に見えた。
APLaCでサポートをお願いしてシドニーからスタートしようかと考えた事もあったが、メルボルンでワーキングホリデーをスタートさせたかったという事と、原則語学学校に通う人を対象にサポートサービスを行っていると書いてあった事もあって、出費を極力抑えるべく語学学校には通わずにすぐに職探しをするつもりだった僕はメルボルンに直行した。僕はAPLaCのサービスは直接経験していないものの、サービス利用者以外にも普通に公開されているHPの情報だけでも相当な威力がある。実際、この後も僕は何か困ったことがあると度々このHPを訪れて資料を読み漁り、そこで得た情報のおかげで助かっていた。今後の記事でもこのサイトの名前はまた出てくることになると思うが、それぐらい何かあった時は百科事典のごとく読んでいた。APLaC様々である。
さて、現地でのシェア探しだが、僕はなんだかんだでけっこう心配性で、APLaCを見た後でも少し不安があったので、日本にいる段階でできることはある程度はやっておくことにした。Flatmate.comというサイトがあり、そこで1ヶ月プレミアムプランというのに30ドルで登録しておいたのだ。これでよさそうな物件数件のホストに予めメッセージを送っておき、向こうが興味を示せば僕に返事をくれる。逆に、このサイトは自分のプロフィールを設定する事もできるので、「自分はこういう人間でこういう部屋を探している」という記述を残しておけば、運がよければドンピシャの物件のホストの方から連絡をくれるという事もあるかもしれない。さあ、ホステルに着いてネットの接続も確認したことだし、メッセージボックスの中はどうなっているのかな?