✩Happy Smile Christmas 2013!✩

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2013年 クリスマス限定ブログ

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クリスマスの朝…


冬休み中の高校生、

信二は奈美へ電話をかけた。


奈美 『え…? 今日の夕方、学校のグランドの前…』


信二 『あぁ。』


奈美 『え、えっとあの… な、何時?』


信二 『…5時!』


奈美 『う、うん… わかった…』


電話が切れた。


奈美は、自分の髪を少し撫でた。


この二人、実は両想い。


奈美の髪は、黒いロングヘアー。

一時期やっていたこの髪型を一度

信二が褒めたから、ずっとこれにしている。


午後4時40分頃…

奈美は、学校の最寄駅に到着した。

グラウンドに向かう途中の公園…


5歳くらいの女の子二人がいた。


奈美 『(そーいえば、あの子くらいの時かぁ…信二と初めて話したの…)』


その公園の時計が目に入り、時間が迫っていたので、行こうとしたとき…


『ねぇねぇ、おねーちゃん!』


その女の子は、手を振って奈美のことを呼んだ。


二人の元へ行くと、

片方の女の子の髪飾りが、遊んでいたら取れて無くなってしまったという。


二人 『おねがーい!一緒にさがしてー!』


奈美 『わかったわ。どんな髪飾りなの?』


『あのね、ピンクの小さいお花がついてるの!みーちゃんがすごい大事にしてたの』


奈美 『へーそうなんだ!お母さんにもらったの?』


探しながら、もう一人の女の子に聞いた。


瑞樹 『うん!それでね、幼稚園で、みずきが好きな男の子がね

かわいいって言ってくれたの!』


奈美 『…』


瑞樹 『だから、ずっと付けてたいの』


奈美 『(ははっ… わたしと似てる…)』


少し経って、髪飾りが見つかった。


奈美 『あっ!あったよ、これじゃない?』


瑞樹 『あー!これーっ!よかったー ありがとう、おねーちゃん!』


奈美 『いいよ全然。じゃあね!』


二人 『バイバーイ!』


帰る二人に奈美も手を振り返して、公園から小走りで出た…


奈美 『あっ…』


目の前に、信二がいた。


信二 『…優しいな』


奈美 『…ははっ!…見てたんだ』


信二 『…あぁ、まあな ……』


奈美 『えっ…!あっ…』


信二は急に、奈美の手を握ってきた。


信二 『…お前、昔からっつーか…

    一年中つーか……ずっと優しいからさ…』


奈美 『……』


信二 『…俺はずっと好きだ…!』


奈美は、少し下を向いて微笑んで、少し強く左手を握った。


奈美 『わたし… 不器用だからさ……』





☆END☆