みなさん、こんにちは。
今朝、布団から出るのが辛くなるほどの冷え込みを感じませんでしたか?
「ああ、今日は間違いなく寒いぞ……」
そんな覚悟を決めながら、重たいカーテンを開けた瞬間、私の目に飛び込んできたのは、思わず息を呑むような「青」と「白」の世界でした。
今日は、今朝私の目の前に広がっていた、あまりにも美しい冬の景色について、少し長めに綴ってみたいと思います。
突き抜けるような「青」
まずは、空を見上げてください。
写真からも伝わるでしょうか、この雲ひとつない突き抜けるような青空を。
冬の空というのは、他の季節とは明らかに違う「青」を持っています。春の霞がかった優しい空とも、夏の湿気を含んだ濃い空とも違う。まるで余計な不純物をすべて取り除いたかのような、どこまでも透明で、どこまでも深い「クリスタルブルー」。
視界を遮るものが何もなく、宇宙まで繋がっているのではないかと錯覚するほどの透明度。この空を見ているだけで、日々の喧騒で少し澱んでしまった心が、スーッと濾過されていくような感覚を覚えます。冷たく張り詰めた大気が、光の乱反射を抑え、空本来の色を私たちの瞳に届けてくれているのでしょう。
荘厳なる「雪化粧」
そして、その青いキャンバスの下に堂々と鎮座するのが、昨晩の雪で見事に「化粧」を施された山々です。
「雪化粧(ゆきげしょう)」という言葉を作った昔の日本人の感性には、本当に感服します。
昨日までは、おそらく茶色や灰色のごつごつとした岩肌を見せていただろう山並み。それが一晩にして、純白の衣装を纏い、気高く、そして優美な姿へと変貌を遂げました。
頂上付近の真っ白な輝きから、麓へ向かって徐々に薄らいでいくグラデーション。山の稜線(りょうせん)が、青空にくっきりと切り取られている様は、まるで名匠が描いた日本画のような鋭さと繊細さを併せ持っています。
山肌の起伏に合わせて雪が積もり、それが太陽の光を浴びて生み出す陰影。この立体感は、雪山でしか味わえない造形美です。厳しい寒さが生んだ芸術作品と言っても過言ではないでしょう。見ているだけで、背筋が伸びるような、そんな神聖な気持ちにさせてくれます。
凛とした空気の匂い
写真を見ていると、この場所の「空気の匂い」まで蘇ってくるようです。
鼻の奥がツンとするような、冷たく乾いた空気。
深呼吸をすると、肺の中が冷気で満たされ、体中の細胞がシャキッと目覚めるような感覚。
冬の朝特有の静寂もまた、この景色の魅力を引き立てています。雪が音を吸収するからでしょうか、雪の積もった朝は、世界が少しだけ静かになります。
遠くで鳴る鳥の声や、誰かが雪かきをするスコップの音が、普段よりもクリアに響き渡る。そんな静けさの中で眺めるこの雄大な景色は、まさに贅沢な時間そのものです。
生活の中にある絶景
この写真の面白いところは、手前に電線や民家の屋根、そして雪を被った車が写り込んでいる点だと私は思います。
もし、これらが全くない「山だけの写真」だったら、それはそれで美しいポストカードになったかもしれません。でも、あえてこの人工物が写り込んでいることで、「圧倒的な大自然」と「私たちの日常」が隣り合わせにあるという事実が強調されています。
屋根に積もった雪や、うっすらと雪化粧した車のボンネット。これらは、昨夜の寒さがどれほど厳しかったか、そして私たちがこの厳しい環境の中で生活を営んでいるかを物語っています。
毎日の通勤や通学、家事や仕事。
私たちは常に時間に追われ、下を向いて歩きがちです。目の前の電線や、散らかった道路、寒さによる不便さにばかり気を取られてしまうこともあります。
でも、ふと顔を上げれば、そこには悠久の時を経て佇む山々がある。
電線の隙間から見えるその姿は、「細かいことは気にするな」とでも言うように、ただただ大きく、私たちを見下ろしています。
日常の風景の中に、これほどの絶景が溶け込んでいることの幸せ。それに気づけるかどうかは、私たちの心の持ちよう一つなのかもしれません。
冬を楽しむということ
「寒いのは苦手」という方も多いと思います。私もそうです。
布団から出るのは億劫だし、車のフロントガラスが凍っていればため息も出ます。水道管の凍結を心配したり、光熱費の明細を見て頭を抱えたりするのも、冬の現実です。
けれど、この景色を見せられてしまうと、「冬も悪くないな」と素直に思えてしまうのです。
厳しい寒さがなければ、この空の青さは生まれませんでした。
雪が降らなければ、山々のこの優美な姿を見ることはできませんでした。
四季があるからこそ、私たちは変化を楽しみ、春の訪れを待ち焦がれることができます。
今日のこの景色は、冬将軍が私たちにくれた、とびきりの「ギフト」です。
寒さに縮こまって背中を丸めるのではなく、マフラーを少し緩めて、顔を上げて深呼吸してみる。そうすれば、きっとこの冷たい風の中にも、季節の美しさを見つけることができるはずです。
終わりに
今日の写真は、何気ない場所から撮った一枚ですが、私にとっては今年一番のお気に入りになりそうです。
自然は毎日表情を変えます。明日の空は違う青色かもしれないし、山々は雲に隠れてしまうかもしれない。あるいは、さらに雪が降り積もり、もっと真っ白な世界になっているかもしれません。
だからこそ、「今」この瞬間の美しさを切り取り、こうして言葉に残しておくことに意味があるのだと思います。
みなさんの住む街からは、どんな冬の空が見えますか?
もし、ふと空を見上げる余裕ができたら、ぜひその景色を楽しんでみてください。そして、もし近くに山が見えるなら、その表情をじっくりと観察してみてください。きっと、昨日とは違う新しい発見があるはずです。
まだまだ寒さはこれからが本番です。
風邪など引かぬよう、暖かくしてお過ごしください。
心は、この空のように晴れやかに。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう。
