氷川丸は現在、横浜山下公園前に係留されており、いつでも見学できます。
私は郵便の使用例を集めてており、絵のある面を見返すことは少ないです。
さて、この絵葉書は1937(昭和12)年に使われたものです。
戦前は洋行の手段は海路しかなく、横浜から出帆する
定期船は憧れの的だったことから、よく見かけますね。
実は絵葉書で、氷川丸が何処へ向けて航行しているかがわかります。
それはメインマストに掲げられている旗に答えがあるのです。
2つ旗がありますが、上部には星条旗が掲げられていますので
米国シアトルへ向かっています。そして下の旗は〒のマークがあり、
日本の郵便搭載船であることを表しています。
また船尾にある日章旗は、この船の船籍が日本であることを表しています。