遠山は思っていた
しかし 俺ってさぁ どうしてさぁ ついてないのかぁ

調書を書くだんになって

あの看護師の女性の話しをどうするか
今だ迷っていた
いいよなぁ
院長も回りの顔見知りの人間の話しもほぼノイローゼってことだしなぁ

それですませて帰ればいいよなぁ長音記号2

本当に困った…

デスクでボールペンを器用にクルクルと回したり
鼻と口の間に挟んで
「ウ~ン」唸ってみたり
書いては消し書いてはグシャグシャにして捨ててみたり
「ウ~ン

「遠山先輩」「遠山先輩」
ふと気づくとデスクのすぐ横に後輩「町田?」が立っていた

「なにしてんすっか」
彼女は
僕に背を向け窓の外の校庭の銀杏の大きな樹を見ていた
窓から入る逆光にシルエットで浮かぶ彼女…
先生の姿に見とれていた

そして
彼女はゆっくりと話しはじめた

なにが本当になのかを

「高志くんの感じている感覚を持つ人間は結構いるの」
「はぁ」
「大きく分けると3タイプがあって元々そこにあったものがなくなってそう感じた人」

「すべてが嘘でそうなりたいと強く願うからそうなるひと」

「そして何れ翼が出来上がってくるひと」

「ん??????」

彼女が振り向いた
カーテンが風で揺らめき
彼女シルエットと重なった
まるで… そう …

翼だ…
続けて彼女は話した
「そんな馬鹿なと思うかも知れないけれど」
「高志くん君は多分…唯一無二といっていい最期の人 これからそれが生えてくる本物のそれが…」

別にビックリもしなかった彼女の頭がおかしいとも思わなかったし
気持ち悪いだとか
怖いだとか
全くといっていいほど
淡々と受け入れた

「そっすね」
「僕は多分、本物です」
バッカみたいになんだか
笑えるくらいに
気が狂ったようなことを口走ってるなって
僕もおもってはいたんだ
でも ただ理解ができていた彼女の言葉は僕の心に直接話しているようで

尚且つ
僕も始めから解っていたことだから…

「お願いがあるのよ」
「君にしか出来ないの」

ーーーーーーーーーーー

お願いごとは簡単だった
もしその時がきたら
教えて欲しいと…
隠さないで教えて欲しいと言うことだった

「いいっすよ」って簡単に答え
実際はそんなことないって思っていたし
どこかどうでもいい気がしていた

ただ聞いておきたいことがあった
「どうして?どうしてわかたんです?というかそうおもたっすか??」
「それと先生も…」
と言おうと思うが先に
「そうね何でかしらね」

「私にも解らないのよ」
「それと私はそうありたいと願っていたが為にその感覚が芽生えたタイプっていうのかな?」

「それで持っているって」

「そう持っていたいのね…」
そう言って彼女は優しく笑った…

部屋を出た時はもう辺りは沈もうとする太陽と夜の暗闇の境が空に調度生まれ始め 少し涼しくなっていた…

「帰りますかね…」
どこかに変な不安が残ってる
もやもやっと
調度 今の空の感じ綺麗だからこそ何故か怖く感じ
不安だった

ーーーーーーーーーーーーこの物語はフィクションです
ちょっと暫くぶりに いいこと思いついた
人はさ習い学ぶことで心配ごとや不安を払拭してきたわけで 恐いから調べるんだよね自然が恐いからあわよくば制御しようと学ぶんだよね
それは大いなる尊敬もあるけどやっぱり恐いからだよね
怖くって恐いから
覚えようと学ぼうと習おうって勉強するんだ
でも多分 勉強してないともっと怖いんだよ
じっとしてるのが一番怖いんだよ
きっと…
挑もうとか学ぼうって思っていれば世の中はそんなに怖くないよきっと
いや絶対!!!

暑いなぁ
って言えばいうほど
温度があがってんじゃねーかな
学校のグラウンドって実際人がいていいんかなぁ
って温度だよな
今日も同じ部活の女子が熱中症とやらで倒れた…

部活やっていいのかぁ???
って感じではあるな
実際…

背中の翼にはあいもかわらず悩んではいるんだけど
僕はそれを楽しむ術を身につけていたから
全然問題なーいな

何れ人類の半分くらいが僕と同じ種族で強制的に理性かなにかの

【約束】で抑えてきた翼を出すのを拒むのをやめたとき
皆どんな顔すんのかなぁ
っておもうね

なんて想像でもしようものなら楽しくってしょうがないなぁ
変人と言われるのも
全然平気になってきたしなぁ

助走をつけて高く舞い上がった時
落ちる瞬間の長いこと
その落ちる瞬間に凄く色んなこと考えてる自分がいるんだなぁこれが

ドサッ!!
着陸
今のも滞空時間内の考え

今日は珍しく先生いねーな
いっつも見てんだよなぁ
僕の練習…
先生ってミカちゃんね

「おーい高志!!」
「んっだぁー?」

「先生よんでっぞぉ」
「せんっせってぇ????」
「実花ちゃんだよーん」
「どこでぇ」
「取調室でーす」

「ああ??相談室ね」

はぁ何だろう…

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ドアのノブを回す手が予感していた
絶対なんかあるな
嫌なよかんすんだよなぁ

部屋に入ると
応接セットの向こう側に
彼女 ミカちゃんが座っていた

「ごめんね練習中」
「いや冷房最高っす!!」

「冷え過ぎ??」
「大丈夫っす」

「お話って??」
「貴方…翼持ってるよね」

「…!!!!!え!?」
なに言ってくれてんの?
ん?
誰かに聞いたのかな小さいときからって話を
笑いたいのかな??
「いやぁそうっす」
「もってますなぁ」
彼女はクスっともせず

「そうね、私もあるのよ・・・」

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この物語はfフィクションです。