ヒヨドリソウ達が波打っている斜面を離れて、
キジョランスポットへ。
ひょっとしたら、森の中を涼しい顔してスイスイしてる、
アサギさんがいるかも知れないし、
ひょっとしたら、卵を見つけることができるかも知れない
そんな気持ちで涼しい森の散歩道に入り、キジョランスポットに到着。
キョロキョロ…
キジョランは若い株も増えて、
柔らかそうな緑の葉をあちこちでバンザイ🙌させています。
それを見ていただけでもうれしくなりましたが、
やっぱり、いないかなあ、キョロキョロ…
綺麗な葉っぱか、
またはとても古い食痕のある葉っぱしか見当たらなくて、
諦めかけました。
相方と来た時、相方はとても入念にキジョランの葉を観察していました。
そして、私にアサギさんの卵を初めて見せてくれたのです。
相方を見習おう!
立ち去りかけましたが、
相方の真似をして、慎重にキョロキョロ…
相方は背が高いから、私より視点が遥かに高い。
だから葉の観察が上手で良いなあ…
そんなこと考えながら、
相方と前に来た時に古い食痕を見つけたキジョラン株に目が止まりました。
相変わらずの古い食痕。
…
ん?
新しい食痕がある!
私は急いで株に近づいて、
新しい食痕のある葉をめくりました。
いるかな
…
いない。
同じ株の別の葉をペランッ…
…
いない。
三度目の正直、行くぞっ!
ペランッ。
あっ!
きゃあ!きゃあ!きゃあ!
マダラッ子❣️
拡大〜
紛れもない、宝石💎
宝物…
アサギさんの赤ん坊
居らっしゃいました、
なんてミラクル❣️
ということで、9月10日は、宝物発見の日。
私は生涯、この日を忘れません。
ついに会えました、念願のアサギっ子
キジョランをハミハミしたり、
移動したりを直接この目で見たかったのですが、
敢えなく時間切れ。
仕事に行かなきゃなりません
アサギっ子を後にして、
駐車場へ駆け足
でも、途中で1枚、パシャリ。
「良かったね〜、ひらりさん!
またおいで〜」とアザミから声がかかりました。
秋空になんて綺麗なんでしょう、山の蝶
こんがり、太陽の色が何重にも絡まった、
そんな背中🌞
思わず見惚れてしまいましたが、
ハッと我に返ってスタコラサッサ
アサギっ子、連れ帰りませんでした。
山頂のツマグロさんの垂訓通り、
自然は自然のままが1番。
ツマグロ師匠の垂訓については、この記事にあります。
以前の私だったら一もなく二もなく、
即行で「保護」という名の飼育を始めたに違いありません。
飼育でめちゃくちゃ忙しい夏を過ごして、
蝶と寄生蜂の関わりをとても近くで見て、
実際に触れたことで、
ツマグロ師匠の垂訓の大きさに改めて感じ入りました。
そんな夏を過ごして、
目の前のアサギっ子を連れ去らないまでに、
私も少し、変わりました