ドニー・イェン(ボン役)とニコラス・ツェー(ンゴウ役)のダブル主演


全編広東語の映画は初めてかも?

1年間ちまちま中国語を勉強してきて簡単なセリフや単語は聞き取れるようになってたけど、今回はほぼ分からなくて字幕凝視。


凶暴な犯人を事件解決にあたって殴り殺してしまい前科持ちになった元刑事ンゴウが、同じ事件で共に罪を負うことになった同僚たちと共に復讐に燃えるお話。

そもそも容疑者をひどく殴った原因は、上司が何としても朝までに解決せよ、責任は自分が負うから、と指示したからだが、その上司は結局裁判で、そこまで言ってない的な発言をし、逃げやがった〜な感じで最低!先輩刑事ボンも見たままの真実しか言えず(タコ殴りにしたのは事実なので)結果ンゴウたちを庇うことは出来ず、みんな投獄。悲しすぎる。

出所後のンゴウたちは闇堕ち。

自分達を陥れた警察や、容疑者を殺してまで助けたのに自分達を擁護しなかった元被害者へ、次々復讐していく。

ンゴウはマジで頭良くて先の先の先くらいまで読んで行動するし、警察の動きも熟知してるし、強いし、めちゃくちゃイイんです。

それと復讐仲間たちのキズナが物凄くエモい!

欲を出してヘマをした一人を除いて、絶対互いを売らなかった!

この計画の足を引っ張れば神も許さないとンゴウは言っていたけど、本当に、闘いで傷ついて足を引っ張りそうになったら最期自ら自爆しにいく仲間の潔さ、かっこよすぎる。

自分達のこと兄弟言うてた!エモい!


そしてラスト、因縁のボンVSンゴウ、まさかのガラス窓割って入った建物が教会!?

計画の足を引っ張れば神も許さないと言ってたンゴウの最期の闘いの場が教会か…アツい展開だな…

ステンドグラスから差し込む光が綺麗〜なんて思ってる場合じゃない激しいバトル。

拳銃ではなく警棒VSナイフの接近戦で、二人とも身体能力がバカ高くてハラハラしっぱなしだった〜!

ンゴウの腕折れてる(脱臼?)シーン、リアルだったな。

最終的に逮捕or銃殺確定状態のンゴウ、ピアノか何かから落下して、壊れたマリア像から飛び出てた鉄筋に串刺しになって死んだんだけど、まるでマリア様に抱かれてるみたいだった。


ところで、炎を背に手榴弾を投げるニコラス・ツェーがめちゃくちゃカッコいいね!顔も投げ方もカッコいい!さらに手が綺麗すぎてエロい!


かなり激しい映画で、目を背けたくなるというか文字通り目を背けてしまった暴力シーンも多数だったけど、そんな中にも美しいシーンが織り交ぜられていて充実の2時間でした。ラストシーンはタイマンなので目を背けるほどではないです。むしろ主演二人のカッコ良すぎる動きを全部見届けるべき。


あと、誰だったか忘れたけど銃撃戦で銃弾が脳天直撃して倒れた人、痙攣まで再現しててリアルだった。


ところで裁判のシーンのあのバッハみたいな金髪ヅラは何なのでしょう?中国の裁判官はマジメにあのお姿なの?全然笑えるシーンじゃなかったから、あれが正装なのよね…?異文化だわ…

〈1/14追記〉

ヅラは香港がイギリス領だった頃の名残、つまりイギリスの文化。どっちにしろびっくりなのは変わらないんだけど…