　みなさん、ゲートキーパーという言葉をご存知でしょうか？

　直訳しますと、「門番」という意味になりますが、ここで申し上げる「ゲートキーパー」とは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のことを指します。

　わが国では、不幸にして年間３万数千人を超える方々が自らの命を絶つことによって亡くなられております。しかも、１４年間連続です。

　かつてわが国は、交通事故による死亡者が年間1万人を超えたとき、「交通戦争」という言葉が使われました。

　そのことをはるかに超えてしまっている現状であります。

　このような悲惨な状況を、市民レベルでもなんとかできないかという活動が、このゲートキーパー活動です。

　今回、有志の皆さんと共に、このゲートキーパーの活動を普及していこうという話になり、勉強会を開催させていただきました。

　私も講師のひとりとして、行政ができる支援などについてお話をさせていただきましたが、集まった市民の方々から様々な意見が出ました。

　そのような中で、やはり、自殺を考えている人を救うということの大変さなどが指摘されましたが、「たまたまそのような方に出会った場合はともかく、普段の活動としては、自殺をしようとしている人を探すということではなく、まず、家族や親戚、知人などに声をかけてみるという活動から始めることが大切なのでは。」ということになりました。

　そのような活動を通じて、悩んでいる人の相談相手になってやることができたり、うつ病の初期もしくは、入る寸前の人たちを最悪の展開になる前に助けてやることができるのではないか、ということになりました。

　実際の話、悩みを抱えて苦しんでいる人は、わが国には大勢いるのだと思います。

　自分のことよりも他人のために活動する事の素晴らしさを、日本人は先祖代々受け継いでいるものと信じます。

　このような考え方を「利他行」といいますが、来月は自殺対策強化月間として、国を挙げての取り組みとなります。

　「他がために！」素晴らしい考え方であると信じます。みなさんも、このような活動に参加してみませんか？

　ご興味のある方は、下記まで。

　http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/kyoukagekkan/gatekeeper.html

　http://promotion.yahoo.co.jp/gatekeeper/

ゲートキーパーとは！ うつ病・自殺予防対策について

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