「スリル・ミー」と「配信レポ」のカテゴリをどちらにしようか迷うのがまさか2回目になるとは思わなかったスリルミーのオタク、のこです。

 

結局配信レポにしたので「スリル・ミー」カテゴリのリンクも貼っておきます。

 

 

 

タイトルの通り、韓国ミーの配信を観ました!

 

 

昨年の公演を録画したものだそうですね。

こうして日本でも観られてありがたいです。

 

わたしは以下のペアで拝見しました。

 

私:イ・ジュスン

彼:イ・ソクジュン

 

「私」表記だと被るので、「わたし」と書いているときは筆者=のこだと思ってください。

 

わたし、ハングルがなんとなく読めるようになってきたかな?ってくらいで聞き取りはまだ全然できないのですが、スリルミーなら脳内再生余裕なので、日本版を頭で流しつつ、目の前に繰り広げられる光景をじーっと見つめた約100分間でした。

 

当たり前のことながら内容に触れているので、よろしくどうぞ。

(たぶん読んでくださる方がいたとしたらスリルミーご存知だとは思いますが!)

 

 

 

まず、セット。

日本版のように2階があるわけではなく、ピアニストは中央の奥に座っているんですね。

上手と下手でそれぞれ展開されていくシーンが多かったです。

 

 

そして、私も彼も若い!

というか、日本版のキャストに“奇跡の年齢不詳”が揃いすぎているのもあるかもしれない。笑

そのおかげで、「若さゆえの衝動」というのがより伝わった気がします。

 

 

ソクジュン彼は、笑っていることが多かったです。

私を小馬鹿にしたような、あざ笑う感じ。

でも、この笑い方は終盤の「九十九年」でも見られたくらい、なかなかサイコパスな彼でした。

 

逆に言うと、私がいなくなったら、笑う対象がいなくなって人生つまんなくなってたんだろうなーって感じの彼でした。

私を弄べるおかげで人生に楽しみを感じていそう。

 

 

対するジュスン私は、目がまんまるでかわいらしいな~と思ったのは最初だけ。

恍惚な表情を浮かべつつ、どこか一点を見つめているような、虚ろな目もしている。

そういう意味では、めっちゃ怖い。

 

 

笑うタイプのサイコパス彼と、目がやばいタイプのサイコパス私。

彼からのボディタッチも多かった気がします。

私を懐柔させようとしている。

挑発的な彼と、とろんとした私。

 

 

そういえば、スーツの色味が日本と逆でした。

彼が青ベースで、私が茶色ベース。

冒頭の私は囚人服着てなかったですね。

 

 

ピアノの伴奏や歌の速さ、タイミングなどはやはり日本と違うところもありました。

でもやっぱり伴奏が流れると「あぁ、これがスリルミーだなぁ」ってなる。

 

 

 

覚えている範囲で、少し細かく振り返ってみます。

 

 

  • 第1場

彼が後ろから私に近づいて抱き寄せることはせず、横に並んで、私が彼を双眼鏡で覗いていました。

でも、他のタイミングで私のことを構ってやっている彼。

 

  • 「僕はわかってる」

日本版のイケ散らかす演出はなかったです!

(気になる方は過去どれかの記事に書いてあるので探してみてください)

マッチ差し出した私に対しての彼の反応が違いました。

え、差し出されたものを受け取らずに自分のポッケからジッポ出してタバコに火つけたよ……?

うわー、完全に私を弄んでいる……!

キスは日本版を見慣れていたせいか、いきなり始まって一瞬で終わった印象。

(私の感覚がまともであれば)

 

  • 「やさしい炎」

私がガソリン撒くとき、ピアノの音じゃなくて効果音なんですね。

彼はマッチに火をつけていたし。

曲前にも彼は私のおでこにキスをしていました。

日本だと階段でのやり取りが、この演出だと真横になっているわけなので、新鮮でした。

 

  • 「契約書」

ニーチェの本は落とさないんですね。

タイプライターは真ん中のボックスから出てきてました。

ナイフで血のサインをするところ、「痛くはしない」が囁き声だったことを覚えています。

 

  • 「スリル・ミー」

流石に鞄は上から落ちてきませんでした。

要所要所で声を荒げるのは同じです。

ナンバーの最後、彼は私に迫られてもめっちゃ笑ってました。

余裕の笑みなのだろうか。

いずれにせよ怖いよー。

 

  • 「スポーツカー」

これは日本版だと私が途中で捌けるけども、戯曲のとおり、私は残っていました。

日本版みたいな帽子やマントはないんですね。

すーっと消えていくように彼の歌声が消え、後ろへ向かっていくんだけど、ピアノの音が止んでからの彼の動きが素早くて怖かったです。

彼が素早く走ると同時に、後ろの扉が閉まりました。

 

  • 「僕の眼鏡/おとなしくしろ」

わたしの好きな新聞ポイはありませんでした(新聞は出てきたよ)。

ここでも感じましたが、彼は終始余裕ぶっこいてますね。

しかもそれが、“大人の余裕”ではなくて、“子供が背伸びして余裕ぶってる”感じを受けました。

 

  • 第12場

審理官が「猟奇的な殺人事件については……」と言うと、私が「いや、そのような言い方は」と遮ります。

ここ、日本版よりも声を荒げていた気がします。

 

  • 第14場
彼が私に向って「今後一切俺に近づくな」と強く言うシーンですが、彼は私にマッチのケースを返し、タバコも至近距離でぶつけて投げていました。
それどころか、頭もコツンとぶつけていましたね。
基本的にソクジュン彼、顔が近い。
 
  • 「俺と組んで」
彼が私を懐柔しますが、やはりここでも強気でいるソクジュン彼。
びっくりしたのが、私から彼にキスしにいきましたね……?!
日本と逆でちょっと純粋にガン見しました(純粋とは)。
彼が私を従わせている、というよりも、私が彼を操っているような印象。
ここで、私が形勢逆転したことを示していたのかな。
まぁそんなことしても彼は全然そんなメッセージ受け取ってなかったみたいだけども(笑)、私の自己満足として見えました。
 
  • 「死にたくない」
私が寝たふりをして壁の向こうの彼の様子を知る場面ですが、ここでの私は、立ったまま彼のほうを見下ろしていました。
この、黙ってただ見下ろしているときのジュスン私が怖かったです。
それでも、まだ100%の絶望ではないソクジュン彼。
どんだけ強いんだこの子……!
ここの「彼」像も解釈によって異なってくるんでしょうね。
ということで安心してくれカッキー、ベストオブ「死にたくない」はやっぱりあなたです(聞いてないよ)。

 

  • 「九十九年」

ねぇちょっと待ってここでもまだ余裕なんですけどソクジュン彼。

強すぎない……?

そして分かっていたことではあるけども、日本版の階段演出がないので、わたしは“あれ”を欲していたんだなぁと思ってしまいました。

 

  • エピローグ

審理官に「自由の身です」と言われて「じゆう……じゆう?」となる私。

ここのニュアンスや表情は、日本版と同じように感じました。

あの頃の公園での2人、ラストも違いましたね。

彼が私に声をかけて、そこで私が気付く。

私は冒頭の回想と同じように、双眼鏡を覗いていました。

日本版だと、私「待ってたよ」→彼「レイ」なので、ここでも逆というか、異なる見せ方をしているんだなぁ。

 

  • 「スリル・ミー(フィナーレ)」

最後、私が「スリル・ミー」と言ってこの作品は終わりますが、日本版だともう私しかスポット浴びてないわけですよ。

でも、こちらはまだ彼がそこにいるんです。

それだけでも大きな違い。

「スリル・ミー」を言い終えた私の肩を、彼がガシッと掴んで、暗転。

私が彼を逃れられないようにしたように、彼も私を掴むことによって、逃れられないように示唆したのでしょうか。

 

 

 

他にも色々あったし、わたしの聞き取り能力があれば分かることも増えるんでしょうけども、これだけでも充分満足です。

2000円ちょいで観られるなんて、本当にありがたい機会でした。

 

 

韓国でも、カテコではキャストが素の状態になるのかわいいですね。

 

なんとなーく、わたしが観たお二人は、

成河さんと芳雄さんが10年くらい前の年齢でやったらこうなるんじゃないかな?

という気がしました。

(個人の意見です)

もちろん、成河私と芳雄彼ね。

 

 

韓国ミーの配信はまだあと2回(1ステージ)チャンスがあるので、スリルミーがお好きで迷っている方はいかがでしょうか。

5/8の18時と、5/9の22時だそうです。

 

 

 

そして日本の再演まだかな!

 

ということで、有意義な配信韓国ミーでした!