13巻以降の話数の感想を書いていこうと思います
以前からツイッターでも書くようにしたんですが文字数が少なくてほとんど書けなかったので
毎話更新していく予定なので先の展開でUPした時点の分析が後の展開で否定されることもあると思いますが
一度書いたものは修正しません
(文章が分かり辛かったり、誤字脱字など内容が変わらない形の修正はします)
異論反論含め、感想ご意見大募集
コメントにてお願いします
秀岳館受験もついに終わりました
ここ数話、緊張感を高める展開が続いていましたが
久しぶりにギャグ要素強めの話に戻ってきまして緊張も弛緩されます
前半は山田目線の話ですね
京太郎を送ってからの登校ですから、1時間目欠席でしょうか
芸能活動をしている山田なら普段からあった事だと思うので、
こういうとき便利な設定ですね
休み時間にフレンズたちで卒業旅行の作戦会議をしていますが、
「絶叫系ムリなんだよな~」
こういうところでばやしこのキャラが立ちますね
こばやしはアレルギーがあったり人と同じベッドで寝れなかったり
実はわりと繊細なところのあるキャラです
ジェットコースターが苦手なのは以前にも伏線がありました
女の子らしくない pic.twitter.com/86Id0UeWO2
— 桜井のりお@僕ヤバ13巻1/8発売&劇場版2/13公開 (@lovely_pig328) October 7, 2019
この台詞から、卒業旅行の行先は穏やかなところになりそうな気がしますが
山田チームの行動指針はこばやしの発言で決まることが多い
こばやしはチームのリーダーなんですね
現在、3年生の授業は午前授業になっています
掃除してからファストフードに寄ってますがまだお昼なんですね
心配していないように装う山田、
京太郎の私物を慈しむ山田が微笑ましいです
携帯が市川のものだと気付く萌子もさすがの観察力ですね
次の2ページの寸劇シーンは畳みかけが秀逸ですね
「うっかり」に気付いてからパニックシーンが盛り上がり、
山田が市川の家に行くまでのドタバタが見開きに収まっています
短いやり取りの中に状況の説明から
読者が思いつきそうなツッコミまでもしっかり入っていますね
わたしも帰りの電車賃のことは心配になりましたが
この疑問はにゃあが台詞で指摘してくれました
現地では何が起こるかわからないのですから、
京太郎もスマホ以外にも財布くらい持って行ってるでしょうけどね
帰宅した京太郎はすぐに疲れて眠っていました
会場で待たされたことを京太郎は怒っていますが、別に山田は悪くないよなぁ
karte.188のスマホを渡すやり取りから
終わるまで待っていてほしいというメッセージまで読み取るのは無理筋
いくら付き合ってるからって、山田にも学校も仕事もあるのに
そこまでしてくれというのも求めすぎだと思います
山田は謝っていますが、
トラブルがあっても誰も悪くないので後味が悪くならないですね
試験中の京太郎は、寝不足が逆に功を奏したか、
試験には集中できたようです
しかし京太郎の成績は1月時点でB判定
睡眠不足が思ったより不利にならなかった、程度では楽観はできません
試験の結果はどうなるのでしょうか
ここまでの流れを見る限りでは
受かっていても落ちていても、どちらでも不思議はない展開だと思います
京太郎の携帯には今日一日分の友人たちからのメッセージが入っていました
ここでやっと、京太郎は受験を一人で戦っていたわけではないことを思い出すのでした
京太郎は、本当はそんなことはとっくの昔に知っていたはずです
だけど11巻の頃から忘れてしまっていたんですね
試験の前にこれを思い出せていれば
試験の結果は間違いなしと思えたんですが、どうなるだろうなぁ
自分の役割が終わったことを知ったイマジナリーは京太郎の元から去っていくのでした
最終回近いことを匂わせる感動のラストですが、しかし14巻はまだ7話目です
14巻が他の巻と同じ長さだとしてもページ数はまだ半分残っています
最終巻は既巻よりページ数が厚い可能性もあります
その場合は半分も終わっていない事になるでしょう
僕ヤバ最終ステージはこれから始まるのです
高校受験などはその前座、中学生として普通のことをしたに過ぎません
京太郎最大の試練はまだ始まってすらいない、これから起こるのです
イマジナリーも、これが最後の登場ということはないかなと思います
イマジナリーが居なくなることが人間の成長かといえばそうではないですからね
受験のほうは危ういと思える場面もありましたが、
最終的には受かっていてもおかしくないと言える程度には
山田との心の繋がりと京太郎のコンディションは回復していたと思います
どんな試練を迎えるにしろ落第とは関係ない試練であってほしいですね
京太郎はこれからどんな試練と直面することになるのでしょうか
最終ステージスタート直前、物語も節目に当たるという事で
今回は11巻辺りからの僕ヤバのストーリーを振り返ってみたいと思います
二人の関係に不協和音が鳴り始めるのは11巻の序盤の頃からでした
このあたりから山田の芸能人としての知名度が大きくなる代わりに
山田の事務所が学校に圧力をかけてくるようになって、
京太郎と山田の平穏が脅かされていくようになるんですね
アイドル的な人気を獲得してきた山田に恋人の存在はご法度です
山田の誕生日に起ったフラモブ事件では山田は京太郎に嘘を付かせてしまいます
山田にも京太郎との関係は隠したほうが仕事に有利だという打算があり、
自分の夢のために京太郎を傷つける結果になってしまったことを謝っています
11巻のストーリーはこばやしを含めた周囲の人間に
二人の関係を明らかにするかがテーマに進みます
京太郎は自分が原因で山田の仕事の足を引っ張ることを避けるため、
必死に隠そうと努力します
並行して進む学校生活の物語は京太郎の成長が花開く一大転機を迎えます
序盤karte.142では超難関校修岳館の模試で優秀な成績を上げています
終盤、第十二中の文化祭で京太郎が提案したアイデアが採決されるくだりは
シリーズ屈指の感動シーンでしたね
京太郎の努力はクラスのみんなにもちゃんと認められているのでした
市川監督の指揮の元、文化祭の出し物の準備は順調に進みます
しかしその裏では山田のマネージャー諏訪さんが非情な表情を浮かべていました
順風満帆に思えた文化祭でしたが悲劇は当日に起ります
前日まであんなに楽しみにしていたのに山田は事務所の命令に従って
突然に文化祭を欠席してしまうのです
山田は中学最後の文化祭をクラスのみんなや京太郎と楽しむよりも、
事務所の命令と芸能人としてのキャリアのほうを選ぶのでした
京太郎はとてつもないショックを受けます
山田の仕事は大人になってからも続く将来のことです
それが中学の文化祭1回より遥かに重要であることは頭では理解しています
それでも決断の前に自分に相談してほしかった
自分が一生懸命に作り上げた文化祭が
山田にとって軽いものであってほしくはなかったのです
それでも京太郎は山田の選択を受け入れます
山田はこれから芸能人としてどんどんと成長していくでしょう
そうなれば、いずれ自分との関係も終わるかもしれない
だけどもしそうなったとしても自分の気持ちは変わらない
山田を一生愛し続ける
京太郎は大きな決意を固めます
京太郎は今の自分には山田の仕事に対して口出しをする権利は何もないことを思い知ります
自分はまだ何も成し遂げていないちっぽけな中学生に過ぎないからです
山田は同じ中学生なのにもうすでに芸能人として世間に認められ活躍しています
自分が山田と並べる存在になるには自分も何かを成し遂げる必要がありました
京太郎にできる山田の仕事に値することと言えば超難関進学校への合格です
高校に合格するまで山田とは外で会わない、会う資格がない
「外で会わない約束」はこうして結ばれました
11巻では全編にわたり京太郎が山田の仕事、事務所との関係に悩む姿が描かれます
京太郎には芸能人と付き合う事の現実が突き付けられます
しかし山田のほうはというと、自分の仕事が原因で京太郎との関係が脅かされているのに態度がはっきりしません
根底にあるのは山田と山田の事務所との間のトラブル
苦労を背負って解決に動くべきは山田であるはずですが
変装などのその場しのぎの方法を考えた程度で悩んでいるようには見えません
それらも含め、京太郎が苦痛を全て抱え込むことで二人の関係は続いていきます
山田を守るためにどこまでも成長する京太郎とちっとも成長しない山田、
二人の関係を続けるために傷を負う京太郎と
京太郎の幸せを望むと口だけは言うものの行動が伴わない山田
この裏で、京太郎と萌子との関係の上昇も見逃せません
karte.151で萌子の進路を決意させたのは京太郎なんですね
文化祭の出し物投票で京太郎が自分で発言するまで黙っていたのも
山田以上に京太郎を理解していると思わせるシーンでした
山田が居なければ京太郎は萌子と付き合っていた
山田より萌子のほうが京太郎とお似合い、そう思われても仕方がない説得力がありました
11巻はそんな物語でしたね
12巻は「外で会わない約束」のため、
京太郎と山田が別々に行動することになったシーンが多いエピソードです
中盤までの物語は各エピソード同士の関連性が薄く、
全体のストーリーとして何が起こっているのか、何をやりたいのかが分からない
それが最初の印象でした
karte.155~karte.157まではご褒美のような外泊編です
僕ヤバでは定期的にこういう回があります
読者にとっても山田にとってもこのエピソードは単体でお楽しみがある回ですから
この話は前後とあまり繋がりがなくても問題はない回だと思いました
しかし、
karte.158 PrimaryCOLOR解散騒動
karte.159karte.160 山田がおねえのバイト先に現れる
karte.161 山田が萌子に嫉妬する
karte.162 半沢さんからインタビューを受ける
この間のエピソードが各話の繋がりが薄くて
何をやろうとしてるのか意図が分かりませんでした
初期のような1話完結スタイルに近い形をやっているにしても盛り上がりに乏しい
1話完結スタイルの場合、それ単体で楽しめるように見どころが明確なものです
ストーリーが動き出すのはkarte.163
ここで、京太郎ははじめて自分以外の誰かのために何かをしようとするんですね
それで12巻の物語は京太郎と山田という二人だけの世界だった物語から
それを取り巻く周りの世界にも目を向け始める話だったんだと分かります
karte.158~162エピソードも
山田と絡まない時間の市川を、
市川と絡まない時間の山田を描いたものだったのでした
京太郎は11巻でも活躍が目覚ましかったですが
karte.164karte.165の活躍はもはや中学生を超えています
高校を飛び越え6歳も年上の大学生たちの中に混じって中学生が大人たちの諍いを収めてしまうのです
それは同時に山田との約束、
「ライブは絶対一緒に観よう!」を果たすことでもありました
京太郎は山田に会えない、山田が見ていないところであっても
山田に最高のプレゼントを贈るのです
京太郎が飛び切りの成長を見せたのですからkarte.166は山田の番です
山田も京太郎の待つライブ会場の客席に必ず辿り着かなければなりません
しかしそのためには幸田ニコを引き離す一計が必要となります
山田も大人を相手に立ち回らなければならないようです
山田はおねえの助けも借りて、見事舞台上から脱出することに成功しました
しかし最悪の出来事が起こるのはこの後です
山田は客席に居た京太郎を見つけたのに立ち去ってしまうのです
山田が京太郎と会わなかった理由は現在もちゃんとした説明はされていません
紙面から読み取れるのは、
木下と萌子の間で柔らかい空気に包まれている京太郎に
山田は声をかけることが出来なかったという事でした
思い当たる点はあります
まず思いつくのは京太郎、木下、萌子は難関高校の受験に挑む仲間同士で
山田は3人に比べて学力に差がありすぎて3人の会話に入っていけないという事
もうひとつはこの中に萌子が居たことです
山田と萌子の間にはここまでのエピソードの間に何度も確執がありました
9巻の最初の頃から京太郎の進路を挟んで萌子との距離が近づくことがあり、
その度に山田が危機感を覚えるシーンがあります
karte.133ではそれが原因のケンカにも発展しています
karte.161では自分以上に京太郎と近づいている萌子に不快な表情をしていました
問題なのは、恋人以外の女子と距離が近いことで
恋人の山田がどう感じるかを京太郎が気にしてくれないことです
京太郎と萌子がいくら変な意味はないと諭しても、たとえそれが事実でも
山田の心の隙間は埋まりません
このときの山田の気持ちは説明されていませんが、
以上のようなことが山田がライブに来なかった理由だったんでしょうか
だとしたら京太郎と山田にはもうひとつ新たな壁を乗り越える必要が出来たようです
大学の文化祭が終わってからも、学校では話しかけることが出来ず、
外で会う事もなくなり、二人の距離は離れていく一方です
山田がライブに来なかった原因が実は萌子にあると知らない京太郎は
山田が何を望んでいるのかが分かりません
逆に二人の様子を心配して近づいてくるのが萌子です
karte.161で京太郎が萌子と図書室で会う事に山田が不満そうだったのに
今度も京太郎は萌子と図書室で親しく会話をしてしまいます
山田と接点を持てないまま月日は流れ、クリスマスまで来てしまいました
クリスマスは二人にとって大切な日です
二人が初めてデートをしたのが1年前のクリスマスイブだったからです
京太郎は、約束もしてないのに去年のクリスマスデートと同じコースをなぞり
二人で見たあのイルミネーションを今度は一人で見上げるのでした
変化があったのはその直後です
京太郎が見上げているイルミネーションと同じ景色が山田のLINEから送られてきます
山田も京太郎と同じ景色を見ているのです!
京太郎は山田を探しますが見つかりません
突然、京太郎は誰かにマフラーを掴まれました
山田です
山田が欲しかったもの、それは京太郎から求められることでした
自分が京太郎にねだるばかりで京太郎のほうが自分を欲しいとは言ってくれなかった
京太郎は自分に思いつく限りの言葉で今の気持ちを表現します
「愛している」
京太郎は何か月ぶりの山田の笑顔を見ることが出来るのでした
ここまでが12巻の物語です
11巻から通してここまでは京太郎の劇的な成長物語でした
11巻の時点で京太郎はクラスの中心人物です
さらに12巻では中学の枠を飛び出し、大学生たち相手に諍いを仲裁する大立ち回り
山田の恋人としても萌子への嫉妬心が抑えられない山田を
相手の幼さも含めてまるごと包み込む「愛」を表すことで山田に笑顔を取り戻しました
一方、山田はkarte.166で躓いた試練を乗り越えることなく物語を終えています
京太郎から与えられるだけで成長を見せるシーンがありませんでした
僕の心のヤバイやつは京太郎と山田、二人の成長物語、ではなく
市川京太郎が芸能人山田杏奈に様々な課題を突きつけられ
京太郎が学校一の美人と付き合える完全無欠の人間を目指す物語になっていきます
13巻は、長かった疎遠の時期とは反対に二人が同棲を始めるご褒美回で始まります
中盤までのエピソードは久しぶりに二人のイチャイチャシーンが見れると同時に
これまで謎だった山田の私生活や家庭環境が明かされる情報回でもあります
karte.169~karte.176まで、一話完結形式に近い形で日々が進んでいきますが
12巻序盤のkarte.158~karte.162と比べても
1話ごとの伝えたいテーマがはっきりしてして単話だけで読んでも面白いです
しかし山田には相変わらず成長のようなものがなく
11月から12月まで自分のわがままであれだけ京太郎を引っ張りまわしたのに
今度は同棲期間というご褒美までもらって甘やかされるばかりの印象が強い
冒頭karte.169からさっそく母親に対して嫉妬の表情を浮かべますし
karte.170ではお散歩デートに誘って外で会わないの約束を破ります
山田の心情からすれば我慢できなかったとしても迂闊な行動です
山田は事務所から京太郎との関係で釘を刺されており、
京太郎が心を痛めているのも山田の仕事を守りたいためです
しかし京太郎は山田の我慢の許容量に合わせ約束を緩いものに改定します
迂闊な行動がスキャンダルに発展するリスクも受け入れることになりますが
山田が許容できないなら意味はありませんから
京太郎のほうは更なる成長を見せます
karte.174では自分と付き合うのは修岳館より難しいという山田にも
物おじせずその試練も当然乗り越えてみせると力強い態度を示しました
karte.175でもどんな試練も乗り越えることを仏様に誓いました
ただしkarte.176では京太郎は言葉では威勢のいいことを言う割に
実際の成績のほうはあまり振るっていないことが示され
将来の展開に不穏を残します
karte.177からは新学期が始まり、物語が動き出すのもここからです
トラブルの種になるのはまたもや萌子
karte.167で少しだけ触れていた萌子のお兄ちゃんのアニメ制作ですが
京太郎の知らないところで進行していました
karte.178の冒頭で山田に寂しい思いをさせるシーンがあったばかりなのに
京太郎は流されるままその話数の後半で萌子の家に遊びに行ってしまいます
山田が京太郎に連絡を入れることすら我慢をしている裏で
またもや京太郎は萌子との仲を深めてしまうのです
京太郎は、あくまで下心のない友情から萌子の進路を後押しします
12巻から続いている京太郎が成長を見せたシーンですが
山田は京太郎が自分以外にも頼りになる様を見せることが不満であるとしたら
瓜田で履を履き直すような行動ですね
あとあと火種になることは明らかでした
karte.180でさっそく火種に火が付きます
山田は京太郎が勉強に集中できるように計らってくれたばかりのところで
京太郎が昨日萌子の家に行ったことが山田に知られてしまいます
山田はこれまで見せたことがない不機嫌な表情になり
京太郎に対してもやましいことはないかと詰め寄ります
それでも心当たりのない京太郎に対して山田は怒鳴りつけて駆け出していくのでした
karte.181で京太郎は山田のフレンズ3人からも責められます
特に反応が大きかったのは半沢さんですね
萌子とは下心はないのだから大したことではないと考える京太郎に対し
そう思うのは自分が寂しくさせている側だからで、
それを相手がどう思うかは別であることを指摘するのです
山田を見つけた京太郎は必死に弁明します
山田が嫉妬しているからと言って、
今後萌子とは会わないというような約束はできません
山田以外の異性と関わらないことは不可能だからです
これから高校に行ったり、将来仕事に行ったりしたときに
恋愛とは別で女性と親しくなることはいくらでも考えられます
自分が山田を裏切ることは絶対にしない
だから自分が異性と親しくしていても怒らないで受け入れてくれ
京太郎は真摯に説得します
京太郎がいくら成長しても
山田のほうにも成長がなければ関係は続けられないのですから
しかし山田の返事は怒りの原因はそんなことではない、でした
京太郎は悩み苦しみ、ついには山田に会いたい気持ちが止まらなくなって
深夜に家を飛び出してしまいました
そして風邪を引いてしまいます
山田は風邪で寝込む京太郎の看病に来てくれました
ですが何も話してくれません
山田はまだ怒っている様子です
テーブルの上に置かれていたのはつづくのMVを流し続けるノートパソコンでした
そこには京太郎を思いやる山田の姿が映し出されていたのです
京太郎は謝ります
萌子と会わない約束はできない
しかし黙って萌子と会っていることで山田がどう思うかに無神経だった
山田が人一倍寂しがりやであることも知っていながらサインを無視していた
ですが山田はそれでもまだ許してくれません
この上山田がしてほしい事と言えば京太郎には一つしか思い浮かびませんでした
「杏奈」
山田がずっと望んでいた下の名前で呼ぶことでやっと山田は許してくれました
以上が13巻の物語でした
京太郎の成長が著しいですね
山田はというと京太郎に求めるばかりの態度がますます大きくなって
山田の我儘に京太郎が応えられなかったら京太郎が謝る
という歪な関係が出来上がってしまいます
次は現在進行中の14巻です
14巻からは13巻まで頼もしいばかりだった京太郎の成長に陰りが出てきます
冒頭karte.183で本命校修岳館より偏差値の低い併願校で落第してしまうのです
山田は寄り添い必死に励ましてくれますが、
ここまでの物語で山田が成長を見せていなかったのが悔やまれますね
読者目線では12巻から京太郎に負担を強いてきた我儘ぶりを見せられているだけに
今更優しい彼女面をされても山田に感情移入がし辛い人が多かったかもしれません
最新話karte.189までは、調子を崩した京太郎を山田が支えていくシーンが続きます
karte.185で姉に頼ることを思い出させてくれたのは山田でした
京太郎が山田にそばに居てほしいと言った直後に山田は玄関前に現れます
毎日の山田の他愛のないLINE通話は京太郎にモチベーションを促していました
大事な試験前日に突然眠れなくなったのは山田との会話が少なかったからです
京太郎にとって山田の存在は読者が思う以上に大きかった
山田の支えが少し減っただけで、京太郎は睡眠もできなくなり
ほとんど睡眠時間が取れないまま試験日の朝を迎えてしまいます
karte.188は睡眠不足で試験会場に辿り着くのもおぼつかない京太郎を
会場まで届ける山田の活躍シーンとなっています
ここでの山田は山田らしくなく、おねえや萌子並の有能さを発揮しています
山田のおかげで京太郎は会場までのわずかな時間、睡眠をとることが出来るんですね
ここでの京太郎のモノローグには違和感を感じた人も多かったかもしれません
山田がどの程度京太郎の受験を応援してくれているのか
本当に京太郎のコンディションを最優先にしてくれているなら
12巻や13巻のような事件は起こしていないでしょうからね
最新karte.189で京太郎の修岳館受験がついに終わりました
最後までドタバタ続きで順調とは言い難かったものの
京太郎なりにやり切ったと思えるものだったようです
スマホに来ていた友達からのメッセージを読んで、京太郎はやっと気づきます
自分は一人で受験に挑んでいたのではなかったんだと
このモノローグにも違和感があった人は多かったかもしれませんね
12巻13巻の京太郎の成長ふりをみれば、
そんな初歩的なことに今まで気づいていなかったのはおかしい感じがします
ここまでが最新karte.189までの展開です
14巻では、13巻までと反対に京太郎の頼りないシーンが続きましたね
反対なのは山田もそうです
14巻になってからは山田はほとんど完璧に京太郎の女房役を務めています
13巻と14巻の間で何が起こったのでしょうか
10巻で自分からのキスを果たしてからの京太郎はほぼ完璧なハイスペック主人公です
物語で様々なトラブルに遭遇しますが、京太郎はどれにも適切な対応をしています
京太郎は運動は苦手ですし学校の成績が良いと言っても上には上がいる程度
しかし持てる能力の範囲で毎回最良の結果を出しています
京太郎の行動原理は山田を大切にしたい
山田への一途な愛を貫き、山田の望みはすべて叶えようとします
萌子との距離が近すぎる点が挙げられますが
実際には京太郎は萌子とは必要最低限の接触しかしていません
山田に関係のないところでは積極的な行動をしないので結果流されているだけです
トラブルに巻き込まれるのは主人公の性なので
京太郎本人には過失がないだけに読者の好感度は下がらないですね
しかし完璧だったのは13巻まで、14巻からは精彩を欠いた行動をとるようになっていきます
幕有高校の入試に落ちてからは無能な行動をとるようようになり
本命修岳館の受験日には自分のことも一人で出来なくなってしまいます
なぜか成長が退行してしまったような印象を受けますが試験の結果はどうなるのか
ヒロイン山田杏奈は成長しないヒロイン
主人公が解決するトラブルのほとんどは実は山田が発端となっています
フラモブ事件もそもそもはモデル、役者の仕事を続けたい山田の希望を叶えるために
京太郎が泥をかぶる結果になってしまったのが経緯でした
11巻は山田の芸能活動が京太郎の負担となっていく物語です
山田の魅力を押し下げているのは
京太郎が苦しんでいるのに山田から行動を起こす様子がない事でしょう
山田の仕事が原因で起こるトラブルなら本来であれば山田が解決すべきです
しかし京太郎が山田のキャリアを守るために耐え難い苦しみを背負っているのに
山田のほうが京太郎を慮ってくれる様子はありません
文化祭は京太郎より事務所の命令を優先して欠席してしまいます
外で会わない約束は山田のために始まった事なのに本人は不平を述べるばかりです
12巻冒頭では罠に嵌めるような形で家に誘い込み両親に黙っての外泊をさせます
山田の行動で目立つのは萌子との確執です
何度も楽しみにしていた文化祭ライブだったはずなのに
会場で萌子たちが居た事を見ただけで帰宅してしまうのです
この問題は山田が自分で成長して乗り越えなければならなかったはずですが、
二人が辿り着いたのは京太郎が山田の我儘な部分も含めて
まとめて包み込んで愛することを誓う一方に負担の偏った結末でした
続く同棲編でも山田に成長の様子は見られません
京太郎に構ってもらえることを喜ぶ甘やかされた姿が続きます
山田の成長のなさは新たなトラブルを引き起こします
京太郎が山田に黙って萌子の家に行っていたことが原因で山田の感情が爆発
山田は感情に任せて京太郎を怒鳴りつけてしまいます
結果として試験日前日の京太郎に風邪を引かせることになってしまいました
ここで二人が出した結論は京太郎に山田への思いやりが足りなかった、です
12巻に続き、13巻でも山田が感情を抑えられなくなったら
それは山田を寂しくさせた京太郎が悪い
山田の望みが叶わないことを京太郎が謝り、山田が許すことで事態は終わりました
救いがないのは、成長がないままの山田を物語が肯定している事でしょう
物語は山田に反省をさせたり我儘の報いを受けたりする展開にはなりません
僕心のヤバイやつは主人公市川京太郎がどこまでも成長し
美人で大金持ちで芸能人の恋人を手に入れる話になっていきます
しかし最新14巻からはこの関係にも変化を迎えます
渋谷幕有高校に落第してからの京太郎に
13巻までの成長が消えたような情けないシーンが目立つようになります
京太郎とは反対に頼もしい行動をとるようになるのが山田です
ショックを受ける京太郎に寄り添い、励まし続ける山田の様子が描かれます
karte.188では体調管理が出来なくなった京太郎を
ベストコンディションで試験会場に送り届けるミッションをやり遂げました
14巻の山田は13巻までとは人が変わったようで
京太郎が情けなくても支え続ける良妻として描かれるようになりました
トラブルの種になっているのは山田だけでなく、萌子もそうであると言えるでしょう
12巻以降で起ったトラブルの原因は山田の萌子に対する嫉妬の感情だとしたら
萌子が京太郎と近づきすぎることがその一因だという事が出来ます
12巻13巻で起った大きなトラブルは
karte.161で萌子が図書室で京太郎の隣に座ったところからが発端でしたね
萌子と京太郎が話すシーンはとても親しげです
しかし萌子は山田とも話すシーンが多く、山田とはそれ以上に親しげです
山田は京太郎には感情をぶつけるのに萌子に悪感情はないのでしょうか
また萌子は自分が二人のトラブルの原因となっている自覚はないのでしょうか
萌子が京太郎に恋愛感情で接していると受け取れるシーンはありません
しかしkarte.178karte.179は山田でなくても一線を越えている部分があります
萌子はLINE交換したあたりから京太郎との距離が近かったのですが
京太郎と山田の正式な交際が始まったことを知ってからもそれが変わりません
萌子には初期から察しのいい描写が多くて、
山田に恋愛の機微を教えるシーンもあるだけに
山田の感情に気付いていないなら違和感があります
根本的な原因は山田が精神的に幼い事だとしても
親友の嫉妬心に無神経なのは萌子も9巻以降で聡明さを落としたと言えますね
改めてまとめてみて、完成度の高さに肝を抜かれました
交際が始まって我儘が目立つようになった山田は以前ほど魅力的に描かれていませんね
3巻冒頭から自分の好意に気付いた山田は自分のほうから積極的にアプローチして
二人の間にあった問題を次々と解決していく有能ヒロイン
山田の活躍で物語はスピーディーに展開するようになりました
しかし京太郎が修岳館受験を目指し始めた9巻を境に山田の立場は変化します
山田が居ることで京太郎の勉強が阻害される場面のほうが多くなるんですね
山田がトラブルを起こすたびに京太郎は勉強を中断して集中が削がれることになります
しかしその度に京太郎は成長もしてきました
主人公に様々な課題を突きつけ、結果として主人公の成長を促す存在
つまり9巻からの山田の物語上のポジションは「敵役」です
8巻までは主人公をリードするナビゲーション役だった山田を
9巻からは進行を阻害するトラブルメーカーにスイッチさせています
僕の心のヤバイやつはヒロイン山田杏奈の魅力に比重を置いた作品なので
山田が愛おしいと感じられなくなれば作品自体も魅力を損なうのですが
それを差し引いても京太郎の成長物語として十二分に面白い
主人公に成長を促す役割として、前半の助けてくれる存在から後半は試練を与える存在に
山田の行動原理は何も変えずにこの切り替えを行っています
ラブコメ漫画は人間間トラブルで話を作っていくので
ヒロインは見た目の部分を除くと人物的に尊敬できる有能なほうが稀だったりします
ヒロインが有能な作品はストーリーが痛快で大きな加点になりますが
かといってヒロインが精神的に未熟なトラブルメーカーである場合でも
それでマイナス評価とはならないですね
一時の勢いには及ばないまでもラブコメ作品としてSクラス以上の評価です
11巻から最新話までのストーリーをまとめてみました
ここまで書いたことは全て「フェイク」です
わたしが本当の物語だと考えているのは12巻考察でまとめた通りです
桜井のりお先生は11巻辺りから2通りの解釈が可能な物語を描き続けており
読者には誤解した解釈のほうを真実だと思い込ませています
今回まとめてみたのは誤解させた解釈でした
ここから最終回までの展開で物語の隠された部分が明らかになっていき、
誤解が正された山田は最高のヒロインとしての輝きを取り戻す
わたしは今後の展開をそのように予想しているのですが・・・
近い演出の作品は他にもあったとは思います
しかしその場合、長くても2時間で終わる映画、一晩で終わるゲームか小説、
じっくり考察したり他の読者と議論する暇は与えないのが前提です
僕ヤバは単行本が1冊50万部以上、読者は世界中に数百万人、
考察や議論の場はネット上にはいくらでもあります
仕掛けが11巻から始まっていたと考えるなら
2年以上を経って未だに読者に気付かせていない・・・、という事になるようです
そんなこと、あり得るでしょうか・・・?
最終回に向かって真実が明らかになるにつれ
僕の心のヤバイやつ、山田杏奈は奇跡的大逆転を巻き起こす、のかもしれません
しかし奥義の神髄は随所に残した逆転のフラグに今も気付かせていないこと
本当の奇跡が起こっているのはまさに今、なのかもしれませんね
(2026/4/19UP)
