13巻以降の話数の感想を書いていこうと思います
以前からツイッターでも書くようにしたんですが文字数が少なくてほとんど書けなかったので
毎話更新していく予定なので先の展開でUPした時点の分析が後の展開で否定されることもあると思いますが
一度書いたものは修正しません
(文章が分かり辛かったり、誤字脱字など内容が変わらない形の修正はします)
前回考察を読んでからでないと意味が分からない箇所が出てくるのでこれを読まれる方はその前に必ず12巻考察記事をお読みください
勿論、原作karte.1~karte.168も必読!です
異論反論含め、感想ご意見大募集
コメントにてお願いします
今回は映画に備えて早めに上げたかったんですが
結局間に合わず映画視聴後になってしまいました
萌子の合格祝いと京太郎のモノローグから始まります
「嫉妬心が沸かない」
京太郎の成長を表した台詞なんですが、これだけでいろいろと考えてしまいますね
裏返せば、京太郎は3年前は木下と高野に嫉妬心があったという事です
嫉妬心(がすべてではないんですけど)から、
木下高野と連絡を取らなくなったり中学でも友達が作れなかった
小学校時代の木下と高野は今の萌子以上の親友の間柄だったのに
この台詞で二つの成長が感じられますね
ひとつは萌子の合格に嫉妬心を感じなくなったこと
もうひとつは、3年前の自分に嫉妬心があったことをすんなり認めていることです
より大きな成長は後者でしょうね
同じ学校を受験したわけでなし、萌子が嫉妬の対象にはならないのは当然ですから
しかし少し前までの自分を振り返って、自分の中に嫉妬の心があったと認められるのは
中学生らしからぬ成長ふりですね
チューチュートレインのイントロダンスを踊る萌子
やりたかったんだろなぁ
まだ合格していないのは京太郎、にゃあ、カンカンの3人ですね
ももちゃん登場
いきなり京太郎に抱き着いてきたももちゃんに驚く山田
すぐに京太郎を引き離そうとしています
このときの表情が可愛い
京太郎にほかの女性が近づいた時の山田の反応は、やっぱりこうですよね
karte.164と比較してみるとkarte.164の山田は明らかに様子がおかしかったですね
今回は、ももちゃんが有能さを示したももちゃん回だったと言えます
シーンはほんの数コマですが、萌子とももちゃんの関係の深さが伝わりますね
合格通知を受けたのはついさっきで、そこから直でカラオケに来たわけですから
ももちゃんのプレゼントが事前に買ってあったものであることは明らかです
ももちゃんは萌子の合格を確信していたんですね
そしてもうひとつ、ももちゃんとおねえ、桃山晶と市川香菜の関係もわかる回でした
ももちゃんは昨晩のおねえの様子を京太郎に教えます
自分には良い師が居ないと語る京太郎に
香菜が本当はどれだけ京太郎を心配しているかを教えることで
ちゃんと京太郎にも師と呼べる人がいることを示し、また京太郎に自覚を促しています
前回も書きましたが、京太郎の不合格はおねえにも深いダメージを与えていると感じましたね
香菜は、自分の態度が京太郎に対して冷たいと自覚しつつ
あえて京太郎の自覚を促す作戦として前回karte.184であのような態度を取ったわけです
香菜にも思惑があって京太郎に冷たくしていたのだとしたら
ももちゃんが内緒をばらしたのは作戦を台無しにする失言だったことになります
ももちゃんは香菜の意図をくみ取らず「失言をしてしまった」んでしょうか
そうではないですよね
ももちゃんは、香菜の意図を十分に汲み取ったうえで
それでは京ちゃんには想いが伝わらないから作戦をフォローしてくれたんでしょう
そもそもなぜ、京太郎は香菜を師とは認識していなかったんでしょうか
山田(と読者)の視点で言わせてもらうと「ちょっと待て」となる台詞ですよね
でもわたしはおねえが京太郎から師匠と認識されてなかった理由がなんとなくわかります
中学1年生の時、京太郎は林間学校に行きたくないと言い出した
香菜は京太郎の小説を書きたいは嘘、現実からの逃げであることを知りつつ、
甘えを窘めることが出来ませんでした
それどころか、両親に説明する役割まで代わってやってしまいます
山田のことを知った時もそうでした
京太郎の気持ちを察した香菜は、最初京太郎には山田を諦めるように促します
京太郎にとって山田がどれだけ重要な存在であるかも
京太郎が学校で明るくなったのは山田の影響が大きかった事も知らず
ただ京太郎に傷ついてほしくないで行動してしまうのです
おねえは京太郎のやりたいことを手助けし、成功をサポートしてくれることには
完璧な支援者なんですが、京太郎が試練を迎える場面では
試練を取り除くと同時に成長の機会も奪ってしまう過保護すぎる面がありました
これは京太郎のためというより香菜のほうが京太郎が傷つくのを見るストレスに耐えられないのではないでしょうか
わたしもこれまで香菜は京太郎の師足りえていなかったと思います
今回の香菜は京太郎に厳しくしようとしていますが
(これは香菜の成長でもあります、おねえも成長しているんですね)
慣れていないので適切な距離感が分かりません
ももちゃんも香菜のそういった弱点を見抜いているんですね
実際、karte.184のおねえは京太郎をネガティブにしてしまっただけで
自覚を促すに至っていませんでした
しかしももちゃんとのやり取りがきっかけとなって
京太郎はおねえの意図をくみ取り勉強への集中力を回復させます
違いが如実に判るのがkarte.184とkarte.185のイマジナリーへの接し方だと思います
普段は完璧に見えるおねえも後輩を指導することに関してはももちゃんのほうが上手
ももちゃんが直接アドバイスを送ったのは京太郎なんですが
ももちゃんがフォローしたかったのはおねえだった、という
ももちゃんとおねえの関係性が見える良エピソードでした
対人関係に察しては通用しません
思いやりでやっているつもりでも香菜のやり方は独りよがりだよ
ちゃんと態度で、言葉で、はっきりと意思を伝えなければいけないよ
(特に京太郎相手には!)
ももちゃんはそれを京太郎たちに伝えるために今日、この場面に来てくれたんですね
そしてももちゃんのこういった部分こそ
京太郎、山田、おねえの3人に足りていない部分でもあります
ももちゃんはわずかなやり取りで3人が今、最も必要としているものを示してくれました
そしてももちゃんがこういう立ち回りをするという事は現在のおねえが本調子ではない、
いつもの二人の関係は暴走するももちゃんをおねえがフォローする役割です
今はその役割を交代しないといけないくらい
ももちゃんから見ても現在のおねえはダメージを受けているのかなと思いました
深夜まで勉強する京太郎におねえが参考書の差し入れをします
今年の入試問題の出題率を分析した資料です
「今年の」という事は今月中に行われた高校入試の問題を集めて解析したんでしょうか
プロの講師のようなことをしています
時間もかかったでしょうね
おねえの偉大さが分かる一方で
直接教えたほうが効率がいいのでは、それも出来ない状態なのかと心配になる面もあります
おねえも戦っているんですね
ももちゃんの手助けもここまで
おねえを本当に助けられるのは京太郎の成長だけなのです
深夜1時半、京太郎がおやすみメールを送った直後、山田からの着信が来ます
山田はこんな時間に市川家の玄関前まで来ていたのです
次回は深夜会議ですね
今回はつなぎ回で、この回だけで見るなら見どころの少ない回だったと思います
しかし先の展開まで読み進んでから後で読み返すと
いろいろな発見がある仕掛けが施された回だと感じました
山田はなぜこんな時間に京太郎の言えまでやってきたんでしょうか?
山田は普段、11時半に就寝します
山田の行動を推測しますと・・・
11時頃に両親には就寝すると嘘を付いてこっそりマンションを抜け出し
京太郎の自宅近くで深夜に2時間ほど京太郎のLINEを待っていたことになります
まあ、あり得ないことではない
京太郎は寝間着の上にコートだけで一晩を過ごしたんですから
ただし山田はこれまで極めてロジカルに行動してきたキャラクターであったことは忘れてはいけません
山田の奇行にはこれまで必ず理由がありました
両親に見つかれば大目玉ですし深夜の訪問は市川家にとっても迷惑
京太郎の睡眠時間を奪う事が受験にとってもいい事なはずがありません
なんとなくでこんな大胆なことはしないだろうということです
つまり山田は明確な理由があってここに来たはずなんですが・・・
何かを伝えに来たんでしょうか
それはこの時間でなければいけない内容なんでしょうか
翌朝では不味かったんでしょうか
これらにはちゃんと理由があるはずだろうという事です
ただしその理由が判明するのは次回とは限りませんね
山田に目的があるにせよ、その目的を遂げられるとは限りませんから
深夜会議はkarte.156でもkarte.174でもありましたが
どちらもかえって二人の溝を深めるきっかけとなってしまっています
今回も山田が京太郎とのコミュニケーションに失敗してしまったら
読者目線では山田は訳の分からないことをして
またもや京太郎の受験の邪魔をしただけのように見えてしまうかもしれません
ここから後は上り調子で京太郎のコンディションが回復していけばいいのですが
残り話数を考えると、すんなりとはいかなそうな気がします
緊迫の中、次回につづく!
(2026/2/16UP)

