13巻以降の話数の感想を書いていこうと思います
以前からツイッターでも書くようにしたんですが文字数が少なくてほとんど書けなかったので
毎話更新していく予定なので先の展開でUPした時点の分析が後の展開で否定されることもあると思いますが
一度書いたものは修正しません
(文章が分かり辛かったり、誤字脱字など内容が変わらない形の修正はします)
前回考察を読んでからでないと意味が分からない箇所が出てくるのでこれを読まれる方はその前に必ず12巻考察記事をお読みください
勿論、原作karte.1~karte.168も必読!です
異論反論含め、感想ご意見大募集
コメントにてお願いします
二人は仲直りできたはずのに、どこか納得のいかないkarte.182
まずはストーリーをなぞってみます
深夜に飛び出した京太郎でしたが、
女子中学生の住むマンションに深夜に押し掛けてどうするつもりだったのか
やっぱり山田には会えず寒空で一晩を過ごしてしまいます
当然のことく体調を崩してしまう京太郎
とても深刻なシーンなんですが絵が可愛いのであまり悲惨さがありません
看病するおねえが可愛いですね
この日は入試1校目の二日前です
京太郎の志望校は
第1志望修岳館(偏差値70~74)
第2志望永和大付属(偏差値65~72)
第3志望双葉台(偏差値60~67)
ですから渋有は第4志望ですね
京太郎の学力なら体調さえ万全ならA判定の学校ですが
体調のことは誰にも知らせてほしくないという京太郎
とはいっても学校に休みの報告を入れないわけにはいかないんですが
一方、京太郎の欠席を心配する山田です
山田視点では昨日は「怒ってんだよ!!」→「違うよ」で別れたきりです
その後の深夜の電話も拒否しています
山田のほうも心境は最悪でしょうね
そんな様子を見て相談する3人
「山田さんが可哀想」
半沢さんは山田の何を可哀想だと思ったんでしょうか
萌子は進路で市川が背中を押してくれたことに感謝していることを話して、
自分たちにもなにかできないかと言い出します
すこし脱線
どうやらですが、萌子の両親説得は成功したということで良さそうですね
京太郎が勝手に納得していただけなので、
最終的にどうなったかは厳密には謎のままだったんですよね
雪遊びに混ざっていたことで受験はなくなったとも取れなくもなかったんですけど
萌子の進路の話は解決したと結論できそうです
そこに現れたのが校内を撮影する原さん
卒アルに載らない写真集めは原さんが勝手にやっていることだと思うんですが
堂々とスマホで撮影していますね
それを見て山田も校内を撮影して回ります
撮影するのは京太郎との思い出のあった場所ばかりですね
前回の校舎裏も撮影していますね
その様子を萌子に見られてしまいます
ここで、山田は萌子兄のつづくのMV作りを知っていたことを萌子に話します
萌子に教えられるまでもなく、山田はMVのことを知っていたんですね
やはり山田の怒りに浮気疑惑は含まれていなかったことは確かなようです
萌子はつづくの作詞が京太郎であったことをここで知ります
(もともと予感はあったようですが)
それをヒントに萌子が何かを思いついたようです
翌日、京太郎の病状は昨日より悪くなってしまったようです
魘される京太郎と、看病する誰かの手
市川家に入り込んで料理をしている山田ですが、突っ込むのは今更ですね
おねえが知らせなくても京太郎が学校を休んで山田が訪ねてこないはずがい
制服を着ていますがkarte.177から午前授業ですので
放課後に学校から直で市川家に行けば昼食時に間に合います
作っていたのは病人には有難いおかゆと、オニオングラタンスープでしょうか
オニオングラタンスープはもともと山田の好物で、レシピも雪菜由来です
包丁を使わないなら山田にも作れるでしょう
京太郎より旨いかもしれませんね
一人で鍋をしたりして山田はわりと料理ができます
しかしそれを山田は自分で食べ出してしまいます
山田はまだ怒っているんでしょうか
ここで京太郎はテーブルの上にパソコンがついていることに気付きます
前半は見慣れたつづくのMVラフでしたが後半が違います
学校の写真にさし変わっています
映っている場所は京太郎にとっても思い出深い場所ばかりです
京太郎には山田への恋しい気持ちが溢れてきます
同時に、山田も自分に対して同じように思ってくれていたことを思い知り
山田にどれだけの我慢を強いていたのかを思い知るのでした
京太郎は山田を呼びますが山田は答えてくれません
何度も呼びますが無反応です
「くそデカアホ女」
完全に意表を突いた一言には山田もついに反応してしまいました
京太郎は心からの謝罪をします
山田が寂しいのメッセージを何度も送っていたことに気付いていたのに気付かないふりを続けてしまった
山田に我慢を続けさせてしまったことを
しかし山田はそれだけでは許してくれませんでした
「杏奈」
京太郎はついに山田を下の名前で呼びます
それは山田がかなり以前から、ずっと望んでいたことでした
二人の関係が修復されるとともに京太郎の病状も回復し、
ついに明日、1回目の高校入試試験を迎えます
2つ並んだスープの皿が微笑ましいですね
一見、何かの事件が解決したように見えますが
京太郎が山田に謝るべきは本当に勉強が理由でも山田の機嫌を疎かにしたことだったんでしょうか
京太郎が受験勉強に集中することは山田に対して申し訳ないことだったというんでしょうか
それで京太郎は受験を戦えるのでしょうか
京太郎の人生のかかった戦いは数々の不安に目を瞑りながら始まってしまいました
・・・・・・・・・
気になるのは山田が京太郎の受験勉強にちっとも協力的ではないように見える点ですね
一生を左右する高校受験の直前の時期ですら
京太郎が勉強を優先して自分に構ってくれなくなるのが許せなかったんでしょうか
だとしたら山田が子供すぎます
これから二人は別々の高校に進学し普段の生活で会えることは少なくなり
中学生を理由にセーブしている山田の仕事も高校進学を境に本格化します
それで二人はやっていけるのか
karte.181とkarte.182の京太郎の言葉は何がどう違ったんでしょうか
karte.182では京太郎は山田を寂しい状態で放置したことを謝りました
将来のための勉強が理由でも山田を寂しくさせることはいけないことだというわけです
しかし理由がつづくのMV制作のため、ひいては山田を喜ばせるためだったとしたら
サプライズプレゼントの用意をしていたようなもので寂しい状態で放置したとも言えなくなります
山田はMVを作っているのが萌子兄であることも最初から知っていたことも話のおかしな点です
違いは山田の寂しいのメッセージに気付いていたかどうかですね
しかしそれが「違うよ」「そうだよ」と正反対の反応をされるほど大きな違いだったのか
山田の行動には不可解な点が感じられる気がします
しかし、山田が不可解な行動をとるのはこれが初めてではありませんでしたね
11巻でも12巻でも山田の行動にはおかしな点がありました
11巻はkarte.154、京太郎が外で会うのをやめようと言い出した大事な場面ですね
京太郎が山田と外で会わないようにしたのは山田の仕事に差し支えると思ったからです
ただでさえプライベートを制限されている山田が更に不自由を強いられないためです
この提案は京太郎にとって耐えがたいものでした
しかし現に不自由を強いられているはずの当の山田本人はあまり苦にした様子がありません
karte.144で仕事を理由に京太郎に嘘を付かせたことにはあんなに苦しんだ様子だったのに、
それよりも大きな決断をさせたことへの深刻さはありませんでした
12巻はkarte.166でライブに来なかった事件ですね
なぜ山田は一人で帰ってしまったんでしょうか
萌子が居れば外で京太郎と二人っきりになってしまう心配もなかったはずです
受験組の輪の中に勉強のできない山田は入りづらかったんでしょうか
それもおかしいですね
京太郎と萌子、木下が塾で会っていることを山田が知ったのは大晦日karte.173
山田は木下が左小出身で今は私立中学に通っていることは知っていますkarte.118
私立中学の生徒は付属校に行けるので普通は高校受験するとは思われませんkarte.145
karte.166時点では山田は木下も受験生であるとは知らなかったはずです
真相は現在も明かされていません
これらの謎は「僕の心のヤバイやつ 12巻考察」で読み解いています
今回もその流れに沿って山田の行動の謎を追っていこうと思います
「僕の心のヤバイやつ 12巻考察」に続いてその後の13巻のストーリーの流れも
「僕の心のヤバイやつ 感想karte.169~karte.178」
「karte.179「僕は後押ししたい」感想 13巻11話目」
「karte.180「私は積もり積もる」感想 13巻12話目」
「karte.181「僕はくそゴミ」感想 13巻13話目」
で感想を挙げています
ここからの文章は上記のリンクをすべて読まれているものとして書いていきます
ただしその前に3つのことを前置きさせてもらう必要があります
一つ目は、karte.182はkarte.169からkarte.196までの13巻14巻に跨る
シリーズエピソードの中では中盤に過ぎないということです
karte.182のエピソード内で二人が出した結論は最終的なものではなく
これから始まる大きな事件のきっかけに過ぎません
事件はまだ解決していないどころか始まってすらいないのです
karte.182でのできごとをきっかけとして
これから京太郎と山田の二人に大きな危機が訪れることになります
二つ目は一つ目に関連する話となりますが、
わたしたちはまだエピソードの半分しか読んでいないのですから
判断材料となる情報もすべて与えられているわけではありません
今時点で書けることはあくまで今の時点での暫定的なもの
これからストーリーが進むにしたがって更なる事実が明らかになり
それによって解釈も変わっていきます
僕ヤバのことですから大きなミスリードがすでにいくつも仕掛けられていることでしょう
三つ目はkarte.182とkarte.156の類似性です
わたしは今回のりお先生が使ったと思われるミスリードの手法は以前に覚えがあります
karte.156は二人がついに一夜を共にするという読者待望のシーンが描かれました
しかし「僕の心のヤバイやつ 12巻考察」で分析したところだと
karte.156で本当に描かれていたものはそんな美しいシーンではありませんでした
外で会わない約束の撤回を迫る山田に対しその真意を確かめず
本来は二人で話し合って決めるべき大事な約束を一人で決めて押し付ける
一種のDVを迫る京太郎の姿だったのです
karte.156で二人の本当の関係を描いていたコマは2コマだけ
6ページの1コマ目と2コマ目です
日に日におかしくなっていく京太郎に山田が恐怖を感じるシーン
この恐怖のシーンをそのまま描いてしまわず
二人が初めて同衾するという感動の場面に挟むことで読者の目から隠しました
今回でいうと山田杏奈を京太郎が下の名前で呼ぶシーンがそれです
このシーンが読者にとって待望の、このシーンが描かれる=ハッピーエンドの勝利フラグだと認識される非常に記号的要素の強いイベントであることは言うまでもありません
だからこそ残酷な事件の始まりを覆い隠しショッキングな出来事を希釈させるミスリードに活用するにもとても贅沢な素材になるでしょうね
ここまで引っ張った「杏奈呼びイベント」をミスリードで使い捨てるとは誰も思わないからです
「杏奈呼びイベント」を出されたらどんな不自然な流れでも読者は受け入れてしまうでしょう
「karte.181「僕はくそゴミ」感想 13巻13話目」で書いた現状分析は、
karte.182には裏付けとなる描写もありませんが内容を否定する新事実もありませんでしたので
今でもおおむね正しいものだったかなと思っています
やっぱり山田の怒った原因は、京太郎の成績低迷で当惑しているときに加えて
さらに試験4日前にも関わらず勉強していなかったことを知ってショックを受けたからです
その夜、京太郎は山田への対応の何がまずかったかを自問自答するシーンが描かれました
京太郎が悩むシーンが描かれているとき、というのは
時を同じくして山田も悩んでいるシーンでもあることを暗示していることが多い
京太郎が悩んでいたあの時間、山田も京太郎への接し方のまずさを反省していました
現在、京太郎の受験は絶体絶命の危機を迎えており、
その原因が京太郎の生活態度、京太郎自身の落ち度であることは確かです
しかしそうであるからこそ京太郎を支えなければならない自分が
真っ先に取り乱し、京太郎の精神をかき乱す行動をとってしまった
成績が下がったタイミングでさらなる追い打ちをかけてしまったことで
京太郎のコンディションをますます悪くしてしまったはずです
山田はここからどうすれば京太郎を救えるのかを悩んでいました
その答えが出ないうちは自分に京太郎と話す資格はありません
京太郎から着信が来ても出るわけにはいきません
今の自分では京太郎にいい影響を与えることはできません
あくる日京太郎は学校を休んでしまいました
あの後さらに何かあったのでしょうか
山田の考えていることは京太郎に頑張ってもらうために自分は何ができるのかです
山田は萌子の提案に乗り、つづくMVの京太郎のためだけの特別版を作ってもらうことにしました
山田は市川家に訪れ、京太郎の病状を知り、留守番と京太郎の看病を買って出ますが
昨晩の悩みの答えはまだ出ていません
つづくMVで京太郎は元気になってくれるかもしれませんが
勉強に真剣さが足りない根本的問題とは無関係ですものね
京太郎からの呼びかけを無視していたのは怒りではありませんでした
山田はむしろ自分が謝りたかったのです
しかしそれをどう伝えていいのかの答えをまだ出せていませんでした
今日、山田は京太郎とイチャイチャをしにしたのではありません
明日に備えて引き締める為に来たのですから山田も自制しないと遊んでしまいます
「くそデカアホ女」
この一言は完全に山田の意表をついていました
これには山田も思わず反応してしまいます
さらに京太郎は山田に対して自分に謝ってきます
自分の怒りの原因は寂しい気持ちは態度で出していたのに
それらを無視していたからではないかというのです
この言葉は山田の考えていた事とは全く別のことでした
京太郎が勉強に集中していることが理由なら寂しくても自分は怒ったりしません
しかし山田は途中まで出かけた言葉を飲み込んで、あえてこういいました
「そうだよ」
山田は嘘を付いたのです
はい、というわけで「そうだよ」がそもそも嘘、というのがわたしの現時点解釈です
なぜ嘘だといえるんでしょうか
「A」
karte.55karte.56karte.57
中学受験失敗が原因で京太郎が一時期登校拒否だったこと
京太郎がそれをいまだに乗り越えられていないことを知る
「B」
karte.82
「私も見たいんだよ?」
京太郎が自分を応援してくれたように自分も京太郎の頑張りを応援したい
京太郎が頑張る姿を自分も見ていたいと告げる
「C」
karte.85
「頑張っているの見ると・・・自分も嬉しいとか・・・
尊敬しちゃって・・・いつか嫌われちゃうんじゃないかって・・・不安になったり」
京太郎が努力する姿を山田は尊敬している
これは山田が京太郎を好きになった大きな要因でもある
「D」
karte.103
「チビじゃないよ」
山田は京太郎がすごいことをみんなにも知ってほしい
京太郎の凄さが世間に認められていないことを歯痒く思っている
「E」
karte.106
「悔しいって気持ちを忘れないことそれが前を向くために一番大切なんだって」
山田は挑戦することの大切さを両親から教わって育ちました
「F」
karte.124
「でもそれぞれやりたいことや目標がちゃんとあるってことじゃん!
それってすごいことだと思う・・・!」
夢を叶えるために時には距離が離れることがあってもそれをネガティブに捉えていない
「G」
karte.126
「難しいことをちゃんと難しいってわかっててネガティブになって
勝手に落ち込んで文句ばっか言ってそれでも諦めないのが
私の好きな市川京太郎なんだよ」
山田は努力し続ける京太郎を応援するのが好き
「H」
karte.135
大学生に京太郎の勉強を見るようお願いし、
自分は邪魔にならないよう京太郎から離れる
「I」
karte.136
京太郎の勉強の邪魔にならないように体調を黙って隠れていた
「J」
karte.138
京太郎に頑張れる理由を聞く山田
京太郎にとって勉強の努力はこれまでの自分を肯定する行為だった
「K」
karte.139
京太郎の夏休みは塾続きで合宿が終わったら遊べない
京太郎が勉強優先で山田と構えないのは最近始まったことではない
「L」
karte.142
京太郎の成績が上がったことを泣くほど嬉しがる山田
遊びを我慢するのは辛くても京太郎の努力が報われるのはそれ以上の喜びがある
「M」
karte.151
萌子の挑戦を安易に促さない
諦めることの辛さも知っている
「N」
karte.152
京太郎がクラスに認められていたことを我が事以上に嬉しがる
「O」
karte.169
勉強で構ってくれないと愚痴っていた
「P」
karte.169
自分を置いて母親と勉強する京太郎にむくれる
「Q」
karte.174
勉強漬けの生活でも京太郎が楽しそうにしている様子を見て喜んでいた
「R」
karte.178
すれ違う京太郎とほとんど会話もできず寂しそうに見送る山田
「S」
karte.178
LINEを我慢する山田
「T」
karte.179
我慢しきれずワン太郎を理由にしてLINEする山田
「U」
karte.180
一緒に雪遊びするより京太郎を勉強に集中させる山田
「V」
karte.181
萌子の家に行った理由はつづくのためで、報告が遅れたことを謝る京太郎に「違うよ」
「W」
karte.182
山田の寂しいのサインに気付いていたのに見えないふりをしていたことにごめんに「そうだよ」
「ABCDEFGHIJLNQUV」15ヶ所が
京太郎を勉強に促し、努力が報われてほしいと願う、また報われたことを心から喜ぶシーン
「W」1ヶ所だけが勉強ばかりしていることに反対しているようなことを言ったシーンです
「ABCDEFGHIJLNQUV」を全部否定する解釈と
「W」1ヶ所を否定する解釈を持ってくるとでは後者のほうが圧倒的に簡単だからですね
山田が誠心誠意京太郎の勉強を応援している証拠は山のようにあるんですね
対してそれに反する証拠が「W」1個だけなら
「今は自分が我儘だと思われてもいいから京太郎のメンタル回復を優先させた」
「ここまで悩んで出した結論に再度違うよとは言えなかった」
「本当にただ合格を願っているだけと伝えることが受験生には却ってプレッシャーになる懸念」
等々
この場で山田が京太郎に嘘を付いた理由ならいくらでも思いつけそうなので
「KOPRST」は山田が我慢している描写ですね
しかし山田の我慢は少なくともK、夏休みには始まっています
我慢なら2学期より前からしており、それより後にLやQの我慢が報われたことを喜ぶ描写があった
karte.180で突然怒り出した原因がそれだとする京太郎の分析には無理筋な面があります
そもそも13巻はわりと遊んでる描写のが多くて我慢させてたという説明に同意がしづらい
山田の怒った理由は、あくまで京太郎の勉強に本気ではないこと、だとして考えますね
で、状況としては
・1/3のシミュレーションテストでは黄色信号が灯っている
・なのに入試4日前に勉強以外の理由で萌子の家に行った
・不真面目な生活態度に対して怒っているのに浮気の言い訳をしだした
・入試3日前、京太郎の合格と健康だけを願う山田の思いを無視し深夜に飛び出し外で一晩
・結果試験直前で風邪を引く
・学校は休み、試験1日前2日前が勉強できずに潰れる
この状況で泣きながら謝ってきたことが勉強しすぎで寂しくさせたことだというんですね
山田から見ればあまり勉強しているように見えないんですけど
山田はどうするのが正しかったんでしょうか
再度「違うよ」と間違いを指摘し、
今の彼の行動はすべて間違いで
怒っている理由は全くの正反対で恋人の気持ちを少しも理解していない
今謝った内容は真剣に受験を応援している山田に対しての侮辱に等しい
と伝えるべきなんでしょうか
明日は試験当日です
病状もまだ万全といえません
山田は今日中に京太郎を試験に迎えるコンディションに回復させなければなりません
京太郎が謝罪した内容は山田には想定外のことでした
思考の猶予時間は数秒です
山田が咄嗟にできたことは京太郎の言葉を否定しないことだった、
というのは突飛な解釈でもないかと思いますがどうでしょう
山田が京太郎に嘘を付くはずがないだろうという前提のあるなしで解釈が違ってくると思います
わたしは山田は嘘は嫌いですがそれでも「京太郎のため」であれば嘘でもつくと思います
このあたりで京太郎の言い分のほうも整理しておきましょう
萌子の家に行ったのはつづくのため、ひいては「山田のため」
試験3日前の深夜に飛び出してマンションに行ったのは「山田のため」
風邪をひいてしまったけどそれは「山田のため」
試験前日前々日勉強できなかったとしても「山田のため」
ふむむ、京太郎、「山田のため」を勉強からの逃げ道に使ってませんかね
「遊べないのが辛い、寂しいのサインを送っていた」は本当に山田のことを言ってるんでしょうか
京太郎も嘘を付いていませんかね
わたしの視点だと京太郎のことばかり悪く書きすぎでしょうか
「X」
karte.178
試験4日前に勉強以外の理由で友達の家に行く
「Y」
karte.181
試験3日前の深夜に山田に会いたくて家を飛び出す
「A~Y」までの事実を精査するとこのようになったのですが
構図としてはやはりkarte.154と同じですね
karte.154も事実を精査すると京太郎が疎遠にしたいと言い出したほうなのですが
そんな恋人への不条理が相手を思いやる立派な行動かのように描かれていました
山田に嘘までつかせて慰めてもらっているグロテスクなシーンを
杏奈呼びのイベントで装飾して幸せそうに見せるやり方はkarte.156の手法と同じです
「そうだよ」は京太郎が言ってほしかった言葉だったんです
「私の気持ちをわかってくれたんだね」
「私が怒ってたのは昨日までの京太郎、今の京太郎はもう何も悪くないよ」
よく考えると行動のつじつまが合わないとか
それでいいなら萌子兄がMVを作っているのを知ってる時点で怒る必要もなかったとか
どうでもいいんです、京太郎が泣き止んでくれるのであれば
杏奈と呼ばれたときに見せた輝かしい笑顔はどこまでが本当だったんでしょうか
もしkarte.182を読んで、
山田の行動がわからないとか
京太郎が謝って山田が許す関係になっているのが理解できないとか
山田が我儘にしか見えないままで解決した風になってるのがおかしいとか
そういったどこかに気持ち悪さを感じた意見があったら
それを含めて作者の描かれた意図通りかと思います
今、目の前で起こっているのは実際にとてもグロテスクなことです
京太郎が勉強に不真面目なことも
二人の気持ちが完全にすれ違ったままであることも何も解決していないのに
山田はその場しのぎの解決をしてしまいました
山田は二人で受験を戦っているつもりだったのに京太郎は一人で戦っていたのです
それだけは否定しなければならなかったのに山田は認めてしまいました
合格の喜びも不合格の悔しさも、もう二人で分かち合うことはできなくなってしまったのです
立て直しの手立てを山田は自ら手放してしまいました
このことは14巻の物語で山田たちに襲い掛かってくることでしょう
次回が14巻1話目ならいったん穏やかな物語に戻るはずです
しかし危機は着々と進行しています
京太郎の受験は絶体絶命の状況です
12巻を読み終えたとき、山田にとって京太郎に会えない以上の不幸なんて思いつかなかったので
この巻以上に盛り上がる展開を作るのは無理じゃないかと思ってたんですよ
しかし13巻は12巻の不幸を軽く超えてきました
目の前で腐っていく京太郎を見せ付けられて何もできない山田!
いやー、僕ヤバって本当に面白いですね
あくまで現時点での暫定的なものであることは断ったうえでですが
karte.182をわたしが読んだらこうなりました
11巻12巻で推理サスペンスを読まされたと思ったら今度は人狼ゲームが始まってしまいました
11巻12巻も違和感のある話でしたが、人によっては気付かない程度だったと思います
それを13巻では多くの読者が気付く程度に上げてきましたね
本編で種明かしされる時期も近いのかもしれません
13巻は12巻よりページ数が多いんですが、karte.183が14巻の1話目だとすると
13巻には10ページも追記があるようです
13巻発売が楽しみですね
(2025/12/24UP)
予告が公開されましたね
⋱ 次回の #僕の心のヤバイやつ ⋰
— 『僕の心のヤバイやつ』&『僕ヤバスピンオフ』公式@劇場版2026年公開!最新12巻発売中! (@boku__yaba) December 30, 2025
✨更新は来週1月6日(火)です✨
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ついに始まった高校受験入試!
京太郎の併願校…そして
萌子の第一志望校の試験の行方は!?#僕ヤバ 前話の復習しておこう!
▶️ https://t.co/G1IqpjKmub
13巻特装版は万年カレンダー!!
▶️… pic.twitter.com/HVXNqa41Av
みなさん!年末年始はお楽しみ頂けましたか?
— 桜井のりお@僕ヤバ13巻1/8発売&劇場版2/13公開 (@lovely_pig328) January 4, 2026
「僕の心のヤバイやつ」次回の更新は1/6(火)です。戦いが始まる
おさらい→ https://t.co/C0vgfCYf5t pic.twitter.com/e0SgWdAtSL
明日1月6日(火)は
— 『僕の心のヤバイやつ』&『僕ヤバスピンオフ』公式@劇場版2026年公開!最新12巻発売中! (@boku__yaba) January 5, 2026
「僕の心のヤバイやつ」最新話公開日!!
風邪ひきの京太郎を看病しに来た山田。
本音で話し、2人は無事仲直りを果たした!!
そして、ついに始まった高校受験!
京太郎は、中学受験の雪辱を晴らすことができるか!?!?
🌸緊張の試験開始!明日10時!!… pic.twitter.com/YEr93Zg1WJ
公式の1月5日分が1ページ目、次にのりお先生の予告、公式の12月30日でしょうか
幕有は第4志望校かと思いましたが秀岳館に次ぐ高偏差値だったんですね
karte.176のシート、秀岳館の下の行は〇有高等学校 88% A判定とあります
おそらくこれが幕有高等学校でしょう
偏差値72の学校で88%A判定だったの!?
京太郎スゲー!
「落ち着けばいける・・・!!」がフラグに見えますが
そういう部分で展開を予想することはできない漫画です
合格スタートの展開は全然あり得ると思っています
また京太郎の知らないところで山田が不幸になっていくんだろうなという部分は外さないと思いつつ、
京太郎が合格したのに山田は不幸、はあり得ますからね
公式の予告は萌子の受験を心配する山田
受験は自分もだったのに萌子の受験は気にして自分の受験はどうでもいいのか・・・
とか京太郎は思っちゃう展開でしょうか
karte.182までの流れからしてもそうなるのが自然です
京太郎が頑張れば頑張るほど却って二人の距離は離れていくんですね
予告だけで面白いです!
二人のもやもやが膨らむほどワクワクしますね
karte.182までが13巻収録分になりそうなので
karte.169~182までの流れをここで再確認しておきます
13巻冒頭は嬉し恥ずかし同棲編から始まりました
karte.176まではいちゃいちゃシーンの連続です
肉体的な意味のスキンシップ、にはまだいくつかハードルがありますが
京太郎が山田家のことを知る話で精神的には二人の距離が急接近します
山田も久しぶりに京太郎に甘えられて大満足
また散歩に行ったり(karte.170)
レストランに行ったり(karte.172)
吉田家に呼び出そうとしたり(karte.173)
両親実家や初詣に連れ出したり(karte.175)
わりと遊びに行ってるんですね
勉強の邪魔はしていませんが、勉強していない時間は存分に遊んでいます
ここで見逃してはならない伏線が仕掛けられていました
山田は萌子が京太郎、木下と3人で勉強会もしていることを知りました(karte.173)
1月3日に模擬試験があることも知りました(karte.174)
山田が京太郎の模擬テストの結果が気にならないなんてあると思いますか?
おそらく聞いたんでしょうね、萌子に京太郎の成績を
(萌子に成績表を見せてないまでも結果が微妙だったことは知られたでしょう)
その結果は山田にとって衝撃だったと思います
というのは山田は京太郎の成績についてkarte.142で
謙遜気味の「わりと良かった」という事しか聞いてなかったんですね
表情込みで実際かなり良さそうな雰囲気でした
11巻12巻通して二人にはいろいろありましたけど、
山田は京太郎の成績についての心配はしていなかった
だから冬休みは勉強の邪魔をしない範囲なら遊びにも連れ出していたんですよね
しかし本当は良かったのは9月だけで10月の成績は壊滅的でした(karte.155)
山田との関係悪化が京太郎の成績にも影響を与えているとしたら
11月12月の成績も10月と大差なかったでしょう
この衝撃は行動の変化にも表れています
極力接触も我慢して勉強時間を確保する態度はkarte.178からなんです
京太郎の中学受験失敗のトラウマの件は当然山田も知っています
なんとしてでも高校受験は成功させたかった
この時点で山田は冷静さを欠いていました
昨日1日勉強していなかった、と聞かされたのはこの矢先の出来事だったのです
・成績不振を隠していた事の京太郎への不信感
・高校受験にも失敗するのではという恐怖
・試験直前で危険信号が灯っているのに真剣みのない勉強姿勢
様々なものが重なっての「なんでだと思う?」→「怒ってんだよ!!」だったんですね
13巻の読解ポイントはここだと思います
karte.180山田激昂の理由
試験直前に遊んでいた事だ、と言われても
そんな優等生的な理由であれば感情的に怒る行動に繋がると思えません
その後の「違うよ」のシーンの印象もミスリードを加速させます
あの時の山田の表情は、信頼を裏切られた、失望を感じさせるものでした
だとしたらやっぱり勉強不足を注意するといった真面目な理由とは違うんでしょうか
いいえ、確かに山田の信頼は裏切られていたんです
本当は3か月も前から成績は悪かったのに自分には良いことだけを言われてたんですから
karte.174で山田はついに京太郎の本音に触れられたと思っていた
京太郎が壊してしまったのはあの時のやり取りだったんですね
あの一晩の出来事は山田にとってそれだけ重いものだったんです
karte.142 成績が良かったと報告する
karte.155 成績が急降下
karte.159 成績のことは黙っとこ
karte.169~ 遊びに頻繁に誘う山田
karte.173~174 山田に成績のことが知られるヒント
karte.176 直前模試でB判定
karte.178 山田の行動が変化
失望と怒りが生まれるまでの山田の行動の変遷はとても丁寧に描かれていました
これが僕ヤバなんですよね
山田が何を考えているのかの説明はされません
しかし心情を読み取るのに必要な材料は
ちゃんとストーリーの中に描かれている作品でもあるんですよね
karte.181の深夜は山田は京太郎以上に悩み苦しんでいました
上記の
・成績不振を隠していた事への京太郎への不信感
・高校受験にも失敗するのではという恐怖
・試験直前で危険信号が灯っているのに真剣みのない勉強姿勢
に加えて
・だからといって感情的に怒りをぶつけてしまったことへの後悔
・見当違いの謝罪をし、ちっとも自分の置かれた現状を理解しない京太郎への失望
この状況をどうやったら立て直せるかを考えますが答えは出ません
京太郎の着信も拒否していますがとても話ができるような状況ではなかった
京太郎がマンションの下まで来ている事なんて、山田は知りませんし
萌子発案のつづくのMVを贈る作戦に乗っかりますがこれも裏目に出ました
勉強を頑張ってほしいメッセージを込めるプレゼントとしては適切ではないですよね
あれでは真意が伝わらなくて当然です
これまで間違いがなかった萌子のアドバイスですがここにきて初の失策となります
山田が京太郎の受験をここまで重く受け止めているなんて
萌子は知る由もないので仕方ないのですが
山田が京太郎に告白してもらいたかった事
京太郎が山田に対して長い間嘘を付いていた事、とは
成績が危なくなっていることを隠して順調としか伝えていなかった事だったのですがkarte.180karte.181karte.182、
京太郎は3回もチャンスをもらったのに3回とも間違った解答をしてしまいます
山田は選択を迫られました
京太郎の欺瞞を指摘し、間違いを正すか
ひとまずメンタルの回復を優先し、京太郎の意見に同意するか
明日が試験日当日で京太郎が風邪を引いていなければ答えは違ったかもしれませんが、
山田がここで選んだ答えはメンタル回復の優先でした
杏奈と呼んでほしいから「ん?」の流れなども演技でしょうね
自然すぎて演技に見えませんか
山田は女優です
特に京太郎に最高の笑顔だけを見せる演技は
これまで何度も繰り返し山田が最も得意としています(karte.67)
最終ページの1コマ目から3コマ目、
3コマかけて振り返り「ん?」と最高の笑顔を見せるシーン、本当に綺麗ですよね
まるで「映画」のようです
ついに山田は京太郎に「杏奈」と呼ばせました
「杏奈呼び」のおねだりは山田にとっても温めに温めたイベントだったでしょう
わたしたちがいつやるのかずっと待っていたように
山田もいつ言い出そうか機会を伺っていたんだと思います
その切り札といっていいイベントをここで使ってきた
山田、もはや捨て身です
そこまで追い詰められているようです
というところで次回に続きます
11巻ラストに輪をかけて絶望的な展開ですね
12巻の活躍で首の皮一枚繋がったものの
マイナスの状況をプラスに巻き返せたわけではありませんでした
今までは頼っていれば間違いなかったおねえや萌子も今回は当てになりそうにありません
山田はどうやってこの状況をひっくり返すのか
14巻に期待
13巻の考察まとめでした
かなりショッキングな内容なので異論や反論もあると思います
物語はまだ中盤、これから明らかになる事実も多いので別の解釈の余地もあるでしょう
ご意見ありましたらぜひコメントへ
(2026/1/5UP)
