インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行く―。
実際に沢木耕太郎が1974年、26歳の時に体験した放浪の一人旅を、道中書き留めた日記をもとに描いた小説。
初めて読んだのは社会人になってからですが、大学に入りたてのころ、もっと自由な時間のあったころに読んでおきたかった、と心から思います。
金もなく、ガイドブックもない旅。行く先々での現地の人々との触れ合いや自分自身との向き合いを重ねながら、
少しずつ旅は終りに向かっていく・・・。旅は人生の縮図です。
2年次対象のキャリアゼミでお世話になった経済学部・上島先生に藤沢周平を薦められ、そしてハマりました。
藤沢周平は時代小説の大家。この作品はまさに「青春小説」。一人の少年藩士が成長していく様子を描いています。友情や恋愛、喜びや悲しみ、怒り、やるせなさなど、青年期に味わうありとあらゆる感情が、生き生きと描写されています。物語のなかで自分がどこに共感し感動するか。自分探しの名作と言えるかもしれません。
あらゆる感情をくぐり抜けた読後感は爽やかでどこか切ない。
ビートルズの『ホワイトアルバム』を通して聴いたあとのような感じです。
童話なのでとにかく読みやすい。宮沢賢治の童話集は、多くの文庫から出版されており、どれを選んでもハズレはありません。疲れた時や気持ちが殺伐としてきたとき、栄養剤を求めるように宮沢賢治の童話を読むことが多いのですが、そのたびに、周囲の全ての「いのち」への慈しみや自然・天候への感謝といった、日々の生活の中で擦り減らしていくもの、生きていくうえでの基本姿勢にあらためて気づかされます。
甲南大学の福井さんからの推薦が届きました。わたしにとっては仕事だけでなく、音楽や読書と価値観が共有できる大切な方です。
さて推薦いただいた本ですが・・・
わたしも深夜特急は単行本の時から愛読書です。
大沢たかおでドラマ化もされたのでご存知の方もいると思います。
蝉時雨も同じくドラマ化、映画化されました。わたしはドラマの方どちらかというとドラマ派で何度も繰り返し見ました。いずれも心が大きくなるような本ですね。福井さんの人柄がうかがえます。それではどうぞ・・・
甲南大学 福井です。業界研究講座ありがとうございました。
おすすめ就活本をご紹介させていただきま す。といってもビジネス書ではなく、童話や小説です。
「竜馬がゆく」も紹介したいのですが、いま紹介するにはタイミング的にはあまりにミーハー度が高く、
泣く泣く止めました。
就活は、自分自身を企業の「ひとに見てもらい」、一緒に働きたいかどうか、企業に貢献してくれるかどうか、
総合的に「ひとに判断してもらう」活動です。内定をゴールと定め自分を取り繕う活動では決してありません。
『自分自身をひととして根っこから豊かにする』という視点から選びました。
●推薦コメント●(篠原佳代氏)
著者は元三菱銀行員。
物語は、銀行ミステリー。著者が体験した出来事をモチーフに書かれており、金融の内幕、緊迫感、そして次から次へと訪れる謎がリアルに伝わってきます。読み始めたら止まらなくなります。金融業界の現実を、ストーリーの中で見て、体感できるのでは?!
金融業界を目指している方に特にお勧めします。