結婚相手は私はもちろん面識がない男性だったが
彼曰く、ずっと独身でいるのは出世に影響するという。
だからてっとり早く「結婚」して「離婚」でもして戸籍を”汚したい”。
筋書きは 「しばらく遠距離結婚して、そのうち彼女が東京に行くはずだったが
うまくいかなくなって離婚を決める」というものらしい。
この「結婚」期間は3年。
同居せずして「結婚」する方向で二人は契約書を交わした。
お互いの親への訪問は二人で行くこと。
何か大きな決め事をするときは相談すること・・・などなど。
これで終わりかと思ったら、ちゃんと結婚式もしたのだ。
彼女は花嫁のように予算を下げる為に手作りで席辞表を作ったり
ドレスを試着したりプチギフトをオーダーしたりした。
結婚式にはもちろん彼女の彼女はいかない。そして私たちも。
彼女の両親は知っているだろうが、彼の両親は事情をしらなかった。
いくら友人の為でも、そんなご両親に嘘の結婚式の
片棒を担ぐことは私と相方(当時彼氏)、ほかの友人たちにもできなかった。
でも友人Mは結婚式への出席と歌を歌ってほしいといわれ、参加することにした。
お相手の男性は、実は友人Mの友達の友達であることが発覚したこともある。
友人Mは「いや、興味深いよ。ボクはバイだから偽装とかはないけど」。
エンターテイナーの彼は若干暗かった式を盛り上げたらしい。
それはともかく、
結婚式は両家の親族と数人の友人、彼の仕事関係の人も出席した。
スピーチあり、歌ありで滞りなく終了するとすぐ
Jちゃん側の親族は足早に会場を後にしたので奇妙な雰囲気だったという・・
そして今年はその契約満了の年。
(つづく)