夏の終わりのオトナの社会科見学ツアー.その4(笑)

国会議事堂を後にして
ツアー一行は国会前庭に位置する「憲政記念館」へとむかう。


『坐花酔月』 ~酒と肴と時々散歩~ 


小高い丘になっているから皇居前広場やお堀、警視庁などが見下ろせる。

この国会前庭は
古くは彦根藩上屋敷があったところ。

そう、大老・井伊直弼は桜田門から出て
すぐ目と鼻の先にある
自らの藩邸の前で襲撃されたのだ。

その距離は100メートルもない程度。

こういう距離感というモノは
実際に見てみないとなかなかわからないものだ。

明治になるとこの場所には
陸軍省・陸軍参謀本部が置かれた。

どちらも東京大空襲で焼失。

ここに参謀本部の下部組織の陸地測量部(現在の国土地理院)もあった名残で
こういう珍しいモノもある。



『坐花酔月』 ~酒と肴と時々散歩~ 


『坐花酔月』 ~酒と肴と時々散歩~ 

「日本水準原点」…日本の全ての標高の基準。
このほこらのような建物の中に
標高24.4140mの原点が設置されている(らしい)。

陸軍省・参謀本部が焼けても
このほこら(日本水準原点標庫)は残った。

戦後には「憲政の神様、尾崎行雄」の功績を記念する
「尾崎記念館」が建てられたが
1972年にはこれを母体に
我が国の議会政治資料館「憲政記念館」となった。



『坐花酔月』 ~酒と肴と時々散歩~ 


中にはいるとさっそく「憲政の神様」がお出迎えしてくれる。



『坐花酔月』 ~酒と肴と時々散歩~ 

衆議院本会議場を模した体験スペースもあって
演壇にも立てるし
記念写真も撮れる。


『坐花酔月』 ~酒と肴と時々散歩~ 

これは楽しい。

展示物も日本近代史の超一級資料がたくさん。

民選議員設立建白書・大日本帝国憲法・日本国憲法・・・

それらの原本(もしくは精巧なレプリカ)など
なかなか目にすることができない近代文献資料がたくさんあって
コーフンした。

入場無料だし、国会議事堂と違って
もちろん予約も議員の紹介もいらないので
気軽に立ち寄れます。

ホントにオススメです。


『坐花酔月』 ~酒と肴と時々散歩~ 

ついでに
隣接する大型観光バス専用駐車場の売店で
国会みやげをひやかす。


『坐花酔月』 ~酒と肴と時々散歩~ 

手ぬぐいコレクターのワタクシは
「国会議事堂てぬぐい」



『坐花酔月』 ~酒と肴と時々散歩~ 

御当地キティコレクターのカミさんは
「東京限定永田町キティ」
を購入。

定番の
「歴代首相似顔絵湯飲み茶碗」はさすがに買わなかったけどね(笑)