「このアムズ いっちゃいましょうよ!」(笑)〜ダートバイクオイル編〜 | らな

らな

  ⇒

第3回目は、ダートバイクオイルについてです。

当店は、モーターサイクルショップなので、必然的にオートバイ用の製品に話が集中しますが、四輪用の製品も豊富に取り揃えておりますので、申し添えておきますね(笑)

 

さて、アムズオイルの「ダートバイクオイル」ですが、本当の名前は「ダート モーターサイクル オイル」と言います。

まぁ、当然ですね。英語でバイクと言えば「自転車」ですから。

オートバイは、モーターサイクルとかモトと呼ばれます。

 

当店では、電動トライアルバイクの「OSET」を取り扱っていますが、トライアル競技について英語のサイトで調べていくと「バイクトライアル」というのが出て来ます。

でも、これは自転車トライアルになるんですよね。

オートバイのトライアルは「モトトライアル」です。

 

自動車のことをモーターと呼ぶのもヤヤコシイですね。電動バイクの動力源はモーターだし(笑)

 

ということですが、ダートバイクオイルと呼んじゃいますね。悪しからずご了承下さい。

 

このオイルは、USホンダのGEICO/AMSOIL/HONDAチームの要望で開発されました。それまでは、先日ご紹介したモーターサイクルオイル10W-40が使われていました。

ですが、スーパークロスで450の超絶パワーをフルに使っての全力加速は、クラッチへの負担が想像を絶するレベルだったようで、レース終盤には、微妙なタッチが変化して来るという潜在的な不満が有ったそうです。

彼らの乗り方でカバー出来るようなものでしたが、アムズオイルの技術者たちは考えました。

 

「GEICOホンダのライダー達が究極に過酷な使い方をしても、最後までタッチに変化を生じないようなオイルを作ろう!」

 

他のメーカーのバイクでも、他の銘柄のオイルを使っていても、多かれ少なかれ、クラッチの問題はあったようです。だからこそ、この性能がダートバイク用オイルの特徴としてアピールポイントになると確信したのでしょう。

そうして生まれたのが「ダートバイクオイル」です。

CRF450をベースに開発されていますが、エンジンオイルとしての働きとギアオイル(クラッチを含む)としての働きを両立させて完成しました。なので、ギア分離ではない他社のエンジンにおいても最高のクラッチ保護性能を誇りつつ、エンジンオイルとしてのパフォーマンスも兼ね備えています。

 

まさに、ダートバイクにとって最高のエンジンオイルといえるでしょう!

 

 

というのが、通常の解説ですが。。

 

我々一般人としては、GEICO/HONDAのライダーのようなハイパワーなワークスマシンじゃないし、クラッチの使い方も、もっと『甘っちょろい』ので、そこまで必要ではないかも知れません。

そして、エンジンオイルの性能としての総合点は、従来のモーターサイクルオイルのほうが少し高いと言われています。

クラッチ以外のトータルでのエンジン保護性能は、従来品のほうが長期間にわたって安定とのこと。つまり、オイルとしての「持ちが良い」です。

 

なので、アムズオイルのサポートライダーの皆さんのコメントを借りれば、「練習用には従来品。ずっと安定して使える。本番用にはダートバイクオイル。タッチが軟らかめで、よりコントローラブルだから。」という傾向があるようです。

 

あとは、使い方と考え方次第です。

私なんか、一般人の中でも下手なほうですが、ゲロっぽい遊びもします。特にWR125エンジンはクラッチ周りが弱点なので、ダートバイクオイルを使うようにしています。

練習用、本番用の考え方にしても、練習走行だけでオイル交換が必要になるほどには乗ってないし。そのままレース本番に突入してるし。。(笑)

 

でも、トレールやエンデューロなどの「ダートバイク」を、クラッチに余計な負担を掛けないような「ツーリング的」な使い方で乗られているなら、従来のモーターサイクルオイルが最高ではないでしょうか。

 

それでも、WR125エンジンのようにクラッチに余裕が無いとか、ボアアップしていて更に気になっている場合は、無茶はしなくても念のためにダートバイクオイルという選択もありますよね。

 

実際、ダートバイクオイルは、当店でも売れ筋商品。リピートが多く、ご好評いただいています!

是非お試しください。

http://scuderiarana.cart.fc2.com/?ca=47

 

基本的に10W-40で充分ですが、KTMなどで50番を指定している場合は10W-50を、更にカリカリにチューニングしていて硬いオイルをご所望なら10W-60が良いと思います。

よろしくお願いします。