ついにやりました。
もうマジで嬉しすぎる・・・
苦戦する事およそ3週間ちょっとでしたか。
思い出したくないような場面も備忘録の為に残します。
当ブログは挑戦の記録ですから。
そしてご協力及びお助け頂いた方々へ、この場を借りて御礼申し上げます。
先輩方のお力添えがなければ今回、DME&PDKに関して新品ユニット交換せざるを得ない状況になっていた事は間違いありません。
絶体絶命に近い状況の中で救いの手を差し伸べて下さり、解決に導けました事を報告致します。
心より感謝申し上げます。

Porsche 911 カレラGTS Type997.2 PDK!
不具合症状は前進、後退共に不可・・・
故にレッカーで運ばれてきました。
故障原因はとてもシンプルなのですが、簡単に言うと内部でシフトフォークの位置をモニタリングしているシフトフォークポジションセンサーの故障です。
ちょっと調べてみたらいっぱい修理事例が出てくるので皆、やる事は同じなんです。

911の場合はエンジンを降ろして・・・

トランスミッション(PDK)の後部に用事があります。

SST(スペシャルツール)を使ってPDKのケースを分離していく。
この時も真っすぐ垂直に引けてるか工具を調整しながら慎重に進める。

PDKのケースが分離できたら問題のシフトフォークセンサーを交換する。
だけど・・・
シフトフォークセンサーは純正供給がない部品です。
ポルシェ社の考え方ではPDKを分解してはいけないと・・・
つまり正規の修理方法はPDKをAssy交換となるワケです・・・
一体いくらかかんだって話。
そこでシフトフォークセンサーを作っている海外のメーカーから輸入して交換するのね。
ですが・・・
まぁ高いよw
中古のPDKも流通していないし、万が一流通していたとしても結局壊れるリスクがある。
今回のように海外から輸入して交換するスタイルが一般的かと。

で、手元に新品センサーと故障センサーがあるうちに簡単な点検を。
故障シフトフォークセンサーは断線・・・
こうして手元で点検しておくだけであとの懸念が減るので安心できます。
何回もエンジン降ろしてケース分離してなんて僕にはできないからw

そして新品のシフトフォークセンサーをセット。
このあとはケースを元通りに組んでいくだけ。

そうして組みあがったPDK。
あとはカレラGTSに積んでいく。

ここからエンジン位置などを微調整しながら・・・

ドッキング!
配管や取り外した部品を元通りに組んでいき・・・

PDKフルードとギアオイルを交換して・・・
ここからが問題ですw
BMWもそうだしベンツもそう。
とにかくこういう修理を行った時はキャリブレーション(校正)を絶対やるのよ。
まぁこの997カレラGTSも例外ではなくPDKのキャリブレーションをPDKフルード充填モードが終了次第実行!!
まずはクラッチのキャリブレーション。
・・・
・・・?
・・・!?
この後PDKコントロールユニットのプログラムが飛びましたw
なんでやねん!って話。
これ、世界中で多発中だって事を後から知りました・・・
終わった・・・
何が終わったって?元々のプログラムがもう消えてしまっているからです・・・
つまりこれからプログラムを書くとしても、正しいGTSプログラムが書けんのか?って状態。
ここである事に気付く。
PDKってDMEに紐づいてるよね?と。
時間は既に夜も遅く、当時の状況は冷静さを欠いていたのは確か。
何故かそのままDMEもリプログラミングするって言う思考回路が働き・・・
DMEも飛ばしましたw
そりゃ~PDKのプログラムが空っぽなんだからDMEもまともにプログラミングできるワケないよねって・・・
日を改め何度もリプログラミングをしにいってはダメの繰り返し。
そんな中でEEPROMは生きてるね~と希望の光が。

だけどDMEのデータをアレコレして挑むもダメ。
PDKユニットもアレコレすべくツールを追加投入。
それでも色々な不都合があり結局はうまくいかず。
もう新品ユニットに交換してプログラミングするしか方法はないのだろうか・・・
リプログラミングに失敗する理由はまだ検証段階なので明言できません。
唯一最後まで残り続けた大きな問題はオリジナルデータが消失しているって事。
そしてまだ新品ユニットに交換したところで当店のPIWIS3で書き込みができるのか?って懸念もありました。
それは今後も検証を続けていきます。
そして悩みに悩みながら見えてきた、きっとこうなんじゃないか?って仮説。
仮説に対してトライ&エラーを繰り返す日々を数日間過ごす。
そしてついにその日が・・・

キター!!!
もう涙が出るほど嬉しい瞬間です。

途中省略w
ようやく今日、路上復帰となるロードテストへ。

結果は異常なし。
っていうかコレ、今回ここまでやってわかったケド色々な危険と隣り合わせになるアブナイ作業です。
最終結果は問題なかったケド、PDKキャリブレーションについては疑問もある。
なのでこれは今まさに、カレラGTSと同じくシフトフォークセンサー故障で修理を控えている987.2ボクスターでも検証しようかなと。
ボクスターはとある方法で安全に確実に復旧できる環境を整えてね。
今回は先輩方にご協力を頂けた事でDME及びPDKユニットの復旧はリプログラミングで対応できました。
今回の997カレラGTSは直ったけれど、PDKにはまだ疑問がある。
全ての謎が解明できるのか、研究の日々は続く・・・
☆Special Thanks☆
Knowledge Auto Fix(ナレッジ) M氏
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