誕生日プレゼントとしてダンナさんからもらった本のご紹介、第2弾
荒ぶるタックルマンの青春ノート
石塚武生のラグビー道
早稲田大学と日本代表でキャプテンを務めた石塚武生さんの日記を、早稲田大学ラグビー部の後輩でノンフィクション作家の松瀬学さんが書籍化したものです。
ラグビーリパブリックで連載されていたのも読みましたが、アナログで活字好きな私はやっぱり本がいいです
石塚さんのラグビーへの想いだけでなく、松瀬さんの石塚さんへの想いも伝わってきます
読み始めてすぐ・・・19ページ目、20ページ目に出てくる石塚さんの女性に対するエピソードにクスッと笑いその5ページ後、6ページ後には涙が
るみこさんのお話、とっても感動しました。
たぶん石塚さんはこの日記を誰かに読んでもらうために書いてはいないと思いますが、言葉が真っ直ぐですごく伝わってきます
嬉しい時の文章に私も笑顔になって苦しい時の文章に私も胸が苦しくなりました
まるで今も石塚さんが生きていて、今の心境のインタビューを読んでいるかのように感じました。
「やっぱりグラウンドの外でもきちんとしないとゲームには勝てない。私生活の行動もすべてラグビーにはね返ってくる。」
「初めてジャパンに選ばれて以来、一日のすべて、いや1分1秒たりとも、ジャパンの誇りと自覚を忘れることなく生活してきた。友人との付き合いもなく、彼女もなく、仕事にもまじめに取り組み、そして練習、練習に明け暮れた。」
石塚さんは短い57年の生涯、本当に自分に厳しく、人に優しく生きた方でした
パッションの選手でありながら、タックルを事細かに解説されていてとっても論理的
そして、口で言うのは簡単だけど実際にはなかなかできない、ということをずっと体現していきた方でした
ストイックな自主練、後輩への仕送り、少年院へでのラグビー指導・・・
この本を読んでいて、出てくる方々みなさん、50代、60代前半で亡くなられている方が多いなぁと思っていました。
あとがきでもそのことに触れていて、「みんな、一生懸命過ぎるのかも。でも、そこに人生の中身が詰まっているのかも。」と。
カッコイイですけど、もうちょっと長生きしていただきたいなぁ
本に登場する名選手のみなさん、私でもお名前を知っているかたもたくさんいらっしゃいます。でも、実際にプレーを観たことがある方はいません。
私もこのまま何十年もラグビーを好きでい続けて、“オールドファン”になりたいなぁと思いました