11月7日(木)に開幕し、現在開催中のドバイ2019世界パラ陸上。
100カ国以上の国から1300名以上、車いす、ブラインド、知的、義足など様々な選手が出場。
最終日の11月15日(金)まで毎日23:50からNHKで放送されています。
夜遅いので全部は観れませんが、できるだけ観ています
日本選手の活躍が毎日観れて、昨日の第6日まででも続々と2020東京パラリンピックの内定選手が誕生しています
8日(金)には42歳の和田伸也選手が男子1500m(視覚障害T11)で4位に入り、3大会連続のパラリンピック出場内定。
9日(土)には男子400m(車いすT52)で、佐藤友祈選手が金メダル(2連覇)、伊藤智也選手が銀メダルで2人ともパラリンピック内定。
佐藤選手はリオパラリンピックに出場して1500m、400mで銀メダル。東京では金メダルを期待していますしかも新婚さん
女子走り幅跳び(視覚障害T11)の高田千明選手も、4位に入り2大会連続のパラリンピック内定。
高田選手は視力を全て失っていますが、ガイドの拍手に向かって全力で走って跳びます。旦那さんの高田裕士選手はデフリンピックの400mハードルの選手。視覚障害の千明選手が手話を使って、聴覚障害の裕士選手が言葉を話してコミュニケーションを取っていて、小学生の息子さんと3人とっても仲良しです
10日(日)には37歳の山本篤選手が男子走り幅跳び(義足T63)で3位に入り、4大会連続のパラリンピック内定。リオパラリンピックでは着なメダルだったので、東京では金メダルを狙います
リオオリンピックで銅メダルの重本沙絵選手(旧姓・辻)は女子400m(上肢障害T47)に出場。自己ベストより2秒近く遅いタイムで7位となり、今大会でのパラリンピック内定とはなりませんでした。
辻選手として出場したリオ大会を観て、なんてカワイイ選手なのとファンになり、ママとなった後この大会に向けて行った厳しい合宿の様子を大会前にテレビで観ていたので、ものすごく応援していました。今回は残念でしたが、この悔しさをばねに今後の大会で決めてくれると思います
11日(月)、男子走り高跳び(義足T64)では鈴木徹選手が銅メダル、パラリンピック内定。今まで出場したパラリンピックでは4位が最高で、6大会連続となる東京でメダルを目指します
同種目で成田緑夢選手は6位。今大会でのパラリンピック内定とはなりませんでした。平昌冬パラリンピックでスノーボード金メダリストが夏季パラリンピックに挑戦応援しています
ここに書いていない競技、選手もたくさん東京パラリンピックに内定しています
来年の予習として外国人選手の活躍を観るのも楽しいです
今日13日(水)、第7日は、男子走り幅跳び(義足T64)のマルクス・レーム選手(ドイツ)が登場します
レーム選手自身が持つこの種目の世界記録8m48を超えるのか注目ですこの記録はパラリンピックではなく、オリンピックでもメダルを取れる記録。彼自身、健常者の世界記録8m95を目指しています。
パラスポーツは、義足や車いすを作る技術と、それを操る選手の筋力や技術、義肢装具士の微調整する技術、この3つが合わさって作りだす感動です
いくらすごい義足が開発されても、それを使いこなす身体能力がないと記録は生まれません。
どうやって走っているのか、跳んでいるのか、じっくり観察するのも一つの面白さですし、普通に一つの競技として観て単純に感動するのもいいと思います。
ガイドを信じて走ったり跳んだりするのも、自分に置き換えてみるとものすごい信頼感だなぁと、それだけで感動します
もう“パラ”をつけずに“スポーツ”でいいと思います。
私が一番注目しているのは14日(木)に開催されるユニバーサルリレーです
第一走者が視覚障害、第二走者が立位の切断および機能障害、第三走者が脳性まひ、第四走者が車いすの選手で、男女2名ずつ計4名が走ります。男女の順番は各国の戦略で自由です。バトンを渡すのではなく体にタッチします。
ユニバーサルリレーは来年の東京パラリンピックから正式種目として採用されます。以前は同じ障害でリレーが行われていましたが、選手の人数をそろえるのが難しく、リレーそのものが消滅しそうだったのを日本のアイディアで生まれた種目です
パラリンピックの開催は1964年の東京オリンピックから開催されているので、パラリンピックが同じ都市で2回行われるのは世界で東京が初めてです。
来年のパラリンピック、本当に楽しみです