いよいよこの日を迎えました・・・迎えてしまいました。ラグビーW杯日本大会が終わってしまうなんて
素晴らしい決勝戦で感動しましたが、寂しさに打ちひしがれてどう書いたらいいかわからずにいます
イングランド代表 ― 南アフリカ代表
試合に向けてスタジアム内の廊下を一歩一歩かみしめるように歩く両チーム私はラグビー経験者ではありませんが、その姿を見てとっても羨ましく感じました
世界の頂点を決める戦いに臨む選手のみなさん、なんて幸せなんだろう、って。
両国の国歌
顔を上に向けて目を閉じて大きな声で歌っている南アフリカ代表主将⑥シヤ・コリシ選手の目尻から、静かに一筋流れていたのは汗でしょうか、涙でしょうか
私は試合開始からニュージーランド戦のようにイングランドが何か仕掛けてくると思っていました。キックオフから10分間でイングランドがトライを取れば、そのまま勢いで・・・と。でも、そうはいきませんでした。たぶん、何か作戦はあったのかもしれませんが、南アフリカの積極的なアタックにイングランドが面くらっているような感じでした。
前半1分、パスをまわして攻める南アフリカにタックルしたイングランド。ノットロールアウェイのペナルティーとなり、南ア⑩ポラード選手が10mラインの少し手前中央からペナルティーゴールを狙いますが、わずかに右にそれてしまいます。
2分、イングランド③シンクラー選手と④イトジェ選手のダブルタックルで、④イトジェ選手の肘が③シンクラー選手の頭にぶつかり倒れます。5分程試合が中断し、なんとか立ち上がるものの、(18)コール選手が交代で入ります。
序盤は南アフリカがかなり押していて、予想外の展開でした。
前半9分、イングランド陣内22mラインを過ぎてゴール正面、南ア⑧フェルミューレン選手がイングランドの選手をタックルで倒しノットリリースザボールのペナルティーを誘います。南ア⑩ポラード選手、ペナルティーゴール成功
0-3
21分、南ア⑤デヤハー選手が左肩を脱臼し交代。南アフリカのノットロールアウェイで、イングランド⑫ファレル選手がペナルティーゴール成功
3-3
25分、22mライン少し手前から南ア⑩ポラード選手がペナルティーゴール成功
3-6
30分くらいからイングランドが攻め、2分間くらいは南アフリカがゴールラインぎりぎりでディフェンスをする時間が続いていました。
35分、イングランド⑫ファレルがペナルティーゴール成功
6-6
38分、南ア⑩ポラード選手が10mラインより手前からペナルティーゴール成功
6-9
40分、南アフリカがイングランド陣内でスクラムを押し、イングランドがペナルティー。南ア⑩ポラード選手がペナルティーゴール成功
前半 イングランド 6-12 南アフリカ
イングランドはハーフタイムで何か対策をたててくると思っていました。後半はじめにイングランドがトライを取れば、まだ勝負はわからないな、と。
ところが、後半も南アフリカがスクラムを押し、たくさんのパスをつないで攻め、しっかり全員で我慢のディフェンス。心も体もチームが一つになっていました
後半4分、南アフリカは①ムタワリラ選手から⑰キツホフ選手、③マルハーブ選手から⑱コーチ選手と一列目を交代。
5分、ハーフウェーラインより少しイングランド陣内に入ったところでスクラム。南アフリカが押し、イングランドがペナルティー。南ア⑩ポラード選手がペナルティーゴール成功
6-15
9分、イングランド⑩フォード選手に代わって(22)スレイド選手が入り、⑫ファレル選手がSOになります。
10分、イングランド⑫ファレル選手がペナルティーゴール成功
9-15
14分、南アフリカが攻め、イングランド⑥カリー選手がタックルしてジャッカルを狙い、南アフリカはノットリリースザボール。イングランド⑫ファレル選手のペナルティーゴールはわずか右にそれ、得点ならず。
17分、イングランド陣内22mライン付近ゴール正面で、南ア⑩ポラード選手がペナルティーゴール成功
9-18
18分、ペナルティーゴール後のキックオフ直後に南アフリカがペナルティー。イングランド⑫ファレル選手がペナルティーゴール成功
12-18
23分、ハーフウェーラインより少し南アフリカ陣内から南ア⑩ポラード選手がペナルティーゴールを狙いますが失敗。
同じく23分、南ア⑥コリシ選手に代わって前回大会の主将(21)ロウ選手が入ります。
このままトライがないままキックだけで勝敗が決まってしまうのかも、という予感もしました。トライがなくても激しい肉弾戦に大満足の試合内容でしたが、最近ラグビーを観はじめた方々はきっとトライが観たいだろうなぁと思っていました。
・・・なんて考えていた終盤・・・
後半25分、南ア⑪マピンピ選手がキック→⑬アム選手がキャッチ→⑪マピンピ選手へパスし、トライ
12-25
33分、南ア⑭コルビ選手が素早いステップでディフェンスをかわし、4人を置き去りにしてトライ
12-32
ノーサイド
イングランド代表 12 ― 32 南アフリカ代表
スプリングボクス優勝
南アフリカ、ほんとに強かったです
大会前の日本代表との強化試合大会初戦のニュージランド戦
予選プールの各試合
準々決勝
準決勝
決勝と、どんどん強くなっていった南アフリカ。決勝では故障者が何人か出てしまいましたが、決勝戦までは選手を交代で試合に出して調整して、とてもコンディションが良い状態にあったと思います。大会通してケアやリカバリーも上手くいったのでしょう
予選で1敗して決勝トーナメントに進んだチームで優勝したのはW杯史上初めて
マン・オブ・ザ・マッチは南アフリカ代表⑧ドゥエイン・フェルミューレン選手
大きく強い体で、試合後誰よりも泣いていました
南アフリカ代表初の黒人キャプテン⑥コリシ選手がエリスカップを高く掲げる姿、感動大興奮
ネルソン・マンデラ元大統領が生きていたら、この瞬間をどんなに喜ばれたことか
感動、感動の44日間はまた後で振り返りたいと思います。
とにかく、たくさんの感動をありがとうございました
寂し~