J SPORTSで放送されているドキュメンタリー番組『The REAL』を観ました。

 

キラキラ大学ラグビー 日本一への想い 「伝統」の早稲田と「革新」の帝京キラキラ

 

2018年2月。1年前の予選会でFL佐藤真吾選手が新キャプテンに就任したところから番組は始ります。

“打倒慶應”を掲げ、慶應義塾大学ラグビー部創部の約20年後の1918年、大正7年11月7日に早稲田大学ラグビー部が誕生しました。

それでも当時28年間学生相手に無敗だった慶應になかなか勝てず、1927年(昭和2年)7~9月に船でオーストラリア遠征を行い、その秋に慶應に初勝利。

早稲田ラグビーの歴史の中で、

第1黄金期(1932~1942) 全国優勝6回

第2黄金期(1948~1953) 全国大会4回

                    5シーズンでわずか2敗

第3黄金期(1970~1976) 大学選手権優勝7回

                   日本選手権優勝2回

                   対抗戦60連勝

第4黄金期(2002~2008) 大学選手権優勝5回

                   日本選手権で学生として初めて

                    トップリーグチームに勝利

私は第4黄金期後半に早稲田ラグビーと出会い、虜になりました恋の矢

 

上井草グラウンドに毎日通って練習を観ているファンの方々を『族』というそうです。私も『族』になりたいドキドキ

『族』出身の現役部員として4年生マネージャーの一宮沙希さんが紹介されていましたaya

つづいて、私も国立競技場のスタンドにいた2008年豊田将万キャプテンの代の『荒ぶる』の映像が流れますしょぼん音譜

帝京大学、東海大学、天理大学と近年大学選手権上位チームは長年同じ監督。対して早稲田は2~4年で監督が変わります。チーム作りが難しい中、それでも『荒ぶる』を歌うという伝統の目標が早稲田を支えています。

夏の菅平合宿、秋の対抗戦のVTRが流れ、まだ数ヶ月前のことなのになんだかとっても懐かしい感じがしましたキラキラ

対抗戦の早明戦の試合直後、秩父宮ラグビー場の前で相良監督が部員を集めて、「ここがスタートライン。『荒ぶる』への挑戦はこれから。」と話していました。

 

2019年1月1日、大学選手権準決勝前日。メンバー外の4年生-Bチームの熱い試合。その試合を観た佐藤キャプテンの決意表明。

1月2日準決勝のロッカールームから聴こえる第一部歌『北風』。明治との試合・・・“ラストワンプレーに『荒ぶる』への想いをかける”・・・

試合後、佐藤キャプテンは4年生を集めて「この悔しさは社会に出て絶対プラスになるから、明日からしっかり胸張って、また頑張ろう。」と話しましたaya

相良監督も「メンバーに選ばれても選ばれなくても、試合に出ても出られなくても、『荒ぶる』のために努力することが社会に出てからも活きる。』とおっしゃっていましたaya

 

帝京大学・岩出監督は、4年生が掃除や雑務を行ったり、練習中に選手全員が伝える力・聞く力がつくようなチーム作りをしています。

私も岩出監督の著書を読みましたが、岩出監督は良いラグビー選手や強いチームを作る監督というより、人を育てる先生ですアップ

対抗戦の早稲田との試合前日、メンバーを発表してジャージを渡す儀式で、岩出監督は「早稲田は100周年」と話し始めました。

帝京大学は“打倒早稲田”を掲げて創部。早稲田出身のコーチを招いて帝京ラグビー部の礎を築いたそうです。

「草創期、早稲田イズムをいただいて・・・」と対戦相手へのリスペクトも忘れない岩出監督を観て、これが帝京の強さだなぁと思いました王冠2

そして、「ダブルゴール」が大切だとおっしゃっていました。4年間のゴールと未来のゴール。主体性、自主性、楽しむ力を身につけ、一日一日積み重ねる中で成長し自立する。挑戦することで豊かな人生になる。

大学選手権準決勝で天理大学に敗れて10連覇を達成できませんでしたが、「悔しさも喜びも大切にして、新しい自分に変えていく」とおっしゃっていました。本当に素晴らしい指導者ですaya

帝京は試合後、監督からMVPの発表があるそうですが、最後の試合は年間MVPとして秋山キャプテンが選ばれていました。秋山キャプテンの目からぽろぽろこぼれる大粒の涙が10連覇への重圧を物語っていました泣

連覇は途絶えても、帝京の強さはまだまだ続くと思います。

 

大学ラグビーの発展にノーサイドはない。

この言葉で番組は締めくくられましたrugby*