第98回全国高校ラグビー大会
さすが準決勝すごい2試合でした。
大阪桐蔭 31 -17 流通経済大柏
試合開始前、ベンチの前で感極まって泣く大阪桐蔭の選手たち“涙を流す”というより“号泣”でした。
序盤は、千葉県勢初のベスト4で勢いに乗る流経大柏の方が動きが良く、前半8分に先制。大阪桐蔭は優勝目指して少し硬くなっていたのかもしれません。
それでもその後大阪桐蔭が逆転し、17-12、大阪桐蔭リードで折り返し。
後半は大阪桐蔭本来の動きが戻り、大阪桐蔭がトライを重ね、流経大柏に主導権を渡しませんでした。後半はほとんど流経大柏陣内でプレーしていました。
終盤、残り時間が少なくなっても流経大柏の選手たちの集中した表情は変わらず、後半29分にトライを決めます。あの諦めない気持はどうやって育むのでしょうか
昨年のこの大会でも、今大会でも活躍が目立つ大阪桐蔭⑥奥井選手、本っ当に素晴らしい選手です体格も突進力も倒れない強さも。顔も私の好きな顔です
流経大柏PR①葛西主将は、ノーサイドの瞬間は膝を地面に着いて泣いていましたが、すぐに顔を上げてチームメイトに声をかけていました。その後の3位の表彰式でも他の選手がまだ泣いている中、葛西主将は唇を噛みしめ震わせ、必死に涙をこらえて賞状を受け取っていました
さらに試合後、流経大柏の選手たちはロッカーの出口に並んで、第2試合に向かう同じ関東代表の桐蔭学園の選手たちを送り出したそうです
プレーもリーダーシップも超高校級の葛西主将は、明治大学に進学するそうです
東福岡 38 - 46 桐蔭学園
桐蔭が先制トライを決め、さらにPG、トライで0-17となったときは、これは桐蔭が勝ったかなぁと思いました。東福岡はハンドリングエラーもあってなかなかリズムに乗れないように見えました。
それでも17-24で折り返し。特に前半31分に東福岡がトライを決めたときは、これで後半わからなくなったぞ、とワクワクしました
その予感通り、後半4分に東福岡②福井主将がトライを決めて同点さらに2分後にトライを決めて逆転
その後また後半10、16分に桐蔭学園がトライを決めて再逆転
桐蔭がペナルティーゴールを決めた後、後半21分、また東福岡②福井主将がトライを決めて38-39の1点差に
両チームの強い気持ちに観ている方も熱くなりました
そして後半25分、桐蔭がトライを決めて決着をつけました。
今年のチームは小粒な東福岡。大きな体格の桐蔭がそのフィジカルを活かして真っ向勝負していましたが、東福岡の連続攻撃も素晴らしかったです東福岡のモールの強さにもびっくりしました。
お互いペナルティーが少なくセットプレーが少なく、ノックオンしてもプレーを続行していたので試合が切れず、60分間があっという間でした
決勝は1月7日(月)14:00キックオフ
大阪桐蔭 - 桐蔭学園
今大会を観ていて、大阪桐蔭が一番強いのかなぁと思っていましたが、今日の準決勝第2試合を観て、この試合を勝てた桐蔭はもっと成長するはずと期待が持てました。
どちらが勝つかわからない、本当に楽しみな決勝戦です
流通経済大学柏、東福岡の皆さん、素晴らしい試合をありがとうございました